お知らせ
AIによる画像・PDFの自動読み取りによる入力ミス防止や回答差分の可視化によって、管理者の確認コストを削減。令和8年度税制改正にも対応

統合型人事システム「ジンジャー」を提供するjinjer株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長CEO:冨永 健、以下jinjer)は、クラウド型人事労務システム「ジンジャー人事労務」にて、①保険料控除証明書・源泉徴収票をAIが読み取り自動入力する機能、②従業員の回答がデフォルトの回答からどこを変更したのかが可視化される機能の2つを実装したことをお知らせします。前者は従業員の入力の手間とミスを、後者は管理者の確認作業の負担を、それぞれ軽減します。あわせて、令和8年度税制改正にも対応しています。
■今回特にお伝えしたいこと
これまでの企業の課題
中途入社者の源泉徴収票や、生命保険料・地震保険料の控除証明書は、従業員本人による手入力が中心でした。桁の入力ミスや新旧制度の取り違えが起きやすく、従業員にとっての入力の手間に加えて、人事労務担当者にとっても内容確認にかかる工数が大きな負担となっていました。
また、年調収集システム上で従業員が回答した内容について、前年の回答や登録済みの情報からどこを変更したのかを比較する手段がなく、管理者は変更箇所を目視で確認せざるを得ない状況でした。
解決できること
保険料控除証明書・源泉徴収票の入力欄に、写真やPDFをアップロードするだけで記載内容を読み取り、入力欄に反映できる機能を実装しました。あわせて、管理者側の確認画面とCSV出力*の両方で、従業員の回答が前年の回答や登録済みの情報からどこを変更したかを可視化できる機能も実装し、年末調整における「入力ミス」と「確認コスト」という2つの課題を同時に解消します。
*CSVでの出力は10月中に提供開始予定
■2つの新機能実装の背景
年末調整業務は、毎年の税制改正への対応に加えて、令和8年分では基礎控除・給与所得控除の引き上げなど、参照すべき制度がさらに複雑になります。人事労務担当者は制度改正への対応だけで工数を取られやすく、日々発生する入力ミスの確認や差し戻し対応にまで手が回りにくいのが実情です。
そこでjinjerでは、これまで多く頂いておりましたお客様からの声を踏まえ、画像・PDFをAIが読み取って自動入力できる機能、および回答の変更箇所を可視化できる機能を実装することで、年末調整業務全体の負担軽減を図ります。
■本機能の詳細
①保険料控除証明書・源泉徴収票を、写真・PDFのアップロードだけでAIが自動読み取り入力
生命保険料控除証明書・地震保険料控除証明書、および中途入社者の源泉徴収票の入力欄に、「画像をアップロードして自動入力する」ボタンを追加しました。
- スマートフォンで撮影した画像やPDFをアップロードすると、AIが記載内容を読み取り
- 読み取り結果は確認画面に表示され、内容を確認したうえで入力欄へ反映
- 源泉徴収票が複数枚ある場合は、金額を自動で合算

本機能で期待する効果
年末調整では、従業員が源泉徴収票や生命保険料・地震保険料控除証明書の内容を手入力しており、桁の誤りや区分の取り違えが起こりやすい状態でした。
保険料控除証明書には統一様式がなく、保険会社ごとに用語や項目の並びが異なるため、「新制度/旧制度」「一般/介護医療/個人年金」の区分など、どの記載をどの項目に入力すべきか照合する負担もありました。本機能では、証明書を撮影またはアップロードするだけでAI-OCRが記載内容を読み取り、対応する入力項目へ自動で振り分けます。照合をシステム側が担うことで、入力ミスと入力コストの削減にとどまらず、どこに何を入力するかという迷いを解消し、確認・差戻しも減らします。
②従業員の回答が「どこを変更したか」を可視化・CSV出力
年調収集の管理者確認画面に、回答の差分を表示する切り替えボタンを追加しました。これによりボタンをONにすると、各種項目の変更前と変更後の項目を並べて差分の可視化が可能になります。加えて、変更があった従業員だけを絞り込んでCSV出力も可能になります。

上記に加えて、令和8年度税制改正に関連する以下の対応もあわせて実装しています。
- 基礎控除額の引き上げ
- 上記に伴う、扶養親族等の所得要件の変更
- 給与所得控除の最低保障額の引き上げ
- 23歳未満の扶養親族がいる場合の生命保険料控除限度額の引き上げ
※このほかのアップデート内容(扶養控除等申告書D欄の出力対応、差し戻しステータスの新設、証明書の必須/任意設定、住宅借入金等特別控除証明書等の電子データ(XML)対応など)については、ヘルプページにて順次公開してまいります。
■1つの人事データベースだからこそ実現できること
ジンジャーは人事労務・勤怠・給与・人事評価・サーベイなど、幅広い人事機能を1つのデータベースで管理する統合型人事システムです。今回実装した回答差分の可視化機能は、前年度の年調収集の回答データが同じデータベースに蓄積されているからこそ実現できる機能です。年調収集と従業員管理が別々のシステムに分かれている場合、比較対象となる「前年の回答や登録済みの情報」をその都度突き合わせる必要がありますが、ジンジャーではその作業が不要です。
人事データが分断されていないことは、単なる利便性にとどまらず、入力ミスの防止や確認作業の削減に直結する当社ならではの強みです。
3つの視点から見る提供価値
経営層:年末調整にかかる社内工数・外部委託コストの削減につながり、限られた人事リソースをより付加価値の高い業務に配分できます。
人事労務担当者:入力内容の確認や差し戻し対応にかかる工数が減り、繁忙期であっても余裕を持って業務を進められます。
従業員:控除証明書や源泉徴収票をスマートフォンで撮影するだけで入力が完了し、桁間違いなどの入力ミスへの不安からも解放されます。
■今後の展望
jinjerでは、2026年度の年末調整対応として、住宅借入金等特別控除証明書・小規模企業共済等掛金払込証明書の電子データ(XML)対応など、証明書の電子化に関する機能を順次提供していく予定です。今後も年末調整業務における「入力」と「確認」の負担を継続的に解消していきます。