修繕費とは?仕訳方法や勘定科目について詳しく紹介 - ジンジャー(jinjer)| クラウド型人事労務システム

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修繕費とは?仕訳方法や勘定科目について詳しく紹介

建物の修繕費

修繕費は、建物や備品などの資産を修繕する費用に対して用いられる勘定科目ですが、資本的支出や消耗品費などとの違いは、なかなか分かりにくいものです。

これらの勘定科目はそれぞれ異なる形で定義されているので、費用の実情に応じて適した形で仕訳を行わなければなりません。

本記事では、修繕費とは何か、修繕費の仕訳方法・勘定科目、修繕費を仕訳するときの注意点などについて説明します。

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勘定科目と仕訳

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1. 修繕費とは?

ビルの修繕
修繕費は、会社が経営に必要とする建物や備品などの資産について、修理を行った際に支払った費用のことを指します。

基本的には、破損や劣化に対してもとの状態に戻す原状回復のための修理を指し、修理の一環であれば部品交換などにも適用される費用です。

自然災害などによって営業に必要な固定資産が毀損した場合、その状況を回復するために必要となった金額も、修繕費として管理されます。

1-1. 資本的支出や消耗品費との違い

修繕費と混同しやすい費用に「資本的支出」と「消耗品費」がありますが、これらは似て非なるものなので、それぞれどのような場合に該当するかをきちんと把握しておかなければなりません。

たとえば、自然災害によって会社のビルの外壁が破損した場合、その修理を行うための費用は「修繕費」にあたります。

しかし、修理をする際に、以前は使っていなかった防水効果のある塗料を使用して雨風に対して強くしたような場合、この費用は「資本的支出」にあたります。

資本的支出は、「建物や備品などの資産の修理に、改良を加えてその価値や機能を向上させたときにかかった費用」のことを指すからです。

また、修繕費と消耗品費の違いは、「以前に購入したものを修理したか、新しく購入したか」という点です。

以前購入したキャビネットが壊れたから修理した、という場合の費用は「修繕費」となりますが、以前購入したキャビネットが壊れたから新しく購入した、と言う場合の費用は「消耗品費」となります。

それぞれがどのような費用を指すかをきちんと把握して、適切に使い分けましょう。

2. 修繕費の仕訳方法・勘定科目

チェックリスト


修繕費の仕訳を行う際に用いられる勘定科目は、「修繕費」です。

仕訳方法自体は非常にシンプルで、たとえば「自社ビル外壁の塗り替え工事を行い、その費用30万円を塗装業者に普通預金から振り込んだ」というケースでの仕訳方法は、以下のとおりです。

借方 修繕費 300,000円 / 貸方 普通預金 300,000円

また、「工場の機械のオーバーホールを行い、修理代金10万円を今月末に支払うことにした」というケースでの仕訳方法は、以下のとおりです。

借方 修繕費 100,000円 / 貸方 未払金 100,000円

3. 修繕費を仕訳するときの注意点

注意

修繕費を仕訳するときには、以下のような点に注意する必要があります。

・修理が会計年度をまたぐ場合は、修理の代金はひとつの計画に基づく同一資産への各事業年度の支出合計で判断する
・定期的に行っている修理が都合により予定の年度に実施できない場合などは、「修繕引当金」を計上する
・「修繕費」以外の勘定科目を用いる場合もある

それぞれの注意点について、説明します。

3-1. 修理が会計年度をまたぐ場合は、修理の代金はひとつの計画に基づく同一資産への各事業年度の支出合計で判

断する
修理や修繕の中には、同一年度で終わらずに会計年度をまたいで行われるものもあります。

そのような場合、会計上における修繕費の金額は、ひとつの計画に基づく同一資産への各事業年度の支出合計で判断することになります。

ただし、ひとつの修理や改良の代金を便宜上単純に分割払いして会計期間をまたぐ場合であれば、判断のもととなる支出額は分割払いする合計額となります。

会計処理する際は、状況に応じて適切に判断しましょう。

3-2. 定期的に行っている修理が都合により予定の年度に実施できない場合などは、「修繕引当金」を計上する

定期的に行っている修理が都合により予定の年度に実施できない場合などは、「修繕引当金」という勘定科目を用いて仕訳を行います。

期末に10万円の修繕引当金を計上する仕訳および、翌期に実際に修繕を行った場合の仕訳はそれぞれ以下のとおりです。

借方 修繕引当金繰入 100,000円 / 貸方 修繕引当金 100,000円

借方 修繕引当金 100,000円 / 貸方 普通預金 100,000円

3-3. 「修繕費」以外の勘定科目を用いる場合もある

会社によっては、修繕費に該当する費用を、以下のような勘定科目を用いて仕訳を行う場合もあります。

・維持管理費
・消耗備品費
・整備費

維持管理費は固定資産のメンテナンス等にかかる費用を指し、建物を維持するための消防設備の点検やワックス・ガラス清掃、複合機の定期点検なども維持管理費として処理されます。

消耗備品費は、建物の電灯をLEDに変更する場合などの費用を指します。

電灯をLEDに交換することは「修理」にはあたらないので、修繕費ではなくこちらの勘定科目を用いる場合があります。

整備費は、車検費用や法定点検の費用など、車両を維持するうえで必要な経費を処理するための勘定科目です。

これらはいずれも修繕費とは異なるものですが、税務上は修繕費と同じものとして扱われます。

こういった勘定科目を用いるか用いないかはそれぞれの企業次第なので、勤務先のルールに則って処理するようにしましょう。

4. 修繕費は資本的支出や消耗品費と混同せずに仕訳を行うことが重要

重要な個所

修繕費は、会社が経営に必要とする建物や備品などの資産について、修理を行った際に支払った費用です。

資本的支出や消耗品費と似たような費用ですが、それぞれどのような費用を指しているかを適切に認識して仕訳を行う必要があります。

修理・修繕が会計年度をまたぐ場合や、予定通りのタイミングで修理・修繕が行われない場合などの仕訳方法も、きちんと把握しておきましょう。

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MEGURO

MEGURO

HR NOTEのライター、総合求人サイトとシニア向け情報メディアの立ち上げを経て、現在はjinjer blogの運営に携わっています。 事業視点から、バックオフィスの重要性を啓蒙するコンテンツを作っています。 保有資格:ファイナンシャル・プランニング技能士(3級)

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