経理のキャリアプランとは?主なキャリアプランと得るべきスキルを解説
更新日: 2024.3.6
公開日: 2022.10.13
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経理の仕事をしている方の中には、これからのキャリアプランについて悩まれている方も多いと思います。
以前と比べると経理のキャリアプランは多様化してきているため、自分の資質や適性にあったキャリアプランを描けるかどうかで、働きやすさは大きく変わってくるでしょう。
本記事では、経理の主なキャリアプランや経理のキャリアプランを考えるポイント、経理のキャリアプランを考えるときの注意点について、説明します。
「法改正に関する情報収集が大変で、しっかりと対応できているか不安・・・」
「仕訳や勘定科目など、基本的なこともついうっかり間違えてしまうことがある」
などなど日々の経理業務に関して不安がある方必見の資料です。
経費精算は日々発生するため、流れ作業のように処理することもあるでしょう。しかし、経費精算業務は、社内規程や関連法に対応した細かいルールが存在するため、注意が必要です。
また直近の電子帳簿保存法やインボイス制度など毎年のように行われる法改正に対して、情報を収集し適切に理解する必要があります。
そこで今回は、仕訳や勘定科目などの基礎知識から、経理担当者なら知っておきたい法律知識などを網羅的にまとめた資料をご用意しました。
経理に関する基本情報をいつでも確認できる教科書のような資料になっております。資料は無料でダウンロードができ、毎回Webで調べる時間や、本を買う費用も省けるので、ぜひ有効にご活用ください。
目次
1. 経理業務とは?主な仕事内容を紹介
経理の主な業務は「会社のお金と資産を正確に把握して管理すること」です。そのため、日々の出入金や仕入れの管理、決算書の作成をおこないます。また、経理業務の中に含まれる税の計算や売上の回収、書類の作成・保管は社内規定だけでなく、法律で定められているものもあります。マニュアルどおりにすすめるイメージの強い経理業務ですが、専門的な知識を要する業務の一つです。
2. 経理の主なキャリアプラン
経理の主なキャリアプランとしては、以下のような選択肢が考えられます。
- 経理関連の上位職を目指す
- 中小企業から大企業の経理職へと転職する
- 外資系企業の経理職へと転職する
- 資格を取得して独立開業する
それぞれについて、説明します。
2-1. 経理関連の上位職を目指す
経理の仕事をそのまま継続して経験を積み、経理主任や最高財務責任者(CFO)といった経理の上位職を目指すキャリアプランです。
資金調達や資金管理を行う財務の仕事を担当する、といったキャリアプランも考えられるでしょう。
また、経理は経営判断に直結する数字に関わる業務なので、その経験を活かして経営企画などを目指すことも可能です。
2-2. 中小企業から大企業の経理職へと転職する
ひとくちに「経理」と言っても、会社の規模やステージによって担当できる業務の幅は大きく異なります。
中小企業から大企業に転職したからと言って、必ずしも自分がしてみたい業務が行えるとは限りませんが、一般的には大企業のほうがさまざまな経験を積むことが可能です。
そのため、中小企業である程度経験を積んだ後、大企業への転職を目指すというのも、王道のキャリアプランのひとつとして考えられます。
なお同じ経理の業務でも、業界が異なると使用する勘定科目などが異なる場合があります。
これまでの経験を活かしたいのであれば、同系統の企業への転職を目指すとよいでしょう。
2-3. 外資系企業の経理職へと転職する
経理職としてグローバルに活躍したいのであれば、外資系企業への転職を目指すというキャリアプランも考えられます。
外資系企業へ転職する場合は、国際的に通用する米国公認会計士(USCPA)などの資格を取得したうえでの挑戦がおすすめです。
2-4. 資格を取得して独立開業する
経理関連の資格の中でも、税理士や公認会計士といった資格があれば、独立開業を目指すことも可能です。
ただし、独立開業する場合は仕事を自分で探してくることのできる営業力など、会社員時代とは異なるスキルが求められるケースも多いです。
個人事業主として働くのに向いているかどうかを踏まえたうえで、判断することを心がけましょう。
3. 経理のキャリアプランを考えるポイント
経理のキャリアプランを考える際に重要なポイントとしては、主に以下のようなことが挙げられます。
- 自分の資格やスキルがどの程度価値があるものかを正確に認識する
- 将来を見据えたうえで取得する資格を決める
- 転職エージェントを有効活用する
それぞれについて、説明します。
3-1. 自分の資格やスキルがどの程度価値があるものかを正確に認識する
キャリアプランを考える中で、転職が必須になるケースもあると思います。
その際、転職を確実に成功させるためには、自分の資格やスキルがどの程度価値があるものかを、正確に認識しておかなければなりません。
認識を誤ってしまうと転職に失敗して、思い描いていたキャリアプランを描けない可能性が高くなってしまいます。
3-2. 将来を見据えたうえで取得する資格を決める
キャリアプランによっては、資格を取得しておいたほうが有利になる場合があります。
独立開業する場合は税理士や公認会計士といった資格があったほうがよいですし、外資系企業への転職を目指すのであれば、米国公認会計士(USCPA)などの資格を取得しておくべきです。
一方、今の職場に残ってそのまま昇進を目指すのであれば、上述したような資格は必ずしも必要ありません。
将来を見据えたうえで、取得する資格を決めることを心がけましょう。
3-3. 転職エージェントを有効活用する
転職が必要になる場合は、自分だけで転職活動を進めるよりも転職エージェントを利用したほうが、うまく進められるケースが多いです。
転職エージェントのアドバイザーは、これまで多くの転職希望者および、転職希望者を受け入れる企業とやり取りを行っています。
そのため、転職を成功させるために重要なアドバイスを受けることができるので、納得のいくキャリアプランを築きやすくなるでしょう。
4. 経理のキャリアアップで活かせる資格
経理のキャリアアップで活かせる資格は複数あります。どんな資格を取得するかはキャリアプランをもとに考えましょう。ここでは、主な資格をいくつか紹介します。
4-1. 簿記
社会人向け簿記試験は「日商簿記」と「全経簿記」の2種類があります。
どちらも会計知識を有していることを表す資格ですが、運営している法人が異なります。日商簿記1級の合格率は10%程度ですが、全商簿記も上級は20%程度のため、どちらも容易に取得できるとは言えません。会社の評価指標を確認して受験する簿記を選択するのも良いでしょう。
4-2. 経理・財務スキル検定
経理・財務スキル検定(FASS検定)は、経理・財務分野における実務知識・スキルの習得度を測る検定試験です。結果は合否ではなく、AからEまでの5段階評価で発表されます。Cランクで「日常業務の基本スキルが身についている」とされています。キャリアアップのためにはAやBランクを目指しましょう。
4-3. 税理士 / 公認会計士
経理のキャリアアップの一つとして、税理士や公認会計士の資格を取得することを検討しても良いでしょう。ただし、どちらも難易度の非常に高い国家資格です。また、取得後に携われる業務内容にも違いがあるため注意しましょう。
4-4. IFRS検定
IFRSとは、世界共通の会計基準(国際会計基準)のことで、IFRS検定ではIFRSへの理解度を測ります。国際会計基準に関する知識を問われますが、試験自体は日本語で受験できることが特徴です。そのため、ほかの国際会計基準を問われる資格よりも難易度は下がります。
5. 経理のキャリアプランを考えるときの注意点
経理のキャリアプランを考える際の注意点としては、主に以下のようなことが挙げられます。
- 経理の経験やスキルは評価されにくい
- スペシャリストを目指すのかジェネラリストを目指すのかで方向性は大きく変わる
- 向いていないと感じるのなら、経理からキャリアチェンジも検討する
それぞれについて、説明します。
5-1. 経理の経験やスキルは評価されにくい
経理は会社にとって必要不可欠な業務ですが、営業と異なり売上に直接結びつかない業務のため、若干評価されにくい傾向があります。
転職するにあたっては、自分の経験やスキルが会社にとっていかに重要なものであるかを、転職先の企業に認識してもらう必要があります。
そのためにはまず自分自身で、自身の経験やスキルをしっかり評価しておかなければなりません。
5-2. スペシャリストを目指すのかジェネラリストを目指すのかで方向性は大きく変わる
経理のキャリアパスは、「スペシャリスト」か「ジェネラリスト」かの2つに大きく分類することもできます。
スペシャリストとジェネラリストに関してはどちらがより優れているというわけではないため、より自分自身に適したほうを選択すればOKです。
スペシャリストを目指すのかジェネラリストを目指すのかによって、資格すべき取得などに違いも出てくるので、なるべく早い段階でどちらを目指すのかを決めましょう。
5-3. 向いていないと感じるのなら、経理からキャリアチェンジも検討する
経理業務は日々のルーティン業務が多く、かつ、一つのミスが会社の経営判断のミスに繋がる場合もあります。また、高頻度で法改正があるため、一度覚えた内容も注意が必要です。そのため、中には「自分には向いていなかった」と感じる人も少なくありません。
経理業務は専門性が高いがゆえに、キャリアチェンジは難しいようにみえます。ですが、IRや経営企画でも財務知識は必要になります。また、営業部門では、コスト管理や経営状況を分析した上での提案など、ほかの営業担当者とは違う強みに繋がるでしょう。
上長や人事部に相談することで、新たな選択肢が生まれる可能性があります。また、転職アドバイザーに一度相談してみるのも良いでしょう。
6. 自分が納得できるキャリアパスの形成を目指そう
経理のキャリアパスは、経理関連の上位職を目指す、資格を取得して独立開業するなど、いくつかのパターンが考えられます。
どのようなキャリアパスを描きたいかによって、行うべき業務や取得すべき資格も変わってきます。
なるべく早いうちから将来を見据えておくことによって、無駄のないキャリア形成を行いやすくなるでしょう。
関連サイト:経理|職業仕事の情報ポータルサイト ジョブ図鑑
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また直近の電子帳簿保存法やインボイス制度など毎年のように行われる法改正に対して、情報を収集し適切に理解する必要があります。
そこで今回は、仕訳や勘定科目などの基礎知識から、経理担当者なら知っておきたい法律知識などを網羅的にまとめた資料をご用意しました。
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