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タレントマネジメントとは?|システムの機能や導入事例もご紹介!!

最近になって、タレントマネジメントという言葉を耳にすることが増えた人事担当者の方は多いのではないでしょうか。

タレントマネジメントとは「従業員一人ひとりの才能・スキルなどを把握し、適材適所の人員配置や育成、評価をおこなうマネジメント手法」を意味します。

そして、タレントマネジメントを効率化するのが、タレントマネジメントシステムです。

しかし、タレントマネジメントシステムという言葉だけ聞いても「何が実現できるのかイメージしづらい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、「タレントマネジメントシステムとは具体的にどういったシステムなのか?」「何を実現できるのか?」について、実際の機能や導入事例とともに紹介します。

1|そもそもタレントマネジメントとは?

タレントマネジメントシステムへの理解を深めるために、まずはタレントマネジメントについてご説明します。

【タレントマネジメントとは】

  • 従業員一人ひとりの才能・スキルなどの把握
  • 適材適所の人員配置
  • 人材の育成、評価

などをおこなうためのマネジメント手法

ではマネジメントにどのような意義があるのかというと・・・

【マネジメントをおこなう意義】

  • 経営資源の中核たる人の「育成・採用」をすることで優秀人材を集める
  • 優秀人材を価値(能力)を発揮できる場所に「配置」することによる効用の大きい組織編制

マネジメントは経営戦略に直接結びつくので、効果的な経営戦略構築の一助となるのです。

2|タレントマネジメントシステムとは?

タレントマネジメントが日本において注目されるようになったのは2010年代に入ってからだといわれています。

従来は、紙やエクセルによっておこなわれていたタレントマネジメントですが、テクノロジーの進歩により専用のシステム「タレントマネジメントシステム」で管理する企業が増加しています。

本章ではタレントマネジメントシステムの「機能」や「従来の手法との違い」について触れていきます。

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2-1|タレントマネジメントシステムの基本機能

タレントマネジメントシステムの機能は基本的に以下が多いです。

社員プロファイル機能

社員プロファイル機能は、特定の社員の能力・現状の人員配置・経歴・評価面談の記録などの分散したプロファイルを一元管理できる人材データベースの管理構築ができます。

これにより、人材の見える化が可能となります。また、組織図を描く機能がある場合は、人材配置や抜擢のシミュレーションも可能となります。

パフォーマンス・目標管理機能

目標管理機能は、人材評価の指標や実績を管理する機能です。

対象人物の目標を可視化して確認」「設定目標対するアクションをリアルタイムでモニタリング」「社員の目標達成の確度を向上等が可能となります。

キャリア開発機能

キャリア開発とは人材育成計画のことです。

キャリア開発機能では、社員研修などの学習計画の策定や、進捗管理をすることが可能です。新規事業の立ち上げや、人事異動などの際に、特定スキルを学んだ人材を抜擢できるようになります。

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2-2|タレントマネジメントシステムのメリット・デメリット

タレントマネジメントシステムの導入を検討されている場合、すべてのシステムを無料で利用することはできない点に注意が必要です。

システムによっては、多額の導入費用や導入のための人的コストがかかるケースがあります。

そこで、従来の手法と比較したタレントマネジメントシステムのメリット・デメリットについてご説明します。

上の図のように、価格面やセキュリティ、選定難度、導入の手間等はエクセルや手書きの方が楽かもしれません。しかし、タレントマネジメントシステムは、エクセル・手書きよりも生産性が高いといえます。

TMSの生産性が高い理由については、以下があげられます。

  • 多くの従業員を抱えている場合は従業員一人ひとりのタレントマネジメント管理をするのに多大な時間がかかってしまう場合
    タレントマネジメントシステム使用して膨大な従業員データを管理して工数削減
  • 人事の入れ替わりが激しい場合、あるいは人事以外がタレントマネジメントを手がける際にどのように管理しているか把握しにくい場合
    タレントマネジメントシステムには直感的な操作(UI)ができるソフトウェアが多いので、教える手間が省ける

2-3|タレントマネジメントシステムの普及状況

タレントマネジメントシステムの普及状況は、以下のとおりです。

上記のグラフは、国内のTMSの市場規模をあらわしています。毎年成長しており、16年時点では実に41億円もの市場規模です。21年にはなんと100億円近い額にまで成長すると予測されています。

また、日本企業におけるタレントマネジメントシステムの導入・検討状況は以下のとおりです。

2016年5月時点のタレントマネジメントシステムの導入率は、301~1,000名の中堅企業で21%に留まっていますが、昨年度(15年)より7ポイント増加しており、今後も普及が加速していくといわれています。

一定のデメリットはあるものの、それを上回るメリットがあると考える企業が多いと考えられます。

3|タレントマネジメントシステムの導入事例

従来の手法と比較して、タレントマネジメントシステムはタレントマネジメントする効率が高く・素早いという強みがありましたが、実際に導入の決断をするには導入後のイメージがしにくいでしょう。

そこで、タレントマネジメントシステムを導入した企業3社をピックアップし、導入事例を紹介します。

事例1|株式会社ファインドスター

課題:さまざまな社員情報をエクセルやその他のアプリケーションを併用し管理をしていた。そのため、情報閲覧や取りまとめ、評価・査定に多大な時間が掛かっていた。

解決策:上司の資質に依存しない標準的な評価、使い勝手の良いシンプルな設計(直感的操作が可能な設計)のカオナビを導入。容易にカスタムできる柔軟性(改修によるコストの発生や長時間の対応待ちがない)を活用した。

効果:エクセル対応だった頃は3名体制で2週間ほど掛かっていた作業が、その大部分が自動化されたことで、およそ半分の労力(1人)で対応できるようになった。

出所:『カオナビ 活用事例』

事例2|株式会社エス・エム・エスキャリア

課題:保有できる情報の種類等が限定され、各種情報へのアクセスを必要とするユーザーは複数のシステムやツールにアクセスする必要があった。
様々な人事関連情報の収集や保管を複数のシステムやツールで運用しているため、都度、各種情報を手作業で関連付けてレポート化する作業も頻繁に発生し、人事部門における業務の非効率も発生していた。

解決策:情報の一元管理ができるタレントパレットを導入。社員のバックグランドや現状のステータス、キャリアアンケートといった社員情報を集約し、全社レベルで見える化した。

効果:人事データの集約化、人材の見える化による高度な組織戦略

出所:『タレントパレット 活用事例』

事例3|ANAホールディングス株式会社

課題:同社は16,000名にも上る社員の職種は、パイロット、CA、地上職など多岐にわたり、それぞれが異なる賃金体系を持っている。そのため、要件や圧倒的なボリュームに対応するため改修を重ねる必要があり、結果、ロジックが複雑になりすぎて、熟練の担当者でないと理解できないような運用負荷の高いシステムになっていた。

解決策:人財情報を見える化するPOSITIVEを導入。グループ36,000名の人財情報を一元的に管理・可視化し、効果的な能力開発計画や要員計画を立案できるタレントマネジメント機能を活用した。

効果:必要なデータがすぐに割り出せるので、レポーティングや意思決定のスピードが格段に速くなった。そのため、本来やらなければならなかった業務に注力できるようになった。

出所:『POSITIVE 活用事例』

【導入事例まとめ】

課題:情報の分散によるタイムコストの増加、ソフトの使用性の悪さ、複雑な賃金体系などの処理

機能:情報の一元管理、直感的な操作感、複雑なシステム処理

効果:スピーディーな処理、効果的な人事戦略、本来注力すべき業務へ対応などが可能になった

おわりに

いかがでしたでしょうか。

タレントマネジメントシステムを導入することにより「一元管理」「省人化」「スピーディー」というメリットがありました。

いっぽうで、タレントマネジメントシステムの導入にはコストがかかることに注意する必要があります。

タレントマネジメントシステムを導入した際にかかるコストと、導入後の効果まで考慮したうえで、システムを選ぶことをお勧めいたします。

今までシステムの導入に踏み切れていなかった方々も、より高度な経営戦略の一助としてシステムの導入も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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