【具体例あり!】心理的安全性研修とは何?目的や注意点を解説 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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【具体例あり!】心理的安全性研修とは何?目的や注意点を解説

ビル

「心理的安全性研修とは?」

「心理的安全性研修の目的を知りたい」

上記のようなお悩みをお持ちではありませんか。

心理的安全性研修とは、職場でだれもが安心して意見を交わせるようになることを目指しておこなう研修です。

本記事では心理的安全性研修の概要や目的、具体的な内容とともに、注意点についても解説します。職場環境の向上に役立てるために、ぜひ参考にしてください。

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1. 心理的安全性研修とは

会議

心理的安全性研修とは、一人ひとりがチームに対して気兼ねなく発言でき、疑問やアイデアを安心して話せる職場環境を作るための学びの場です。

率直に話すことが許される環境に身を置くことで、チームメンバーとの食い違いやその報復などを恐れずに発言する経験を積むことができます。

研修では心理的安全性の概要を学んで現状を分析し、心理的安全性の高い職場と低い職場の違いを考えます。また、心理的安全性を高めるリーダーとして、どのような言動がふさわしいかについても理解を高める内容にする必要があります。

2. 心理的安全性研修の目的

パソコンと時計

心理的安全性研修をおこなう目的として、以下の4つが挙げられます。

  1. チーム学習能力の向上
  2. 生産性の向上
  3. イノベーションの創出
  4. 人材の定着とエンゲージメントの向上

詳細を解説します。

2-1. チーム学習能力の向上

心理的安全性研修の1つ目の目的は、チーム学習能力の向上です。心理的安全性が高まると意見を出しやすくなり、より良いアイデアを出し合えるようになります。

小さな問題でもすぐに話せる関係作りが早期のリスク対応の鍵です。長期的に仕事のパフォーマンスを高めていくことにつながります。

2-2. 生産性の向上

心理的安全性研修の2つ目の目的は、生産性の向上です。周囲の視線への不安・緊張がなくなると仕事に集中できるようになり、個人のパフォーマンスが高まります。

同時にチーム全体の生産性も上がるので、効率的に業務を遂行できるようになるでしょう。

2-3. イノベーションの創出

心理的安全性研修の3つ目の目的は、イノベーションの創出です。多様な意見を言い合える環境が整うと、新たなアイデアが数多く生まれるようになります。

会社を良くしていくためのポジティブな感情が生まれ、画期的なアイデアや斬新な商品開発を期待できるようになるでしょう。

2-4. 人材の定着と育成

心理的安全性研修の4つ目の目的は、人材の定着と育成です。メンバー関係が良好になると、信頼によって自己肯定感が高まり、自身の能力を活かせることでエンゲージメントも向上します。

結果的に現在の仕事を続けたいと考える人が増え、定着率が高まるのが大きな利点です。

3. 心理的安全性研修の目的設定のやり方

会議

心理的安全性研修の目標設定の主なやり方は、以下の通りです。

  1. アンケートとインタビューで現状把握
  2. ゴールと達成基準を具体的に設定
  3. 階層別に研修内容をプログラミング

会社の課題に合わせて狙いを具体的に定めることにより、高い成果を期待できるようになります。

3-1. アンケートとインタビューで現状把握

心理的安全性研修の目的設定のやり方の1つ目は、全従業員を対象としたアンケート調査と、一部の従業員へのインタビューを実施することです。

ハーバード・ビジネススクール教授のエドモンドソンが、心理的安全性を7つの質問で計測する方法を提言しています。

  1. このチームでミスをすると、たいてい咎められる
  2. このチームでは、メンバーが困難や問題を提起できる
  3. このチームの人々は、ほかと違っていることを認めない
  4. このチームでは、安心してリスクある行動ができる
  5. このチームのメンバーには助けを求めにくい
  6. このチームには、自分の努力をおとしめる行動を故意にする人はいない
  7. このチームのメンバーと仕事をするときには、自分のスキルと才能が高く評価され、活用されている

この回答結果を分析すると会社全体の状況を把握でき、意識傾向がわかります。数値から見えない悩みや問題点にも目を向けてください。

3-2. ゴールと達成基準を具体的に設定

心理的安全性研修の目的設定のやり方の2つ目は、目指すゴールと達成基準を具体的に設定することです。分析結果を踏まえて、具体的に測定できる達成基準を定めましょう。

目標に向けて着実に行動を積み重ねて、心理的安全性の向上を目指します。

3-3. 階層別に研修内容をプログラミング

心理的安全性研修の目的設定のやり方の3つ目は、階層別に研修内容をプログラミングすることです。

リーダー層向けでは、心理的安全性の重要性を理解し、マネジメント法を身につけて部下の心理的安全性を高めることを目指します。

一般社員向けでは心理的安全性の意義を伝え、コミュニケーション能力やストレス対処力を高めることに重点を置きましょう。

4. 心理的安全性研修の具体的な内容

はてな

心理的安全性研修の具体的な内容は以下のとおりです

  • 【講義】心理的安全性の意義を解説
  • 【ディスカッション】対話と気づきの共有
  • 【ワーク】習得した知識の実践
  • 【アクションプラン】職場で生かせる行動プランの立案

4-1.【講義】心理的安全性の意義を解説

心理的安全性の具体的な内容の1つ目は、講義で心理的安全性の意義を解説することです。受講者の興味を引きつけられるよう具体的事例を活用しながら、論理的にわかりやすく伝えましょう。

研修前にe-ラーニング教材などを使って各自で基礎知識を習得してもらう方法も効果的です。主体的な学びにつなげるために、質疑応答の時間も設けてください。

4-2.【ディスカッション】対話と気づきの共有

心理的安全性の具体的な内容の2つ目は、対話と気づきを共有するディスカッションです。学んだ基礎概念をもとにして受講者同士でディスカッションをおこない、より意識を高めます。

少人数のグループに分かれて具体的に意見を交換しましょう。ディスカッション後は成果を全体で共有します。

4-3.【ワーク】習得した知識の実践

心理的安全性の具体的な内容の3つ目は、講義とディスカッションによって習得した知識を実践するワークです

リアルな場面を想定し、3人1組で上司役、部下役、オブザーバー役に分かれて異なる立場から発言してみましょう。役割交代して3役を全員が経験すれば、多角的な考えを学べます。

4-4.【アクションプラン】職場で生かせる行動プランの立案

心理的安全性の具体的な内容の4つ目は、習得した学びを職場で生かせる行動プランの立案です。

アクションプランを作成するために、「普段から相手のよい点を称賛する」などの具体的行動を書き出しましょう。

プランをチームで共有してから決意表明すれば、周囲の協力体制を整えられます。

一定期間後に実行状況を振り返り、自分の変化が会社全体に影響を与えているか確かめましょう。

5. 心理的安全性研修のポイント

会議

心理的安全性研修のポイントを以下の観点で解説します。

  1. 経営層向け研修のポイント
  2. 管理職向け研修のポイント
  3. リーダー向け研修のポイント
  4. 一般社員向け研修のポイント

5-1.経営層向け研修のポイント

経営層向け研修のポイントは、組織風土改革の重要性を理解し、変革をリードする役割を自覚させるプログラムを組むことです。

心理的安全性がビジョン実現のための重要施策だと意識付けしましょう。経営者自らが心理的安全性を高める決意を表明し、率先して行動を変える姿勢を示すことが大切です。

管理職に求める行動変容方針を議論し、具体的な支援策も検討します。

5-2.管理職向け研修のポイント

管理職向け研修のポイントは、部下の心理的安全性を高めるためのマネジメント方法を学ぶ内容にすることです。

心理的安全性向上によって部下の主体性やチャレンジ精神が育つことを認識し、部下の意見に共感しながら傾聴する技術を学びます。また、部下の意欲を高める承認の仕方や、考えを引き出す質問方法を学び、コミュニケーション能力の向上を目指しましょう。

5-3.リーダー向け研修のポイント

リーダー向け研修のポイントは、自分をマネジメントして主体的に自己を率いる能力「セルフリーダーシップ」と、対人関係を高めるカリキュラムを組むことです。

部下にポジティブな影響を与えるために、リーダーには自身の感情や行動を律する力が求められます。

メンバーの一人ひとりと向き合う「1on1ミーティング」方法の習得も大切です。

無意識にとった言動が他者との心理的距離を作っていないかを確かめ、改善策を考えるワークで実践力を養います。

周囲に良い影響を与えられるよう、リーダー自身もストレス対処法を身につけましょう。

5-4.一般社員向け研修のポイント

一般社員向け研修のポイントは、ポジティブな対人関係を築く技術と、ストレスや困難な状況に柔軟に適応する力を高めるプログラムにすることです。

自分と他者の権利を尊重した上で、自分の意見を率直に表現するスキルを学びます。実践力を磨くためにロールプレイングをおこないましょう。

ストレスの源をみつめ、効果的に対処できるようにすることも大切です。

6. 心理的安全性研修を実施する際の注意

注意

一番重要なのは、研修で学んだことを日々の仕事にどう活かすか常に意識することです。研修で充実感を覚えても、行動を変えられなければ意味がありません。

研修後は、職場で実行に移せる具体的なアクションプランを共有するなどして、習得したスキルをすぐに活かすよう工夫しましょう。

7. 心理的安全性研修でコミュニケーションを促進しよう

笑顔の人

心理的安全性研修を受けることによって安心感と信頼が高まり、一人ひとりの意見やアイデアを出しやすくなります。職場が活性化することにより生産性向上も期待できるでしょう

階層別に心理的安全性に対して多角的にアプローチすれば、全社をあげて意識改革が期待できます。

個々の立場で心理的安全性の意義を共有し、社内のコミュニケーションを促進しましょう。

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OHSUGI

OHSUGI

クラウド型勤怠管理システムジンジャーの営業、人事向けに採用ノウハウを発信するWebメディアの運営を経て、jinjerBlog編集部に参加。営業時代にお客様から伺った勤怠管理のお悩みや身につけた労務知識をもとに、勤怠・人事管理や給与計算業務に役立つ情報を発信しています。

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