【社員の生産性を10%アップ】社内制度の活用促進にも貢献した「ネオキャリア大学」の仕組み

今回は、株式会社ネオキャリアの人材開発部が主導で実施している、「ネオキャリア大学」についてご紹介。

ネオキャリア大学とは、その名のとおり、ネオキャリア社内で実施している社内大学のことで、参加する講座を自分で選ぶことができます。

講義内容は参加者の要望をもとにつくられており、講師も社内外問わず、さまざまな方々が登壇されるとのこと。

過去には、「最速Excel研修」「ピラティス&ヨガ講座」なんてものもあり、定員に対する満席率は多くの講座が100%と非常に高い出席率です。

そんなネオキャリア大学ですが、社内制度利用率や生産性の向上に貢献していることがわかったそう。

本記事では、ネオキャリア大学の導入背景や運用ノウハウ、ネオキャリア大学の受講データから見える効果などを、人材開発部の古川さん・大田さんにお伺いしました。

古川 英里| 株式会社ネオキャリア 人材開発部

2017年5月にネオキャリアに中途入社。現在は3社目で、前職で人材会社の営業職を経験。自身がライフイベント期のキャリア形成に悩んだ経験から、「女性がライフイベントを経ても働きやすい社会創りがしたい!」と、ネオキャリアへの入社以前は、ライフイベント期の女性のキャリア支援、採用コンサルタント業務を経験。現在、ネオキャリアで取り組んでいるのは、ネオキャリアで働く社員の方々に人材業界の営業職としての仕事の楽しさを伝えつつ、各々が強みを発揮して生き生きと働ける環境をつくっていくこと。そのために、「ネオキャリア大学の企画・運営(社員向けキャリア・スキルアップ講座の企画・運営)」「きゃりかふぇ(キャリアコンサルタント有資格者によるキャリア面談)」「若手社員向けキャリア形成施策の企画・実行」をおこなっている。

大田 彩加 | 株式会社ネオキャリア 人材開発部

2015年4月にネオキャリアへ新卒入社。入社当初は新卒紹介事業の営業として拠点の立ち上げ、メンバーマネジメントを経験。その後、海外事業部での営業経験を経て人材開発部へ異動。ネオキャリアでの営業や、メンバーマネジメント経験を活かし、社内でタテ×ヨコ×ナナメのキャリア形成に繋がる「ネオキャリア大学」「社内異動制度」「階層別研修」の企画・運営をおこなっている。

社員の要望から生まれた「コレまね」「スキつく」「リラくる」

ーまずは、ネオキャリア大学の制度について詳しくお聞かせください。

 

大田さん:ネオキャリア大学は、ネオキャリアグループ社員一人ひとりの持続的成長を目的に、開講している社内大学です。週に1回、さまざまなプログラムを用意しており、社員が自ら学びたい講座を選択して受講できます。

講座以外にも、ネオキャリア図書館(※1)や過去講座アーカイブ動画(※2)などがあります。

※1:ネオキャリア図書館とは
ネオキャリア図書館とは、社内図書貸し出しサービスの名称。世間で話題になっているビジネス書から、経営陣が影響を受けた本など200冊以上を揃えて貸し出している。レビューを記入して返却するシステムになっているので、社内メンバーの「どのような人にお勧めの本なのか」というレビューを見た上で借りることも可能。

※2:過去講座アーカイブ動画とは
過去講座アーカイブ動画とは、過去のネオキャリア大学の講座を動画でいつでも視聴できる仕組みのこと。全国・海外の拠点の社員、時短勤務の社員も、時間や場所を選ばずに学べる。

 

ーそもそも、ネオキャリア大学を始めたきっかけは何だったのですか?

 

大田さん:最初のきっかけは、研修に対する違和感です。ネオキャリアには、ネオキャリア大学ができる前から、さまざまな研修がありました。

しかし、それらの研修の多くは、参加者が自由に選べる形式ではなく、受動的に参加している人もいるように見えました。参加する人の経験や役割によって、必要な研修内容は変わってくるので、メンバーのニーズに沿った学びの場を提供できていないことが違和感でした。

そのため、コンテンツと対象者が決まっている研修ではなく、自ら積極的に学びたい人のための機会を設けたかったんです。

また、社内にはさまざまな知識や経験を持った方がいます。そのノウハウやナレッジを定期的に共有できる機会もつくりたいと思っていました。

そして、この2つを兼ね備えたのがネオキャリア大学です。

 

ーネオキャリア大学の講座はどのような講義内容があるのでしょうか?

 

大田さん:ネオキャリア大学を開校するときに、社員にアンケートを取ったのですが、その中で要望が高かったものや社員の課題解決につながる内容を企画しています。

具体的には「グループ内で活躍している社員ともっと接点を持ちたい」「業務効率を上げるスキルを学びたい」「限られた時間で生活の質を向上させたい」などがあり、いまではこの3つを中心に講座をつくっています。

「成長し続ける」を体現しているネオキャリアグループ社員が講師として登壇する講座は「コレまね」と呼んでいます。コレまねでは、部長以上の社員などの講義を受けることができます。部長以上の社員が歩んできたキャリアに沿って話が進み、「どのような部分で苦労したのか」「どのように乗り越えたのか」という話を聞くことができます。

また、日々の生産性につながるビジネススキルに特化した講座を「スキつく」と呼んでいます。スキつくでは、生産性の高い人が実践しているExcel講座や、マーケティング成功術といったノウハウの講座などがあります。明日から使える実践的な知識やノウハウを聞くことができます。

生活の質を向上させる講座は「リラくる」と呼んでいます。リラクルでは、ヨガやお金の使い方講座などがあります。知っておくと生活が充実する知識が身につく講座です。

ネオキャリア大学は「ほとんどの講座が満席率100%、リピート率60%」

ーネオキャリア大学はいつから始まったのですか?

 

古川さん:2016年の11月にネオキャリア大学は開校しました。初年度は36講座開催し、参加者は1,067名。2年目は32講座開催し、参加者は1,328名です。

より多くの方に参加してもらうために、地方の支社とはWeb会議システムCallingでつなぎ、遠隔からでも参加できる講座もあります。

リピート率は60%と、多くの方に複数回来ていただけています。

 

ー講師の選定はどのようにされているのでしょうか?

 

古川さん:ネオキャリア大学の講師は、受講者の能力開発だけではなく、講師の能力開発も目的としています。

理由は、日々の学びをアウトプットできる機会をつくりたいと思ったからです。そのため、ネオキャリア大学は受講生が学ぶ場だけではなく、学んだことをアウトプットするための機会でもあります。

この2年間で多くの方に登壇していただきましたが、今後、さらに「自分の学びを参加者のためにアウトプットしたい!」と考えている人を巻き込んでいきたいと考えています。

 

ーネオキャリア大学を運営する上で、意識していることはありますか?

 

古川さん:積極的に学ぼうとしている人を中心に実施することです。講座ごとに参加者が期待すること・学びたいことを事前にヒアリングし、その内容に合わせて企画を進めていくことを意識しています。

その結果、多くの講座が満席になっています。また人気講座では80名以上参加希望があるなど、多くの社員の方々に積極的に参加していただいています。

人気すぎて、参加したくても参加できない講座もあります。たとえば、役員の講座やExcelの講座は、告知から3日以内に締め切り、キャンセル待ちでした。ほかにも、総会の表彰者の講座は、すぐに満席になります。

参加者の「社内制度利用率」「生産性」の向上に貢献

ーネオキャリア大学の講義で、人気だった講義内容を教えてください。

 

大田さん:「ネオキャリア流!マーケティングの成功術」というマーケティングの講座です。

実は、参加者の多くは営業の方です。営業をしている社員にとって、普段接することの少ないマーケティングの話を聞き、営業に活かしたいという声が多かったので、企画しました。

アンケート結果を見ると、「マーケティングの手法を取り入れた営業手法を思いつきました!」など、満足の声をいただいています。このように、実際の業務に役立つ内容は参加者から人気であることが多いです。

参加者の声

  • マーケティングを学びたくて伺ったのですが、営業とつながることばかりで非常に面白かったです!
  • 社内の業務に例えて説明していたので、イメージが付きやすかったです!
  • すごく勉強になりました。営業手法を思いつきました!

 

ーネオキャリア大学を通して、参加者に変化などはありましたか?

 

古川さん:参加者の変化は大きく分けて2つあります。

1つ目は、社内制度の利用率が上がったことです。たとえば、ネオキャリア内の社内異動制度「ネオキャリー」の利用率。その利用率が、ネオキャリア大学に参加していない社員と比べて、参加している社員は3倍だったのです。

「コレまね」でロールモデルを描き、自身のキャリアプランについて考え、キャリアプランに沿って主体的に行動している人が多いということかもしれません。

2つ目は、参加者の生産性の向上です。ネオキャリア大学参加前後で、生産性が10%も違うというデータが出ています。これは「コレまね」で仕事に対するモチベーションが上がったり、「スキつく」によって、生産性向上の術を学んだことが影響しているのだと思います。

これらのように、積極的に学ぼうとしている社員へ向けて企画した講座が、良い効果として数値に出ていることがわかり、非常に嬉しいです。

一人ひとりに合った研修を届けたい

ー今後、ネオキャリア大学をどのようにしていきたいですか?

 

大田さん:より一人ひとりに合った講座をお届けしたいと考えています。

先ほどお伝えした通り、今のネオキャリア大学は参加者が自主的に参加するものになっています。ですが、本来理想的なのは、「受講側の主体的な参加」に加え、「一人ひとりの成長に寄り添った講座」の2つがそろっている状態を目指したいですね。

そのために、今後は従業員のさまざまな人事データを一元管理できる『jinjer』とネオキャリア大学を紐づけていきたいなと思っています。人事データを一元管理することで、さまざまな観点から傾向を把握することができます。

たとえば、「生産性が高い社員は、入社以降どのタイミングでどの講座を受けたのか」。そういったことがわかれば、なかなか成果が上がらない社員に対しては、特定の講座を勧めるといったことができます。

ネオキャリア大学を通して、社員一人ひとりのキャリアやスキルの成長を支援し、経営課題の解決や企業成長にもっと大きく貢献していきたいですね。

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