「人生は“声”と“話し方”で9割決まる?」話し方改革で採用担当者のスキルアップにつなげる

こんにちは!HR NOTE編集部の紺矢です。

ビジネスシーンにおいて、初対面の人と会話することや、人前で話すことは避けては通れません。

採用・教育担当者の方であれば、大勢の前で話すセミナーや面接・面談のような少人数での対話など、さまざまあります。

会社をつくるのは、お金でも商品でもなく「人」。

活躍してくれる「人」を集め、育てる担当者の「話すスキル」は、会社の運命を大きく左右するといっても過言ではないかもしれません。

本記事は、フリーアナウンサー魚住りえさんの著書『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書を参考に、ターゲットに対して効果的に話す方法に加え、会話時のコツなどをご紹介しています。

是非、ご一読頂けますと幸いです。

1.声と話し方を変えれば人生が劇的にうまく回り出す

どんなにうまいスピーチを書いても、伝え方が悪ければ結果は散々。逆に、内容は酷くても、その伝え方次第では賞賛されることがある。

つまり、どんな話をするか」ではなく、「どんな話し方をするか」が、その良し悪しを決めるのです。

「声」「話し方」「会話」の心得 (P.22-25)

場面に応じて、声の出し方・高低を変えることで、効果的な伝え方ができます。自分の声に自信がないという人が比較的多いかとは思いますが、「私は声が細いから…」「俺は滑舌悪いから…」と卑下することはありません。

誰でも「新しい声」「聞き取りやすい声」を手に入れることは可能です。また、滑舌をよくすることだってできるのです。

話し方

内容以上に大切なのは「伝え方」。さて、振り返って見てください。あなたが就職活動する際に惹き込まれたのは、話の細かな内容ですか?それとも採用担当者の視線や話し方から伝わる熱量でしょうか?

どんなに淀みなく話していたとしても、伝える本人の感情が伝わらなければ、相手の心が動くことはありません。

会話

「会話」こそ、センスやスキルは一切関係ないものです。初対面の人とうまく話すコツ、会話を途切れさすことなく話をうまく盛り上げる方法。知っているだけで、また少し注意するだけで、格段に効果が期待できるはずです。

第一印象は「声」と「話し方」で決まる (P.26)

初対面の時点で、「なんかいい人そうだな」「バリバリ仕事できそうだな」と思われるのは、声のトーンや話し方により判断されている部分が非常に大きいそうです。

第一印象で悪いイメージを与えてしまうと、打ち解けるのに時間がかかってしまいます。これがプライベートであれば、徐々にお互いを知っていき、打ち解けていけばいいだけの話なのですが、採用担当となると出会った瞬間から良い印象を与えておく必要があります。

「話すこと」=「スポーツ」という考え方 (P.30-31)

「話すこと」の上手・下手は、生まれ持ったものと考えられがちですが、決してそうではありません。トレーニング次第でいくらでも改善できるそうです。

プロ野球において、「年間MVPをとる選手は、トレーニングをせずにその称号を得たのか?」というと、もちろんそんなことはありません。毎日トレーニングを欠かさず行なっているからこそ得ることができた称号なのです。

話し方も同じです。トレーニングしなければ上手くなりません。今、あなたが上手い感心している人たちも、それは場数を踏んだり、トレーニングを繰り返してきたからこそ、身に付けることができたスキル。

そう考えると、何もせずにただ苦手だからと割り切ってしまっていることは、非常にもったいないことです。

2.「新しい声」は簡単に手に入る

「普段の自分の声に自信がない」だからダメなんてことはありません。

スッピンに自信があればスッピンで出歩けばいいですが、自信がないなら、化粧をして堂々と胸を張れる新たな自分をつくればいい。

声だって一緒です。自信がないのなら意識して声を変えてしまえばいい、それも可能なことなのです。

「いい声」を出すために必要な2つのこと

腹式呼吸 (P.39)

お腹にたっぷり空気を入れることができないと、「いい声」は出せません。そのためには、必ず「腹式呼吸」が必要です。腹式呼吸は、声優や舞台俳優、アナウンサーなど限られたプロフェッショナルが使うものと思われがちですが、そんなことはありません。

腹式呼吸で話すと、声がとてもエネルギッシュになります。それが聞き心地の良さにつながり、相手に安心感のようなものを与えてくれるようです。

滑舌 (P.56)

「滑舌が悪い」というのもとても多い悩みです。実際、いい声なのに、滑舌がはっきりしないために損をしてしまっている人は少なくないとのこと。

しかし、滑舌もトレーニング次第で大きく改善できる部分です。滑舌が悪い人は口の周りの筋トレをおこなえば、劇的によくなります。大事なことはこのトレーニングを続けること。意識して何度も筋トレを繰り返すことで、滑舌も改善していけるとは驚きですね。

3.「声の高さ&スピード」を征すものは、「聞き手の感情」を征す

音の高さ×話すスピード」この組み合わせを変えるだけで、相手に与える印象はガラリと変わるようです。

  • 「高い声×速く」→ 元気で明るい印象
  • 「高い声×ゆっくり」→ 優しく大らかな印象
  • 「低い声×速く」→ 仕事ができる印象
  • 「低い声×ゆっくり」→ 落ち着いた印象

(P.78参照)

採用現場に置き換えてみると、例えば、説明会では会社の雰囲気を伝えるためにも元気で明るい印象を。面接では、しっかり求職者自身と向き合っているという姿勢を伝えるために、優しく大らかな印象を。入社の是非を問うときには、落ち着いた印象を。

このようにシーンによって、伝えたい印象を意識し、声のトーンと早さを変えることができれば、その効果を変えることができるかもしれません。

※あくまで個人的な見解です。

上達の第一歩「マネをする」(P.79)

「低めの通る声で落ち着いて話したい」「明るい声でハキハキとインパクトが残るように話したい」など、誰にでも理想の話し方があるかと思います。

今回は、この機会に是非考えてみてほしいことがあります。

あなたは、「誰をみてそう思いましたか?」もしくは「誰のような話し方になりたいですか?

自分の理想が、誰の声に近いのか、誰の話し方に近いかでも構いません。あなたのロールモデルとなる人をつくり、その人をマネすることから始めると効果的なようです。

話し方の上達は、ロールモデルを決め、真似るところから。理想の声を手に入れるまでのプロセスがきっとスムーズにいくはずです。

聞かせる話術こそが「話し方のスキル」である (P.69)

注目したいのが、話し手さえ変われば、同じ内容でも面白かったと感じる人がほとんどである、という事実です。

磨くべきは、「面白いことを話せるスキル」ではなく、前述のような「話術で人を惹きつけるスキル」です。

「高い声」で注目を集める (P.71)

高い音、高いテンションは、活気にあふれ、緊張感が高まるため、人の注目を集める効果があります。
一方で、低い音、低いテンションは、安心感やゆったり感を与えます。

高いテンションばかりだと相手はイライラして疲れてしまうし、低いテンションが続くと、ダレて話を聞いてくれなくなります。この使い分けがとても大事とのこと。

4.1日たった5分の努力が話し方を変える

人の心を動かす3つの要点を知る

スティーブ・ジョブズ氏やオバマ大統領など「スピーチの達人」と言われる人たちはなぜ、「スピーチがうまい」と言われるのでしょうか。

その理由は”「感動させる話し方」「人の心を動かす話し方」にある”のではないかと思われます。(P.94 L5)

スピーチにしても会話にしても、思わず引き込まれ、「なるほど!」「確かにそうだ!」「私もやってみよう!」と、同調や共感を呼ぶ話ができる人が、「スピーチの達人」と言われるのです。

では、その人たちに共通していることは何なのでしょう。もちろん内容もありますが、話し方のテクニックで言えば、”それは大きく「強調」「抑揚」「メリハリ」の3つに集約されます。” (P.94 L12)

言いたい部分を上手く「強調」する (P.109)

自分の話の中で、「最も重要な部分」を見極め、その内容を確実に聞き手に届けることが重要です。

そのためには、「ここだけは絶対に聞いてほしい言葉」と「ここは聞き流してもいい言葉」をあえて区別することが大事です。

ほどよい「抑揚」をつける(P.111)

「この人の話聞きやすいな」と感じる時はありませんか?そこにはおそらく心地よい「抑揚」があるはずです。力の入れるところと抜くところの上手な使い分けをすることで、聞く側に対して、安心感を与えることができるのです。

淡々と一定のスピードで続く話は、聞く側からすれば、上手く頭に内容が入ってこないうえ、次第に睡魔に襲われてしまいます。

全体像をつかみ「メリハリ」をつける (P.117)

話をする前に、あらかじめ話の全体像を把握しておくことが重要です。

そうすると話にメリハリがつき、聞いている側にとっても、非常に聞きやすく、理解しやすくなります。

話を聞いていてわかりにくい人の例として、話している本人も話の終着点が見えていなかったり、話がまとまらずダラダラと長くなりすぎている、同じことを繰り返している、などがあげられます。

これらに心当たりのある人は、話す前にまず、話の全体像をつかむようにしてみてください。そして伝えるべき帰結を明確にすること。それだけでも、話の聞きやすさは格段に上がるはずです。

「朗読」の鬼になれ (P.95-127)

「強調」「抑揚」「メリハリ」の3つで、心を動かす話し方ができるとご紹介しましたが、これらのスキルはどのようにすれば身につくのでしょうか。

その答えは、『朗読』とのこと。この朗読こそが、話し方上手くなる最短コースだと紹介されています。ここでいう『朗読』はただの朗読とは違います。

ただ書かれた文章を声に出して読む『音読』ではなく、「伝えて」「感動させる」ために、さまざまな工夫をしていくのが『朗読』です。音読の先に朗読があり、朗読こそが、「相手の心を動かす話し方」に繋がるのです。

まずは「1日たった5分」でも構いません。朗読を毎日続けていれば、「強調」「抑揚」「メリハリ」だけでなく、「ボキャブラリー能力」「適切な言葉をスピーディーに選び出す能力」「滑舌よく、テンポよく話す能力」と、さまざまな力が身についてくるはずです。

5.今日から使える会話のテクニックをご紹介!

以下で紹介する3つのテクニックを心がけるだけで、会話のスキルがアップするとのこと。是非参考にしていただけますと幸いです。

相づちは、あえて声を出さない (P.132-133)

相手の話を上手に聞くためには、「上手な相づち」が欠かせません。この相づちが意外と難しく、時には相手を不快にさせてしまうこともあるので要注意です。

相づちが逆効果となって、相手を不快にさせてしまう一例として、「相づちのリズムが一定すぎる」場合があります。

相づちは、”あえて”声に出さない方がいいのです。相手の話を聞こうとする姿勢は大切です。そしてその姿勢は、声に出して相づちを打たなくても、相手の目を見てうなずくだけで、しっかり伝わります。

相づちは声に出さず、うなづいてみてください。それだけで好印象になるかもしれません。

「はい」「いいえ」で答えさせない (P.138-141)

初対面の方、あるいは面識の浅い方との会話を弾ませるのは、プロであってもなかなか難しいものです。
とは言え、採用現場をみてみると、初対面の人と話すことのほうが多いといえますので、簡単に話を弾ませることができたほうが助かりますよね。

そこで話を盛り上げるために、是非試してみてほしいのが、「はい」「いいえ」で答えられない質問をするということです。こうすると、話がすぐに切れてしまったり、話が続かないがためにできる、沈黙の気まずい雰囲気を回避することができます。

相手の目を見て話したほうがいいはウソ (P.145)

単刀直入にいうと、ずっと相手の目に視線をロックオンするのはやめましょう。

「話をする時は、相手の目をしっかり見て」というのは昔からよく言われることです。しかし、あまりにじっと見つめられてしまうと、相手は少なからず威圧感を感じてしまうのです。

基本的には視線は相手の目や鼻先にやわらかく向けながら、会話のところどころで視線を上下に移動させるのがいいとのこと。

大切なのは、「私はあなたの話を聞いてますよ」というシグナルを送ること。目力がある人は特に気を付けるようにしましょう。

6.最後に

いかがでしたでしょうか?

「話の上手い人」「話していて面白い人」誰しも周りに必ず1人はいるはずです。そういった人たちを、「自分とは違い才能のある人だ」と思い込んでしまってはいないでしょうか。

「あんな風になりたい」そう思うことこそが、もしかすると、あなたの話し方が上達する「本当の第一歩」かもしれません。

 

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