契約書に角印を押すケースは?丸印との違いや業務効率化の方法を解説 | jinjerBlog

契約書に角印を押すケースは?丸印との違いや業務効率化の方法を解説

会社印

企業の契約業務において、もっとも捺印する機会が多い印章が「角印」です。角印は会社印や社判とも呼ばれ、「会社の認印」として幅広いビジネスシーンに使われる印章です。角印の定義や役割、契約書における法的効力や捺印してもよい範囲を知り、正しいビジネスシーンで用いることが大切です。

企業の契約業務における角印の役割や、具体的な活用シーンについて説明します。

1. 角印とは?「会社の認印」のこと

会社角印

まずここでは、角印について詳しく解説します。

1-1. 角印の役割は会社としての意思表示をすること

角印の印影には、「株式会社●●」「株式会社●●之印」など、会社の名前が入っています。そのため、作成した文書に角印を押すことで、その文書が会社によって作成・発行・承認された正式な文書であることを証明できます。領収書や請求書などの社外文書や、社内向けの文書など、「会社の認印」として幅広いビジネスシーンで利用されるのが角印です。

しかし、角印には会社の名前が入っていますが、会社の代表者の名前は入っていません。作成した文書に角印を押しても、その文書が特定の人物(会社の代表者など)によって作成・発行・承認されたという事実は証明できません。したがって、株式取引や不動産取引など、取引金額の大きな契約業務では角印を用いないのが一般的です。

1-2. 角印の4つの活用シーン

角印の具体的な活用シーンは次の通りです。

・領収書、請求書、見積書、発注書などの社外文書
・通達や通知書類のような押印が求められる社内文書
・取引金額が小さく、印鑑証明書の提出が必要ない契約書
・新聞購読や仕出し弁当など日常的に利用するサービスの契約書

とくに印象の使い分けが必要なのが、契約書に印鑑を押すケースです。民事訴訟法第228条4項によると、契約書は本人または代理人の署名または押印があれば真正に成立するものと推定されます。

しかし、角印は丸印や代表者印よりも契約上のリスクが大きいため、取引金額が大きい契約や重要度の高い契約には用いないのが商慣習となっています。角印と丸印の違いについては次の項目で詳しく説明していきます。

2. 角印と丸印の7つの違い

会社丸印

「会社の認印」としての角印と対になるのが、「会社の実印」としての役割がある丸印(代表者印、会社実印)です。角印と丸印の違いは、「印影が四角形か、丸形か」だけではありません。角印と丸印には印影の形やサイズのほか、契約業務における役割や印鑑登録の有無、印章を押す位置など細かい違いがあります。

取引先からの印象を悪くさせないためにも、角印と丸印の正しい使い分けを学ぶことが大切です。

角印と丸印の違い

3. 角印の4つの規格と作成ポイント

角印

商業登記規則によって細かく規格が決められている丸印と違い、角印には法律上の規定はありません。しかし、商慣習やビジネスマナーとして、角印には一般的に望ましいとされる書体、サイズ、材質、形状などがあります。

これから角印を作成する場合は、納品後の作り直しを避けるため、あらかじめ角印の望ましい規格や作成時の注意点を確認しておきましょう。

3-1. 書体は篆書体か吉相体が望ましい

角印の書体に法律上の決まりはありません。しかし、「風格が感じられる」「偽造がむずかしい」といった理由から、角印の書体には篆書体(てんしょたい)か吉相体(きっそうたい)を選ぶのが望ましいとされています。

3-2. サイズは一辺2.1cm~2.4cmが望ましい

丸印の場合は商業登記規則によってサイズが制限されていますが、角印は自由に印影のサイズを決められます。しかし、文書に捺印したときの見栄えやバランスを考慮し、商慣習上は一辺2.1cm〜2.4cmとするのが一般的です。

3-3. 材質は木材・水牛・チタンの3種類から選ぶ

角印に使われる材質は木材・水牛・チタンの3種類です。それぞれのメリットやデメリットは次の通りです。

角印に使われる材質

3-4. 形状は丸印と区別するため正方形を選ぶ

角印の形状は正方形を選ぶのが一般的です。法律上は四角形でなくても問題ありませんが、丸形の印影の丸印と区別がつくため、四角形のほうが管理しやすくなります。

4. 電子契約の場合は押印不要!ルーティン業務の効率化が可能

電子契約

ここまで、角印の法的効力や活用シーン、丸印との使い分けについて説明しました。
領収書や請求書などの社外文書だけでなく、社内向けの文書に押印することも多い角印は、企業の契約業務でもっとも捺印する機会の多い印章です。従業員数が多ければ多いほど、角印を捺印する手間も積み重なります。

捺印業務の効率化をお考えの場合は、電子契約サービスの利用がおすすめです。電子契約では、領収書や請求書などを電子ファイルで作成し、電子署名によって本人性の証明を行います。そのため、書面契約から電子契約に切り替えれば、角印の捺印作業が不要になります。

「捺印作業の手間を減らしたい」「ルーティン業務を減らし、コア業務にリソースを集中させたい」場合は、電子契約サービスの導入を検討しましょう。

5. 角印と丸印の違いを知り、ビジネスシーンに合わせた使い分けを

契約書

法人印として使われる角印や丸印には、それぞれ捺印すべきビジネスシーン、捺印すべきでないビジネスシーンがあります。角印を捺印するのは、領収書や請求書などの社外文書や、捺印が必要な社内文書を承認するケースです。角印と丸印の違いを知り、状況に合わせた使い分けをすることが大切です。

角印の捺印作業が多忙になり、ルーティン業務を減らしたい場合は、電子契約サービスの導入も検討しましょう。電子契約なら押印不要で領収書や請求書などを発行できるため、契約業務の工数を大幅に削減できます。