財務とは?役割や経理・会計との違いを徹底解説
更新日: 2024.1.15
公開日: 2023.1.20
jinjer Blog 編集部
会社の中には財務という仕事を行っている部門があります。実際に財務で働いている人はともかく、どういった仕事をしているかイメージが沸かないという人もいるでしょう。財務とは会社の未来を大きく左右する非常に責任感のある仕事になります。
本記事では財務について解説をしていきます。財務の役割や経理と会計の違いについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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1. 財務とは?
財務とは会社でお金に関わる仕事をしている部門のことです。経理や会計などもお金に関わる仕事をしているのですが、財務とは大きく違うので注意してください。
会社を経営するうえでは、さまざまなシチュエーションでまとまったお金が必要になるでしょう。大きな資金が必要となる場面の例としては、事業の拡大や予期せぬ事態への対処などが挙げられます。
しかし、まとまったお金が必要になったときに資金不足となる可能性もあります。こうした事態を防ぐために前もって資金面に関する計画を立てるのが財務の仕事です。
具体的には財務戦略を立てたり予算や預金の管理を行ったりするのが主な仕事となります。そして現在、手元にあるお金の使い方を考えるだけではなく、どのようにしてお金を調達するか考えるのも財務の仕事の一環です。
会社は手元にあるお金だけを使って経営を行うわけではありません。大きなビジネスを行う際は、金融機関などから融資を受ける必要があります。また、手元のお金をずっと寝かせておくのではなく、投資やM&Aなどで資産運用を行うことも大切です。
こういった仕事も財務に含まれるので、仕事内容は多岐にわたります。お金に関する専門知識も必要ですが、金融機関と交渉をする能力など幅広いスキルが求められます。
1-1. 財務は会社の未来を左右する仕事
財務は会社が経営を続けていくうえで欠かせないお金の使い道を決める仕事であるため、会社の未来を大きく左右する仕事になります。そのため、財務を担当する人にはある程度の責任感が求められます。
会社によって考え方は異なりますが、財務は新入社員がメインとなって仕事をするケースは少ないようです。別部署を含めて、ある程度責任のある仕事を行ってきた人材が担当することが多いでしょう。新入社員が財務を担当するケースもあるものの、大きな仕事を任せる現場は稀かもしれません。
一方で、経理や会計などは新入社員が多く配属される傾向にあります。新入社員であっても、比較的早い段階で仕事を任せる企業は少なくありません。財務の仕事を任せる人材を育成するために、経理や会計といった部署でキャリアを積ませる目的もあるようです。
2. 財務の役割や仕事内容
財務は会社において非常に重要な役割を担っています。財務の具体的な役割や仕事内容について確認していきましょう。
2-1. 財務戦略の立案
財務戦略とは、経営目標を達成するために必要な資金を調達したり資産運用の計画を立てたりすることです。財務戦略を効果的に立案して、会社の価値を向上させることは財務の重要な役割の1つです。
効果的な財務戦略を立てることができず、財務業務で問題を抱えると、企業価値が低くなってしまいます。企業価値が低くなるということは、対外的な信用が落ちてしまうということです。信用が落ちると銀行からは融資を受けられなくなってしまいますし、株式や社債を発行しても売れないという事態に陥りかねません。結果としてどんどん資金調達が困難になる負のスパイラルに陥ってしまいます。
そういった事態にならないようにするために、財務は財務諸表などのデータを分析して、細かく効果的な財務戦略を考えていく必要があります。
2-2. 予算・資金管理
会社を経営するためにはそれぞれの部署に予算を割り振っていかなくてはいけません。部署に割り振られている予算が適切で、それが効果的に使われているか確認することも財務の役割の1つです。当然ですが、予算の割り振りが適切ではなく、年度の途中でなくなってしまったらそこから業務を続けることができません。予定していた事業が行えなくなるなどの問題にもつながります。
そして資金管理不足によって借入金などの支払いができなくなると、会社の信用が落ちるのはもちろん、最悪の場合、倒産する恐れもあります。こうした問題は未然に防がなくてはいけません。そのために財務は予算管理や資金管理などを行う必要があります。
資金が不足しそうな場合は、金融機関などから資金を調達する必要もあるでしょう。手元のお金を効果的に使うだけではなく、増やす方法についても考えなくてはいけません。
2-3. 資金調達
先ほども触れましたが、経営を行っていくための資金を補填したり、新しい事業を始めたりするためには外部から資金調達を行わなくてはいけません。それも財務の仕事の1つです。
具体的な調達方法は、銀行からの借入や株式や社債の発行などが挙げられます。これらの方法は会社の信用を担保にして融資を依頼する方法となるので、社会的な信用が低い会社は行えない可能性があるので注意してください。
いざというときに融資が受けられないといった事態にならないように、普段から銀行や投資家とは良好な関係を築いていくことが大切です。
2-4. 余剰資金を活用する
会社が所有している資産は全て経営に必要というわけではありません。なかには資産が余ってくる場合もあるでしょう。その際にその資産を寝かせておくのではなく、運用することも財務の仕事の1つです。
余剰資金を投資やM&Aなどで有効活用することは、さらに利益を増やすことにつながります。財務の役割として非常に大切です。
3. 財務と経理・会計との違い
財務と経理や会計の違いについて解説します。
そもそも経理は会計業務の一部です。そのため、経理と会計にはそれほど違いはないといえるでしょう。しかし、財務と経理・会計には大きな違いがあります。
経理は過去の活動によって生じたお金の流れを管理する仕事です。どこにお金を使ったのか、どれくらい利益があったのかなどを調べて、まとめます。
一方、財務では、将来的にどのように資金を動かしていくかを考えなくてはいけません。つまり、財務が管理するのは、将来的なお金の流れです。
4. 財務は会社にとって欠かせない仕事
財務は会社にとって欠かせない仕事で、対外的な信頼につながる会社の基盤といえるでしょう。財務の仕事が滞ると、会社の経営そのものに悪影響となりかねません。会社が安定した経営を行うためには、しっかりした財務戦略が必要となるのです。
会社の経営面に不安を抱えているのならば、財務を見直してみた方がいいかもしれません。会社の運営に何かしらの問題がある場合は、まずは財務業務を見直してもよいでしょう。
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