HR NOTE [HRノート]コンテンツ採用採用サービス400の転職ナビで「希少人材」を採用|アスタミューゼが仕掛ける成長戦略とは?

400の転職ナビで「希少人材」を採用|アスタミューゼが仕掛ける成長戦略とは?

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第四次産業革命と言われている昨今、「自動運転」「機械学習・AI」「IoT」「Fintech」「VR・AR」「ドローン」「クラウドファンディング」など、いままでにない新しいサービスがどんどん話題になってきています。
 
このような領域に対し、新規事業の着手を検討している企業も増えていますが、まずは何から手をつけるべきかどのような人材を採用すべきかということについては、悩みが尽きないところかと思います。
 
そこで今回は、上記のような専門領域において「新規事業の創出」と「専門人材の雇用創出」を同時に支援している、アスタミューゼ株式会社の嶋崎さんに『希少人材の採用方法』についてお話を伺いました。
 
アスタミューゼは、専門領域に特化した400もの求人メディア『転職ナビ』を運営しており、新しいアプローチで希少人材の採用支援をおこなっています。
 

嶋崎様
嶋崎 真太郎(シマザキ シンタロウ )|アスタミューゼ株式会社 事業開発部 部長
株式会社リクルートで、企画営業を経験。数々の営業表彰を受賞し、全国TOP11の営業にも選ばれる。その後、Web系ベンチャー・人材系ベンチャーの役員とし、事業企画、営業企画、人事・採用企画の経験を経て、2017年に同社アスタミューゼへ参画。『新規事業コンサルティングサービス』『専門人材採用コンサルティング』『知的財産プラットフォームサービス』の統括責任者に。好きな球団は阪神タイガース。将来の夢は屋久島に住むこと。

 

 

今後ますます採用が難しい希少人材の採用市場

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-アスタミューゼではどのような事業をされているのでしょうか?
 
 
嶋崎氏:アスタミューゼは、今後の未来を創るであろう「有望成長市場」に焦点を当てた、コンサルティング事業、人材・キャリア支援事業、知的情報プラットフォーム事業を運営しています。
 
具体的には、新規事業アイデア、技術活用、提携・M&A、事業化支援、経営の意思決定、人材採用、広告・マーケティング支援など幅広いサービスをおこなっており、それらをデータと分析ノウハウを駆使し提供します。
 
特に今は「希少人材」の採用支援に注力していこうと考えています。
 
 
-希少人材とはどのような人材なのでしょうか?
 
 
嶋崎氏:専門性の高いノウハウや技術を持っている方で、採用市場では滅多にお目にかかれない方々になります。
 
技術分野で言えば、ロボティクス技術や人工知能技術、データサイエンティスト、グロースハッカー、UI/UXスペシャリストなどが挙げられます。さらにニッチな分野では、ヒートポンプや防衛技術なんてものもあります。
 
それ以外にも、海外での新規事業立ち上げの経験者や上場企業での管理部門責任者など、希少人材の種類は多岐にわたります。
 
特にIT分野を中心とする成長領域では、人材の活用・育成が課題となっています。新しい技術が次々と生まれてきており、その分野のスペシャリストが少ないことも要因としてあるでしょう。
 
 
-希少人材の採用マーケットはどのような状況なのでしょうか?
 
 

嶋崎氏:希少人材の採用ニーズは年々高まっています。しかし、「希少」と言われるだけあり、なかなか出会うことができない人材なので、需要と供給の大きなギャップが生じています。
 
現在は、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つのキーワードが絡み合い、それらの頭文字をとった『VUCA(ブーカ)』と言われるような時代になってきています。
 
産業構造の著しい変化やグローバル化、テクノロジーの進歩などに伴い、既存のビジネス・産業の枠組みは変化し、成長領域ではさまざまな新しい産業、新しい職種が生まれ続けています。
 
成長領域において求められているのは、研究職・技術職だけではありません。先程の話にもあったように、複数の大企業での新規事業立ち上げ経験者や、異分野で活躍する人材、専門知識を有した技術営業や、データサイエンティストのような新しい職種、企業の急成長を支えるコーポレート部門のプロフェッショナル・・・。従来の切り口では捉えきれない多様かつ希少な人材に活躍の可能性が開かれています
 
では「希少人材」とはいったいどのくらい「希少」なのか。成長領域別の求人倍率推移を見るとこのようになります。
 

【成長領域別】求人倍率の推移
【集計方法】
●アスタミューゼが保有する『転職ナビ』人材関連データを基に集計
●集計期間:2017年1月1日2017年6月30日
●『転職ナビ』求人倍率:月初時点の公開求人掲載数/月間登録者数

 
 

-いわゆる一般的な職種と比較すると、倍率の桁が1つ多くありませんか?
 
 
嶋崎氏:そうなのです。一般職業紹介の求人倍率が17年5月時点で1.49倍なのに対し、同時点では最低の「農業・食品工業」領域で37.47倍、最高の「エレクトロニクス」で121.69倍と超高倍率を記録しています。
 
「そんな人材どこにいるの」と言われるほど人材が見つからない状況の正体は、この需給ギャップであると言えるでしょう。
 
 
-各企業における希少人材の採用ニーズは何か変化があるのでしょうか?
 
 
嶋崎氏:2017年上半期平均の求人倍率が115.43倍と、目立って需給のギャップが大きいのが「エレクトロニクス」です。昨年同時期の求人倍率13.50倍から急上昇しています。
 
特に「電子材料」や「高周波デバイス」「MEMS(微小電気機械システム)」といった分野で採用ニーズが伸びています。スマートフォン・IoT関連で追い風の吹く半導体業界の人材需要を反映した結果と言えます。
 
 

ビッグデータ分析で、領域ごとの「希少人材」数を可視化

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-そもそも採用難易度が高い希少人材を採用するうえでの課題はどのようなものでしょうか?
 
 
嶋崎氏:いざこのような希少人材を採用しようとすると、「そもそも、どのくらい希少なのかがわからない」ために、「本当に該当する人材がいるのか」「アプローチの方法が間違っているのか」「もう採りきってしまったのかもわからない」という課題に直面する企業が増えています。
 
そこでアスタミューゼは「特許」を持つ人材や、大学・研究機関に在籍する人材などの「転職潜在層」に着目することで、希少人材の全体像とその希少性、転職市場における流動性を可視化しています。
 
例として、半導体業界の好調を背景に高い求人倍率を記録している「エレクトロニクス」領域を見てみましょう。
 

■「エレクトロニクス」領域における転職潜在層/顕在層の比較
※「エレクトロニクス」領域における『転職ナビ』登録者数全体(2016年)を100として指数化
「エレクトロニクス」領域における転職潜在層・顕在層の比較
【集計方法】
● 有望成長市場:アスタミューゼが独自に定義した『未来を創る2025年の成長領域』のうち、「エレクトロニクス」領域を構成する有望成長市場群
● アスタミューゼ保有の下記データを独自の検索定義により抽出・分類
└ 研究者:科学研究費助成事業科研費に採択された研究テーマ(研究開始年2007~2016年の代表研究者のべ人数
└ 特許発明者:日本で出願された特許出願(出願日2007年1月1日~2016年12月31日)の筆頭発明者のべ人数
└ 転職顕在層:『転職ナビ』登録者数(2016年)を基に推計
● 「エレクトロニクス」領域における転職ナビ登録者数(2016年)を100として指数化

 
 
嶋崎氏:表は、「エレクトロニクス」領域において、科研費に採択された研究テーマの研究者や、特許技術の発明者といった、転職市場における流動性が低いとされる「転職潜在層」と、「転職顕在層(『転職ナビ』登録者)」の比率を、有望成長市場ごとに分類して比較したものです。
 
これを見ると、転職希望者の顕在化が最も著しいのは「次世代ディスプレイ」を中心とする「光デバイス」関連市場で、特許発明者に厚い層を持つ「パワー半導体」市場でも転職希望者が顕在化し始めていることがわかります。
 
このように、「転職潜在層」「転職顕在層」の人材データを横断的に分析することで、希少人材の全体像や流動性を、領域ごとに把握することができるのです。
 
 
-すごい・・・!ここまでのデータを集めて把握することができているのですね。
 
 
嶋崎氏:私たちは、世界80ヵ国の「特許取得状況」「研究テーマ」「製品データ」「投資状況」のデータなど、イノベーションに必要なデータを世界で最も有してる企業の一つです。

投資データ

 
その膨大なデータの一部は『astamuse.com』にて無料公開しており、研究者・技術者が月間100万人利用するプラットフォームとなっています。
 
このようなノウハウを活用することにより、今後投資すべき領域や投資先を明らかにし、大企業を中心に新規事業立ち上げ支援、投資・提携支援をおこなってきました。
 
また、各先端分野に精通した専門アナリストによって、『未来を創る2025年の成長領域』を独自に定義し、その領域の支援を強化していこうと考えています。
 
 

アスタミューゼが仕掛ける400の『転職ナビ』

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-今、希少人材の採用支援に力を入れているとのことでしたが、なぜでしょうか?
 
 
嶋崎氏:新規事業支援や企業への投資・提携支援をする中で、結局必要となるのは人材だということがわかってきたからです。
 
新規事業には研究者・技術者はもちろんのこと、新規事業立ち上げの経験者が必要になりますし、VCなどから出資を受けたベンチャー企業は、ビジネスを加速させるために事業企画担当者やコーポレート人材などが必要になります。
 
そこでアスタミューゼでは、先程の『未来を創る2025年の成長領域』を構成する有望成長市場に沿った採用支援サイト『転職ナビ』を展開し、希少人材を企業に供給しています。
 
分野は素材・化学・エネルギー・モビリティなど細かく分けると400種類におよびます。そして、そのような数多くあるニッチな技術キーワードにすべて対応するため、約400種類のサイトを立ち上げています
 
 
-約400のサイト!そこまで細分化しているのですね・・・。
 
 
嶋崎氏:そうです。ここまでやることによって、ピンポイントの希少人材採用が成功すると考えています。詳細に分析したデータが出せるのも、400の『転職ナビ』の存在が大きいと思います。
 

[転職ナビ一覧(抜粋)]図7

 
また、『転職ナビ』全体では、成長し続ける市場と連動して常にアップデートがおこなわれており、直近では「金融システム・Fintech」「IoTシステム」「VR・AR技術」「ドローン・ロボット飛翔体」「防衛技術」などの分野で新サイトをリリースしました。
 

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FinTechナビ


 
-400種類もの『転職ナビ』を通して、どのように採用支援をしているのでしょうか?
 
 
嶋崎氏:『転職ナビ』の登録会員を企業とマッチングする人材紹介サービスをおこなっており、大企業の経営企画部や、VCから出資を受けたベンチャー企業を中心にご利用いただいています。
 
また、昨年より『転職ナビ』を企業が直接利用できる採用プラットフォームとして再構築、既存の人材紹介事業とも連携して希少人材のマッチングサービスを開始しました。
 
このように人材紹介をWEBサービス化し、従来の成果報酬型サービスよりも手軽に低コストで利用できるようになったことによって、最近では中小企業や地方企業の利用も増えています。
 
 
-実際にどのような採用事例があるのでしょうか。
 
 
嶋崎氏:音声認識システムを開発しているベンチャー企業の例があります。
 
音声認識システムとひとことで言っても、AI関連やIoT関連の様々な要素技術によって構成されており、さらにC++のようなプログラミング経験や、データベースの構築経験など、多様なスキルが対象となってきます。
 
このような要件に、技術やプログラミング言語ごとに細分化された『転職ナビ』がマッチし、すでに4名の採用が決定しています。
 
急成長ベンチャーの特徴として、「事業が拡大し続けているために常に増員中である」ということが挙げられます。しかも求められているのは希少人材なので、必要になってから募集していたのでは間に合いません。
 
この音声認識システムベンチャーの場合も、当初は1~2名採用の予定だったのが、事業の急成長に伴って増員となり、結果的に6名ご紹介したうちの4名が採用となりました。『転職ナビ』の複数サイトで網を張り続けていたからこそ、迅速なピンポイント人材の確保が可能になったのではないでしょうか。
 
また、最近増えている依頼が、大企業を中心に、「投資すべき領域の選択から必要となる人材の採用までを一気通貫で支援してほしい」といったコンサルティング案件です。
 
中には自社の取り組むべき社会課題を洗い出してほしいという依頼もあり、『転職ナビ』だけではなく、当社が運営するイノベーションプラットフォームやインタビューメディアも活用した総合的なコンサルティングをおこなっています。
 
 
-6名中4名の採用決定はすごいですね!今後、アスタミューゼとしてどのような展望をお考えでしょうか。
 
 
嶋崎氏:アスタミューゼでは、知の「流通」「活用」「民主化」によって未来を創る人たちに「やりがい」と「社会を発展させる機会」を提供することをミッションと考えています。
 
直近の目標としては、未来を創る希少人材をデータベース&メディア化し、将来的には世界中の課題解決のため、企業と個人がシームレスにつながる仕組みを提供するのが目標です。
 
人材採用支援においては、希少人材を、自社の領域だけではなく、異領域から採用することによって人材不足を解決する支援をしていきたいと考えています。そのために、成長領域ごとに可視化した希少人材を、異領域・異業種に流通させるためのソリューションを現在構築中です。
 
 

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根本 慎吾

根本 慎吾

人材サービス、Web広告の営業を経て、HR NOTE編集部にて活動。 人事領域に携わる方々が『最先端人事』となるために役立てるメディアとなれるよう盛り上げていければと考えています。 猫背。とにかく姿勢が悪い。年中ダイエットをしている。
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