帰属意識とは?エンゲージメント・ロイヤリティとの違いや高める施策を解説 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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帰属意識とは?エンゲージメント・ロイヤリティとの違いや高める施策を解説

帰属意識とは

「帰属意識とは?」

「帰属意識を高める方法は?」

上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。

帰属意識は、企業の成長に影響を与える重要な要素です。帰属意識が高い従業員は、自分の役割を主体的に果たし、企業の発展に意欲的に貢献します。

一方、帰属意識が低いと、離職率が上昇したり生産性の低下を招いたりする可能性があるため、企業は高めるための施策を積極的におこなわなければなりません。

本記事では、帰属意識の定義や似ている用語との違い、高めるための施策について解説します。帰属意識が低下する原因や施策を理解し、企業の成長につなげましょう。


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1. 帰属意識とは

話し合い

帰属意識とは、従業員が組織に所属していることを意識・感覚をもつことを指します。企業だけではなく、学校・宗教・自治体など、さまざまな場面で用いられる言葉です。

帰属意識の高い従業員は、組織への愛着や、興味・関心が強くなり、組織の一体感が生まれやすくなります。企業の目標達成に向けて、積極的に貢献しようとする気持ちも高くなるでしょう。

また、企業への満足度や信頼感が高まるため、組織に所属し続けたい気持ちが強くなります。従業員の帰属意識は、企業の継続的な成長のために重要な要素です。

従業員の帰属意識を向上させることは、経営上の重要なテーマといえるでしょう。

2. 帰属意識とエンゲージメントやロイヤリティとの違い

帰属意識とロイヤリティの違い

帰属意識とエンゲージメント、ロイヤリティの違いは以下のとおりです。

意味
帰属意識 ・組織への所属意識や感覚

・従業員から企業への一方的な関係

エンゲージメント ・約束・絆・契約など企業への貢献意欲

・従業員と企業の双方向の関係性

ロイヤリティ ・忠誠心・誠実さなど、企業への信頼や愛着の深さ

・企業と従業員の間に主従関係がある

エンゲージメントは、帰属意識を確認するための一つの指標といえます。帰属意識が高まれば、エンゲージメントやロイヤリティも向上し、組織のパフォーマンスに寄与するでしょう。

3. 帰属意識が高いメリット

帰属意識が高いメリット

帰属意識が高いメリットは、以下のとおりです。

  • 組織力や生産性の向上
  • 離職率の低下
  • 従業員のモチベーションの向上

3-1. 組織力や生産性の向上

帰属意識が高いと、組織が活性化し組織力や企業全体の生産性が向上します。従業員がより良い職場環境を求め、業務へ積極的に取り組むようになるためです。

また、意見交換も積極的におこなわれるので、改善に向けた議論が活性化するでしょう。コミュニケーションも活発におこなわれるため、チームワークも強化されます。

3-2. 離職率の低下

帰属意識が高いと、離職率の低下につながります。帰属意識が高い従業員は、ワークエンゲージメントが高く、定着率が上昇するためです。

ワークエンゲージメントとは、仕事にやりがいを感じ、熱心に取り組んでいる状態を指します。厚生労働省は、従業員のワークエンゲージメントが高い企業は、人手不足でも定着率が上昇していることを公表しました。

人材が定着すれば、採用や教育にかかるコストも削減できるでしょう。

参考:令和元年版 労働経済の分析|厚生労働省

3-3. 従業員のモチベーションの向上

帰属意識が高いと、従業員のモチベーションが向上するメリットがあります。企業への愛着や信頼感から、積極的に貢献しようと考えるためです。

企業やチームの一員である自覚を持ち、全体の成功を自分事と考えて尽力しようとします。仲間意識が強く、チームワークの強化が期待できるでしょう。

企業やチームに貢献したい気持ちから成長意欲も高まるため、自らスキルアップに努める習慣がつきやすいです。

4. 帰属意識が低いデメリット

帰属意識が低いデメリット

帰属意識が低いデメリットは、以下のとおりです。

  • 離職率の上昇
  • 生産性の低下

4-1. 離職率の上昇

帰属意識が低いデメリットとして、離職率の上昇が挙げられます。従業員が現職の環境にこだわらなくなり、別の職場環境を視野に入れやすくなるためです。

具体的には「この会社じゃなくてもいい」「別の会社で活躍してみたい」と考えるようになり、そのまま勤め続けたい気持ちが薄れます。終身雇用や年功序列の崩壊など、外部的な要因も相まって、従業員は転職を考えやすくなるでしょう。

帰属意識が低いことでコミュニケーション不足に陥り、人間関係の悪化により離職につながるケースもあります。

4-2. 生産性の低下

帰属意識が低くなることで、企業全体の生産性が低下する可能性もあります。企業や業務に対する愛着が薄れることで貢献意欲がなくなり、生活のために仕方なく働いている状態になるためです。

具体的には組織をより良くしたいという考えがなく、業務改善などの取り組みに対して消極的になるでしょう。業務に対して主体性に欠け、受け身の姿勢になるため、生産性の低下につながります。

5. 帰属意識が低下する原因

帰属意識が低下する原因

帰属意識が低下する原因は、以下のとおりです。

  • コミュニケーション不足
  • 企業のビジョンが不明瞭
  • 待遇や評価への不満

5-1. コミュニケーション不足

帰属意識が低下する原因として、従業員のコミュニケーション不足が挙げられます。コミュニケーション不足だと、良好な人間関係や協力体制を築けず、仲間意識や一体感をもちにくいです。

日頃から不明点などを気軽に聞けず、周囲に頼れないと考えるため、孤独感が生じやすいでしょう。「わからないことばかりで不安」「ここでうまくやっていける自信がない」と感じ、帰属意識の低下につながります。

5-2. 企業のビジョンが不明瞭

企業のビジョンが不明瞭であることも、帰属意識が低下する原因になります。従業員が組織の一員としての意識を持ちにくくなるためです。

例えば、目標を達成しても個人的な達成感を得られるばかりで、企業のビジョンとの重なりを実感できません。自分の仕事が企業の成長にどのように貢献しているのかがわからず、帰属意識の低下を招きます。

5-3. 待遇や評価への不満

従業員が待遇や評価への不満があることも、帰属意識が低下する原因の一つです。「企業は自分のことを大切にしてくれない」と考え、愛着や信頼が薄れるためです。

企業が従業員に対してどのような待遇を提供しているかや、適正に評価しているかは、従業員にとって重要な関心ごとといえます。

従業員の努力に対し適切な評価をしなければ、優秀な人材の流出につながるおそれもあるでしょう。

6. 帰属意識を高めるための施策

帰属意識を高める方法

帰属意識を高めるための施策は、以下のとおりです。

  • 企業のビジョンや価値観を明確にする
  • コミュニケーションの活性化を図る
  • 働き方や評価制度を見直す

6-1. 企業のビジョンや価値観を明確にする

帰属意識を高めるためには、企業のビジョンや価値観を明確にすることが重要です。企業文化やバリューを明確にし、従業員に共有することで一体感が生まれます。

すべての従業員が、共通の目標に向かえる環境を整備することが大切です。従業員が企業のビジョンや価値観を捉え、自ら行動し業務に反映できるようにしましょう。

6-2. コミュニケーションの活性化を図る

社内のコミュニケーションの活性化を図ることも重要です。社内の交流が促進されることで、良好な人間関係に役立ち、仲間意識が生まれるためです。

具体的には以下の施策を実施するとよいでしょう。

  • 社内イベントの開催
  • ランチ会の実施
  • ミーティングの実施
  • カフェコーナーの設置

業務に関連するコミュニケーションだけではなく、異なる部署やチームメンバーとのコミュニケーションを促すことが有効です。オープンなコミュニケーション文化を醸成することで、従業員同士のつながりを強化できるでしょう。

6-3. 働き方や評価制度を見直す

働き方や評価制度を見直し、適宜改善することも帰属意識を高める施策の一つです。従業員のライフスタイルに合わせた勤務体系を導入すれば、ワークライフバランスを取りやすくなり、満足度が向上します。

また、成果に応じた公平な評価制度を導入することで、従業員の納得感を高め、帰属意識を向上させられます。フィードバックの機会を増やし、努力が正当に評価される環境をつくることを心がけましょう

7. 帰属意識を高め企業の成長につなげよう

帰属意識を高めて企業の成長をしよう

帰属意識とは、従業員が企業に所属していることを意識することです。帰属意識を高めることで、企業の生産性の向上や離職率の低下など、さまざまなメリットが得られます。

帰属意識を高めるためには、企業のビジョンを明確にし、コミュニケーションの活性化や評価制度の適正化に取り組むことが重要です。従業員の帰属意識を高める施策をおこない、企業の持続的な成長につなげましょう。

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OHSUGI

OHSUGI

クラウド型勤怠管理システムジンジャーの営業、人事向けに採用ノウハウを発信するWebメディアの運営を経て、jinjerBlog編集部に参加。営業時代にお客様から伺った勤怠管理のお悩みや身につけた労務知識をもとに、勤怠・人事管理や給与計算業務に役立つ情報を発信しています。

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