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『社会保険』に含まれる「健康保険・厚生年金」を徹底解説!

さまざまな会社の求人票を見ていると目に止まる、「社会保険完備」の文字。

働く上で外すことのできない重要な条件ですが、「社会保険完備」「労働保険完備」「雇用保険完備」「労災保険完備」など、その表記は会社によってまちまちです。

一体これらはどう違うのか、あなたは理解していますか?もしかすると、これらの違いを理解せずに求人を出している会社もあるかもしれません。今回は、社会保険の中の「健康保険」と「厚生年金保険」についてご説明します。

健康保険、厚生年金を指した狭義の「社会保険」

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そもそも、社会保険には「広義」と「狭義」で示される2種類の社会保険があります。

前者は、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金などの保険全般を指した言葉であり、その内の健康保険、厚生年金を指した言葉が狭義の意味の社会保険です。

ちなみに、雇用保険、労災保険は狭義の意味では労働保険といわれています。

この記事での「社会保険」は健康保険と厚生年金の事を指しています。

健康保険とは

健康保険とは、被保険者が病気や怪我をしてしまい、医療機関を受診する際に、料金を一定の負担割合(一般的には3割)で受けることができる医療保険です。

一般的に、会社として加入するものを「社会保険」、自営業など個人として加入するものを「国民健康保険」と呼びます。

健康保険料は標準報酬月額に応じて額を決定し、毎月給与から天引きします

厚生年金とは

老後や障害、死亡時などに備えて毎月一定額を積み立てる「公的年金」。その公的年金は二段階に分けて積み上げられており、「国民年金」と「厚生年金」に分かれています。

国民年金:日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満のすべての人が加入する年金です。
厚生年金:国民年金に積み上げる形で会社に勤める方が加入することになる年金です。

自営業者なら国民年金のみ、会社員なら国民年金+厚生年金を毎月支払っているという構図になっています。

厚生年金も標準報酬月額に応じて額を決定し、毎月給与から天引きします

健康保険・厚生年金は誰が支払う?

健康保険と厚生年金は、被保険者と会社が折半して支払います

会社は、天引きした健康保険料、厚生年金保険料と同額を合わせて納付します。

社会保険に加入するための条件

社会保険に加入するためには3つの条件があります。それぞれについて紹介していきます。

1.会社が社会保険に加入している事業所(適用事業所)であること

勤める会社が保険協会に加入していることが条件となります。

一般的な株式会社や有限会社などでは加入していることがほとんどですが、個人事業所などでは加入していない場合がありますので、注意が必要です。

2.正社員である、または一定以上の労働時間があること

正社員については全ての労働者が加入対象になります。

パート、アルバイトについては、1日または1週間の労働時間および1か月の所定労働日数が、通常の労働者の4分の3以上の場合、加入対象になります。

例えば、正社員の労働時間が1日8時間の週5日とすると、週40時間労働になります。

この4分の3以上なので、週30時間以上働く方はパート、アルバイトであっても社会保険の加入対象となります。

※ただし、従業員501人以上の会社に限り平成28年10月から加入対象が変わっています。
平成28年10月からは、従業員501人以上の会社については週30時間から週20時間へと加入条件が拡大されています。
対象となっている会社で働くパート、アルバイトの方はご注意ください。

 

3.一定以上の契約期間があること

継続して雇用される事が前提の方が対象となりますので、以下のような方は社会保険の対象外となります。

契約期間が2ヶ月以内の臨時の従業員

2ヶ月を超えて働くことが決まった場合は、加入の対象となります。

日雇い労働者

ただし、継続して1ヶ月以上働くことが決まった場合は、1ヶ月を超えた翌日から加入できます。

4ヶ月以内の期間で雇われる季節労働者(除雪、茶摘み、漁獲期の漁業など)

4ヵ月以上継続して雇用することが決まっている場合は加入の対象になります。

一定期間で終了することが決まっているような臨時的な事業所で働く人(建設現場やイベント会場など)

6ヶ月以上継続して雇用することが決まっている場合は加入の対象になります。

まとめ

  • 狭義の意味では、健康保険、厚生年金の事を総称して「社会保険」と呼びます。
  • 健康保険は、医療機関を受診する際の負担割合を減らしてくれる制度です。会社で加入する健康保険を「社保」と呼びます。
  • 厚生年金は、会社に勤める方が加入し、老後などに備えて毎月一定額を積み立てる制度です。
  • 社会保険は、被保険者と会社が折半して支払います。会社は被保険者から天引きした保険料と同額を合わせて納付します。
  • 社会保険は会社で働く全ての正社員と、週30時間以上働く非正社員(従業員501人以上の会社の場合は週20時間)が加入します。

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