研修報告書とは?目的・作成する際に気をつけるべきポイントをテンプレート付きで解説 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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研修報告書とは?目的・作成する際に気をつけるべきポイントをテンプレート付きで解説

書類を見比べる男性

「研修報告書には何を書けばいいの?」「研修報告書を作成する際のポイントを知りたい」など、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

研修報告書とは、研修を実施した際に目的や概要、学んだことを記載する書類のことです。

本記事ではそもそも研修報告書とは何か、作成する目的、記載すべき項目やテンプレートを解説します。

研修報告書を作成する際に気をつけるべきポイントもお伝えするため、研修報告書について悩んでいる方は最後までぜひお読みください。

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1. 研修報告書とは

書類の束を整理する

研修報告書とは研修の目的および概要、習得した内容をまとめた書類です。

研修報告書には以下の2種類が存在します。

  • 研修受講報告書
  • 研修実施報告書

前者は研修を受けた者が作成して人事部や直属の上司に提出します。一方、後者は研修を企画・実施した担当者(人事担当者や講師など)が作成し、経営陣や管理部門に提出するものです。

どちらの研修報告書も研修の質を向上させるために作成されます。具体的な作成目的や記載内容は異なりますが、ともに研修の成果と課題を明確にするための重要なツールです。

2. 研修報告書を作成する目的

考える人

研修報告書を作成する主な目的は以下のとおりです。

研修受講報告書 受講者の学びを再確認し、研修内容に対する理解を深めること
研修実施報告書 研修プログラムの内容と効果を評価し、改善点を明確にすること

研修受講報告書を作成する主な目的は、受講者の理解度を確認し、研修内容の復習を促すことです。報告書の作成を通じて、研修内容を再確認し、自身の学びの深さを把握できます。学びを振り返る機会を提供することで、受講者の理解度向上に期待できるでしょう。

一方、研修実施報告書の作成目的は、研修内容と効果を評価し、改善点を明らかにすることです。「研修が受講者のレベルに適していたか」「各テーマに割り当てられた時間は適切であったか」などを精査し、研修の課題や問題点を特定する際の客観的な資料として重宝されます。

3. 研修報告書に記載すべき項目

書類を作成する

研修報告書に記載すべき項目を以下の流れで解説します。

  • 研修受講報告書に記載すべき項目
  • 研修実施報告書に記載すべき項目

3-1. 研修受講報告書に記載すべき項目

研修受講報告書に記載すべき主な項目は、以下のとおりです。

記載すべき項目 内容
基本情報 ・作成日(提出日)

・提出先の名前や役職、部署

・報告者の氏名・所属部署

研修の概要 ・研修名

・受講日時

・研修実施場所

・主催者・講師氏名

・研修の目的

研修内容の詳細情報 研修で扱われた具体的なトピックを箇条書きで記載する。

※ビジネスマナー研修を実施した場合の例

・ビジネスマナーの重要性

・服装が人に与える印象の変化

・第一印象が大切な理由

・正しい挨拶の方法や言葉遣い

・名刺交換や電話応対

学んだことと実務への応用 研修から得た具体的な学びや新たな気づきを記載する。加えて、学んだ内容をどのように実務に活かすか、具体的な計画を明記。具体的な実務の場面を想像し、どのように実践するかを記述することがポイント。

3-2. 研修実施報告書に記載すべき項目

研修実施報告書に記載すべき項目は、以下のとおりです。

記載すべき項目 内容
基本情報 ・作成日(提出日)

・研修名

・研修日時

・研修実施場所

・講師名

・参加者

・費用(外部委託の場合)

研修の目的と背景 ・研修をおこなう目的

・解決を目指す課題

・研修によって目指す成果

研修内容 研修で扱われた主なトピックや内容を記入する。
受講者からのフィードバック 受講者から得たフィードバックやアンケートの結果を記載。テスト形式の研修であれば、研修前後のテスト結果など、目標達成度を示す具体的なデータを明記するのもよい。
講師からの所感 講師による研修の評価と、受講者へのコメントを記載。
改善案 研修結果にもとづいて改善案を明記。受講者の理解度が全体的に低かった場合は、アンケートを通じて原因を調査し、必要に応じて講師の選定や研修プログラムの内容を再考する。

結果によっては、プログラムの大幅な修正や廃止も検討する。研修が成功した場合でも、さらなる改善のため、コスト管理や内容の見直しをおこなうことが重要。

4. 研修報告書テンプレート・例文|研修受講報告書

文書を取り出す

研修受講報告書のテンプレートおよび例文は、以下のとおりです。

2024年5月1日営業部第一課

田中 太郎

研修受講報告書

下記のとおり、参加した研修についてご報告します。

研修名 ビジネスマナー基礎研修
受講日時 2024年5月1日 9時〜17時
受講会場 ABCビジネスセンター会議室M
講師 山田花子(マナー研修専門講師)
研修の目的 ・ビジネスシーンにおける基本的なマナーを身につけ、社会人としての考え方を理解する

・ビジネスマナーを習得することで、職場内外からの信頼関係を構築する

・相手を気遣う心を育てる

研修内容 ・挨拶の基本と重要性

・正しい名刺交換方法

・会議でのマナー

・電話応対とメールの書き方

・ビジネスシーンでの服装・身だしなみマナー

研修で学んだこと

実務への応用

今回の研修を通じて、ビジネスでの適切な挨拶やマナーを学びました。特に、名刺を受け取る際の丁寧な扱い方や、会議中の適切な姿勢についての指導は、今後の実務で活用できると感じます。電話応対の際には声のトーンと言葉遣いに注意することの重要性も理解し、社内の人やクライアントのコミュニケーションに役立てる予定です。
備考 電話応対のロールプレイが良かったため、今度も同様の実践的なトレーニングを増やしてほしい。

5. 研修報告書テンプレート・例文|研修実施報告書

書類を元に話し合う

研修実施報告書のテンプレートは以下のとおりです。

2024年5月1日

総務部人事課

山田 春子

研修実施報告書

下記のとおり、企画・実施した研修についてご報告します。

研修名 中間管理職リーダーシップ研修
研修日時 2024年5月1日 9時〜16時
研修実施場所 XYZ企業研修センター ルームA
講師 鈴木一郎(リーダーシップ開発コンサルタント)
参加者 中間管理職20名(部門:営業、技術、人事、マーケティング)
研修の目的 中間管理職のリーダーシップスキルを強化し、部門を越えたチームワークの向上を図る。また、変化するビジネス環境に対応するための意思決定能力の向上を目指す。
研修内容 ・リーダーシップの基本理論

・コミュニケーションスキル強化方法

・コンフリクトマネジメント

・意思決定プロセスス方法

・モチベーション向上技術

・振り返り

受講者からのフィードバック 参加者は特に「コンフリクトマネジメント」が役に立ったと感じており、具体的なケーススタディを通じて問題解決スキルを学べたと評価しています。ただし、いくつかのグループからは、より具体的なケーススタディを望む声もありました。
講師所感 講師の鈴木は参加者の積極性と関心の高さに感銘を受けたと述べています。ただし、時間の都合により一部のトピックを深掘りできなかったことを指摘しており、より長い研修時間を取れれば、さらに実践的な学びが可能ではないかとのアドバイスを受けました。
改善案 受講者20名中、13人が受講内容が十分でないと感じている。次回の研修では、テーマごとにもっと時間を割き、実践的な学びを取り入れ、学びの程度を向上させることが望ましい。

事前にアンケートを実施し、参加者の具体的なニーズに合わせた研修内容を実施するのも良いのではないか。

備考 研修終了後のフォローアップとして、参加者には3ヵ月後に研修の効果を評価するためのアンケートを実施予定。また、次回の研修に向けて、参加者全員から具体的なフィードバックも求める予定です。

6. 研修報告書を作成させる際に気をつけるべきポイント|研修受講報告書

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研修受講報告書を作成させる際に気をつけるべきポイントは、以下のとおりです。

  1. 読み手を意識させる
  2. 研修当日に作成してもらう
  3. 事実と感情を区別させる

6-1. 読み手を意識させる

研修受講報告書を作成してもらう際には、読み手を意識させることが重要です。研修報告者は研修担当者や人事部、関連部署など幅広い人が目を通します。どのような立場の人が読んでもわかりやすい文章で作成するように指導しましょう。

だれでも読みやすく、わかりやすい文章のコツは以下のとおりです。

  • 一文は50〜60文字以内と短めにする
  • 文章を「です・ます調」あるいは「である調」で統一する
  • 結論を先に書く

6-2. 研修当日に作成してもらう

研修当日に報告書を作成してもらうことも大事なポイントです。記憶が新鮮なうちに内容を整理し、報告書を作成してもらいましょう。

研修で得た知見や気付きは、時間の経過とともに忘れがちです。その日のうちに報告書にまとめることで、研修の内容をより深く理解できるでしょう。

6-3. 事実と感情を区別させる

研修受講報告書を作成させる際には、研修中に得た事実や知識と、個人的な感想や気付きを明確に区別して記載させましょう。主観的な意見や感情が交じると、伝えたい事実そのものがあいまいになり、内容が伝わりにくくなるためです。

したがって、まず研修で得た具体的な知識やデータを記載し、その上で感じたことや気付きを別の箇所に区分して記入してもらうように伝えましょう。

7. 研修報告書を作成する際に気をつけるべきポイント|研修実施報告書

社内で研修をおこなう

研修実施報告書を作成する際に気をつけるべきポイントは、以下のとおりです。

  1. 研修を実施した目的を意識する
  2. 多様な視点の意見を取り入れる
  3. 数字を使用して具体的な結果を示す

7-1. 研修を実施した目的を意識する

研修を実施した目的を意識して研修実施報告書を作成しましょう。

研修実施報告書は、社員が受講した研修の効果の程度を把握する手段の一つです。報告書の内容により今後どのように研修プログラムを運営し改善するべきか理解できます。

具体的には以下のポイントに気をつけ、研修実施報告書を作成するといいでしょう。

  • どの対象者に研修が実施されたのか
  • どのような目的で研修が実施されたのか
  • 実施後にどのような効果が得られたのか

7-2. 多様な視点の意見を取り入れる

研修実施報告書を作成する際には、多様な視点の意見を取り入れる必要があります。受講者や研修担当者、講師など、さまざまな視点からの意見を盛り込みましょう。

例えば、受講者が満足していたとしても、研修の目的と成果との間に大きな差が見受けられる場合もあります。講師側からみれば、話しにくい環境であった可能性も否めません。

さまざまな視点から研修を評価し、改善すべき箇所を特定してください。

7-3. 数字を使用して具体的な結果を示す

数字を使用して結果を示すことも、研修実施報告書の作成には有効です。あいまいな表現を使うと、読み手によって解釈が異なり、正確な情報を伝えることが難しくなります。

例えば「たくさん」や「大勢」などの言葉は、混乱を招く要因となるかもしれません。「受講者20名中5名が内容に満足していなかった」と具体的な数値を用いることで、報告書の信頼性と正確性が向上します。

数値を使用して事実を報告し、より正確な評価や改善策を検討できるようにしましょう。

8. 研修報告書を活用して研修の必要性や効果を高めよう

結果に喜ぶ人

研修報告書は研修の必要性や効果を向上させるための重要なツールです。研修の目的や内容、得られた成果、改善点をわかりやすく記載することで、研修の必要性を評価できるでしょう。

また、受講者や講師から得たフィードバックをもとに、研修内容を改善できれば、より効果的な人材育成につなげられます。

研修報告書に記載する事項については、厳格なルールはありません。各企業で自由に決定できます。ただし、自由に記述すると、必要な情報が含まれない報告書になる可能性も高まるでしょう。

今回紹介したテンプレートを参考に、だれが読んでも理解しやすい報告書を作成し、研修の必要性と効果を大幅に向上させてください。

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このようなケースに該当する企業において、考えられる要因のひとつに従業員満足度の低さがあげられます。
この解決方法として、職場改善を目的とした従業員のモチベーション管理の仕組みを積極的に取り入れる企業が増えており、従業員満足度の調査ツールが注目を集めています。

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OHSUGI

OHSUGI

クラウド型勤怠管理システムジンジャーの営業、人事向けに採用ノウハウを発信するWebメディアの運営を経て、jinjerBlog編集部に参加。営業時代にお客様から伺った勤怠管理のお悩みや身につけた労務知識をもとに、勤怠・人事管理や給与計算業務に役立つ情報を発信しています。

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