設備投資効率とは?計算方法や目安となる数値を紹介 - ジンジャー(jinjer)| クラウド型人事労務システム

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設備投資効率とは?計算方法や目安となる数値を紹介

オフィス街で空を見上げる

企業は事業を進めるうえで、設備投資を行ないます。
しかし、設備投資を行なっても利益につながっていないと意味がありません。そこでポイントとなるのが、設備投資効率を把握することです。

今回は設備投資効率の計算方法や目安となる数値などを紹介します。

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1. 設備投資効率とは?

会社の備品

投資や融資、M&Aなどを実行する前段階で用いられるのが設備投資効率です。
設備投資効率は投資や融資などの対象となる企業において、生産設備がどれほど付加価値を生み出しているかを把握するための指数です。

設備投資効率は数値が高いほど生産性が高いとされています。
反対に設備投資効率の数値が低いほど生産性は低いといえます。

この考え方を自社の経営分析に採り入れることで、業務プロセスなどに隠れている問題点を洗い出すことにつながります。

1-1. 設備投資とは

設備投資効率で用いられる設備投資とは、企業が事業を続けるため、発展させるために欠かせない設備に投資することを指します。
例えば、次のような設備が挙げられます。

  • 土地
  • 建物
  • 機械
  • 備品
  • ソフトウェア

このうち、土地や建物、機械、備品など目で見て分かる設備は有形固定資産、ソフトウェアのように目では確認できない資産を無形固定資産といいます。

設備投資が行なわれている状況は、企業が成長を続けているという段階と考えられるでしょう。
そのため、設備投資の増減や設備投資効率を把握することは、企業として成長をしているかどうかの指標になるといえます。

なお、日本政策金融公庫の調査によると、2022年度の国内設備投資額は増加傾向にあり、2021年度実績と比較すると19.7%も増加しています。[注1]

[注1]第127回中小製造業設備投資動向調査・要約版2022年度修正計画(9月調査)|日本政策金融機構

1-2. 設備投資が行なわれる理由は大きく3つ

企業で設備投資が行なわれる理由は、大きく以下の3つです。

  • 売上が拡大したことによる設備投資
  • 設備の老朽化や経費削減を目的とした設備投資
  • 経営改善を目的とした設備投資

例えば、売上が増大したことで現状の設備では生産が追いつかない場合は、設備投資が行なわれます。
新たに設備投資を行なうことで、売上のさらなる拡大にもつながるでしょう。

次に設備の老朽化や経費削減を目的とした設備投資も考えられます。
このケースでは、老朽化した設備によって生産性が低下してしまっている、メンテナンス費用が発生してしまっているといった理由から設備投資が行なわれます。

また、経営改善の一環としても設備投資は行なわれます。
例えば、人件費を削減して少ない労働力で生産性を高められるような設備投資が行なわれることが考えられます。

2. 設備投資効率の計算方法

電卓で計算する様子

設備投資効率は次のような計算方法で求められます。

(付加価値額/平均有形固定資産)×100(%)

上記のように設備投資効率を求めるためには、付加価値額を算出する必要があるため、次のような計算方法で付加価値額を求めましょう。

売上高-費用総額+給与総額+租税公課

2-1.設備投資効率と有形固定資産回転率の違い

設備投資効率と違い、有形の固定資産でどれだけ稼働しているかを求める方法として、有形固定資産回転率があります。
有形固定資産回転率の数値が高くなればなるほど稼働率が高いことになります。

有形固定資産回転率は次の計算方法で算出可能です。

売上高 ÷ 有形固定資産

しかし、有形固定資産回転率はあくまで有形固定資産の稼働率を求めるだけです。
いくら稼働して売上を生んでいても、利益につながっていなければ意味がありません。

そこで着目されたのが、固定資産がどれだけの利益を生んでいるかを測る指標である設備投資効率です。

3. 設備投資効率の目安

お金の仕分け

財務省の発表によれば、2018年の設備投資効率の平均(全産業・全規模)は68.5%となっています。
業種、資本金別には次のとおりです。[注2]

資本金1,000万円未満 資本金1,000万円~1億円 資本金1億円~10億円 資本金10億円以上
製造業 124.2% 83.2% 84.2% 75.4%
非製造業 79.4% 68.6% 95.2% 47.4%

この表から1,000万円未満の製造業者は投資した設備で付加価値を生み出していることが分かります。

なお、設備投資効率の目安は業種によって異なります。
そのため、経済産業省が発表している「産業別統計表」を基に、自社が位置する業種や資本金の設備投資効率がどれくらいかを確認してみましょう。

業種や資本金別の設備投資効率の平均値と比較して、自社の設備投資効率が高かった場合、数値が高い理由を探って、維持することが大切です。

一方、設備投資効率が低かった場合も同様で、数値が低い原因を探り改善を講じます。
ケースによっては、業務プロセスに問題があることが考えられるため、見直しを図りましょう。

[注2]設備投資効率|財務省

3-1. 設備投資効率と併用したい労働分配率

設備投資効率は、企業が持っている設備にどれだけの生産性があるかを測ります。
このような労働生産性についての指標として、労働分配率も挙げられます。

労働分配率は付加価値において、人件費がどれだけの割合を占めているかを求める方法です。
労働分配率を求めることで、売上が伸びているか、社員の人数や給与が適切かが把握可能です。

一般的に労働分配率が高いのはサービス業などで、労働分配率が低いのは製造業などとされています。
設備投資効率や労働分配率は、業界や資本金別の平均より低いからといって一喜一憂するのではなく、低かった場合はどこに原因があるかを見つけて改善することが重要です。

4. 自社の設備投資効率を算出して改善につなげよう

笑顔で仕事をしている男性

設備投資効率とは自社の設備が、どれだけの利益や付加価値を生み出しているかを把握するための数値です。
設備投資効率に近しい言葉として、有形固定資産回転率が挙げられます。

しかし、有形固定資産回転率は、設備がどれだけ売上を生んでいるかを把握するための数値のため、利益を生み出しているかがわかりません。

設備投資効率は、(付加価値額/平均有形固定資産)×100(%)という計算式で導き出せます。

設備投資効率は業種、資本金によって異なるため、自社が平均とどれだけ違うかを把握して、平均よりも低かった場合はどこに問題があるかを探って業務改善につなげましょう。

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jinjer Blog 編集部

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