労務管理

給与計算とは|概要から手取りの計算方法まで基礎知識を総まとめ

【総支給額】給与で支払われるもの

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・基本給

勤務時間や営業成績などに関係なく、毎月一定に支払うことが決まっている基本額

・交通費手当

通勤も含めて職務において発生する移動にかかる全ての手当

・役職手当

管理・監督する地位にある者に対して支給される手当

・住宅手当

福利厚生の一環で生活援助を目的とした住宅補助のために支給される手当

・時間外労働手当

労働基準法で定められた所定労働時間を超える労働時間(原則、1日8時間・週40時間)を超えた労働時間に対する手当

・超過勤務手当

深夜残業手当や休日出勤手当など、イレギュラーな時間帯や日に出勤した際に割増しで支給される手当

・出張手当

出張の際に支給される宿泊費・交通費以外にかかる食費や雑費にあたる慰労手当

・歩合給

会社によってはインセンティブや報酬額とよばれる、業績や出来高に応じて支給される手当

・資格手当

会社が必要とする特別な資格や免許を持っていた時に支給される手当

他にもいろいろな手当が存在します。手当は会社ごとの決まり(就業規則など)に従って支給されるため、法的には一律に決まっていません。中には、超過勤務残業を何十時間も含むことを規定している会社もあり、その場合、会社が定める規定以上の残業時間を超えなければ残業代は出ないこともあります

社則・就業規則・会社との労働契約内容などをきちんと確認して、どのような条件でどんな手当が支給されるのか、正しく把握しておくことが大切になってきます。

【控除額】給与から差し引きされるもの

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・所得税

給与から非課税となる手当以外にかかる税金
給与支給時には、「源泉徴収」というかたちで一旦引かれますが、最終的には年末の「年末調整(もしくは確定申告)」で1年の税額が最終的に算出され清算される

・住民税

自分の居住している自治体におさめる税金

・厚生年金保険

病気やけがの時、病院の窓口で3割負担の診察料でかかることができる国の医療保険。厚生年金保険料の負担割合は、会社と被保険者が折半して支払う

・雇用保険

会社を退職したり、失業したりしたときに失業給付を受けるための保険

・介護保険

介護サービスが必要になった時、1~2割負担で介護のサービスを受けることができる保険

これらは『法定控除』と呼ばれ、会社が給与より源泉徴収して納付することが法律で定められています。その他にも社員寮の使用料・組合費・財形貯蓄・旅行積立金など会社や個人の意向によって、引かれるものがあったりなかったりする場合があります。

そして給与計算で私たちがよく耳にする給与の『手取り』の計算はこのようにおこなわれています。

【手取り給与の計算方法】

給与計算スライド

給与は複雑に計算されているようですが、実はとてもシンプルです。給与支払い時にもらう給与明細書に支給されるものと引かれるものを再確認することで、自分の給与計算がどのように支給されているのかを明確にすることができるでしょう。

良く間違える『額面』と『手取り』の違いとは

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よくある質問として、はじめて給料をもらう人や求人欄に載っている給与を見たときなど、給与の『額面』と『手取り』の意味をたまに間違えてとらえている社員を見かけることがありますよね。

担当者としても、2つの区別がはっきり理解できないまま申請や申告する書類に間違って記入したりすると、とりかえしのつかないことになりかねません。

このような基本的な誤解をしないためにも、もう一度しっかりとこの『額面』と『手取り』の定義を分かりやすく解説していきましょう。

額面

サラリーマンやOLの場合、働いている会社からの給料=『額面』となります。額面は所得税・健康保険料などが引かれる前の収入のことを指します。

給与明細でいえば、「総支給額」と書かれている数字が額面となります。ちなみに年収とは、この収入を(ボーナスも含んだ)年間を通してもらう総支給額の合計のことをいいます。

手取り

『手取り』とは上の給与計算方法でも簡単に説明をしましたが、総支給額から会社が源泉徴収をする諸々(控除額)を差し引いた金額を指します。実際に給料日に自分の銀行へ振り込まれたり現金を給与として手渡しされたりする額がこの『手取り』にあたります。

この『手取り』の金額で他人との給与を比較することがありますが、『手取り』の金額だけでは収入を比較することは難しいです。たとえば、自動的に天引きされる株や財形制度はその人の貯蓄となるので財産(プラスの資産)になります。逆に手取りが多くても、労働条件などにより社会保険などに加入させてもらえないケースがあった場合、会社からの負担なしに個人で社会保険などに加入し、その保険料を支払わなければいけません。この手取りの額だけでは給与の良し悪しを評価するのに参考にはなりません。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

今回は給与計算の基礎知識についてお話をさせていただきました。新入社員に、給与の仕組みを解説する際などにお役立ちできれば幸いです。

会社の規模によっては、エクセルを利用しての給与計算や、手書きで給与計算、社労士さんに給与計算をしてもらうなど、その形態はさまざまあります。社員が多くなるにつれて月末月初の給与計算にかける時間が長くなってしまうことがあります。近年になって従業員の勤怠データなどから自動で給与計算ををおこなってくれる、便利な給与計算システムも多くあります。給与計算方法をきちんと理解をした上で、給与計算システムを導入すれば、安心して計算を任せることができ、業務時間の削減をすることができるのではないでしょうか。

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