現金実査におけるチェック項目や企業側の対応方法を紹介 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

現金実査におけるチェック項目や企業側の対応方法を紹介 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

現金実査におけるチェック項目や企業側の対応方法を紹介 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

現金実査におけるチェック項目や企業側の対応方法を紹介

悩む女性
税務調査の際に行われるのが現金実査です。現金実査では、現金の保管状況に問題ないか、手元の現金と帳簿残高が一致しているかなどがチェックされます。過去には現金の一部を個人通帳で管理しており、問題となった事例もあります。
税務調査で指摘を受けないためにも、現金実査の流れやチェック項目をしっかり確認しておきましょう。

この記事では、現金実査の意味やチェックされる内容、現金実査への対応方法をわかりやすく解説します。

会計の基本は「勘定科目」と「仕訳」
86個の勘定科目と仕訳例をまとめて解説

「経理担当になってまだ日が浅く、会計知識をしっかりつけたい!」
「会計の基礎知識である勘定科目や仕訳がそもそもわからない
「毎回ネットや本で調べていると時間がかかって困る」

などなど会計の理解を深める際に前提の基礎知識となる勘定科目や仕訳がよくわからない方もいらっしゃるでしょう。

そこで当サイトでは、勘定科目や仕訳に関する基本知識と各科目ごとの仕訳例を網羅的にまとめた資料を無料で配布しております。 会計の理解を深めたい方には必須の知識となりますので、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご活用ください。


1. 現金実査とは?

監査をおこなう様子

現金実査は、公認会計士などの監査人が現場を訪れ、現金の残高や保管状況を調べる監査手続きを指します。監査人が現場で直接調査を行う「実査」のひとつで、現金実査の際は監査人がその場で現金を数えたり、金庫の中身を確認したりします。ここでは、実査の定義や現金実査のポイントを簡単に解説します。

1-1. 実査とは

そもそも実査とは、公認会計士などの監査人が実際に現場へ足を運び、現金、手形、小切手、有価証券などの実物を直接監査することを意味します。現金の残高を直接数えたり、帳簿の残高との整合性を確認したりすることを「現金実査」と呼びます。

手形、小切手、有価証券などの資産は換金性が高いため、一時的に現金化して隠ぺいを行うなど、不正会計が行われる可能性があります。そのため、現金実査を行うときは現金だけでなく、手形、小切手、有価証券などの資産も同時に実査することが一般的です。

1-2. 現金実査では現金監査調書を用いて監査を行う

現金実査では、監査人が「現金監査調書(現金実査表)」を作成し、現金の残高や保管状況をチェックしていきます。現金監査調書には、以下の項目が記載されています。

  • 札や硬貨の種類、枚数、金額
  • 現金実査を行った場所
  • 現金の保管担当者の氏名や役職
  • 帯封(札束をまとめるテープのこと)の管理状態

現金実査の際にチェックされる内容については、次の項目で詳しく見ていきます。

2. 現金実査でチェックされる内容

チェックボックス

現金実査でチェックされる内容は主に4つあります。

  • 現金の管理状況に問題ないか
  • 個人通帳で現金を管理していないか
  • 現金の流れをきちんと把握できているか
  • 事業概況書との整合性があるか

特に細かくチェックされるのが、現金の保管状況や帳簿残高との整合性です。ここでは、現金実査の際に監査人がどのようなポイントをみているのかを順に解説します。

2-1. 現金の管理状況に問題ないか

現金実査では、経営者や経理担当者がきちんと現金を保管しているかをチェックします。まずは現金をその場で数え、現金監査調書に記入します。その後、会計帳簿(現金出納帳や金種計算表など)の帳簿残高と比較し、現金残高が一致しているかどうかを確認します。
特に飲食業の場合、現金の管理状況に問題ないかどうかが、税務調査官の心象に大きな影響を与えるといわれています。

現金残高と帳簿残高が一致していない場合、不明入出金や売上の計上漏れを疑われ、今後の税務調査のチェックが厳しくなる可能性があります。

2-2. 個人通帳で現金を管理していないか

現金実査では、個人通帳で現金を管理していないかも厳しくチェックされます。もし売上の一部が経営者個人の通帳に入金されている場合、帳簿に計上されていない簿外資産の可能性を指摘されます。
余計なトラブルを避けるため、事業用の口座とプライベートの口座は分けて管理しましょう。また、現金実査では金庫の中身もチェックされるため、個人通帳を金庫に保管するのはオススメできません。

2-3. 現金の流れをきちんと把握できているか

経営者や経理担当者が、現金の流れをきちんと把握できているかもヒアリングされます。特に以下の5点について説明を求められる場合があります。

  • 顧客から受け取った現金をどのような手段で管理しているか
  • 現金で受け取った売上をいつ計上しているか
  • 店舗や事業所を施錠した後、誰がどのように現金を管理しているか
  • 銀行口座に入金する担当者は誰か
  • 帳簿上の残高と実際の現金残高のつじつまが合っているか

 

2-4. 事業概況書との整合性があるか

事業概況書(法人事業概況説明書)は、確定申告の際に毎年添付しなければならない書類です。事業概況書には、法人名、納税地、事業内容、取引状況、主要勘定科目のほか、現金や小切手の管理者の氏名を記載する必要があります。
現金実査では、事業概況書の管理者の氏名と、実際の管理者の氏名が合っているかどうかもチェックされます。

3. 現金実査への対応方法

PCに浮かぶ歯車

現金実査の流れやチェック項目がわかっていれば、急な税務調査でも安心です。いつ無予告の税務調査(無予告調査)を受けてもいいように、以下の3点を事前に確認しておきましょう。

  • 手元の現金と帳簿残高が合っているかチェックしておく
  • 金庫の中身をチェックしておく
  • ほかの拠点の現金の流れもチェックしておく

特に手元の現金と帳簿残高の整合性は、現金実査で必ず確認されます。また、現金と同時に手形、小切手、有価証券などの実査が行われる場合があるため、金庫の中身は事前にチェックしておきましょう。

3-1. 手元の現金と帳簿残高が合っているかチェックしておく

まず、手元の現金と帳簿上の残高が合っているかをチェックしましょう。日頃から帳簿残高と現金残高に差異がないか確認する習慣をつけることが大切です。具体的には、現金の出入りを記入する現金出納帳と、金庫内の現金を種類別(札や硬貨など)に記入する金種表を毎月作成し、現金の残高が一致しているかどうか確認しましょう。
帳簿上の残高とズレがある場合は、記入漏れや入力ミス、レジ打ちの誤操作など、原因究明を行う必要があります。

3-2. 金庫の中身をチェックしておく

現金実査では、監査人が金庫の中身をチェックします。金庫の中身について質問される場合もあるため、金庫に何が入っているか把握し、質問に答えられるように準備しましょう。
また、金庫に手形、小切手、有価証券などの資産を保管している場合は、実査の対象となる可能性があります。

3-3. ほかの拠点の現金の流れもチェックしておく

現金実査が行われるタイミングは、大きく分けて2つあります。

  • 決算日の翌日から数日後にかけてのタイミング
  • 遠方の店舗や事業所へなど往査をするタイミング

本社の現金の流れだけでなく、ほかの拠点の現金の流れもチェックしておくと安心です。往査が行われない場合でも、遠方の店舗や事業所の現金管理について、監査人から質問を受ける場合があります。

4. 現金実査の流れやチェック項目がわかれば税務調査も安心!

笑顔で仕事をする女性

現金実査は税務調査の一種で、現金の保管状況や帳簿残高との整合性をチェックするための監査手続きです。監査人が現場に足を運び、現金を実際に数えたり、金庫の中身を確認したりするのが特徴です。

現金実査のチェック項目は4つあります。

  • 現金の保管状況に問題ないか
  • 個人通帳で現金を管理していないか
  • 現金の流れをきちんと把握できているか
  • 事業概況書との整合性があるか

また、現金のほかにも手形、小切手、有価証券なども監査人による実査の対象となります。税務調査に備えて、現金実査の流れやチェック項目を確認しておきましょう。

会計の基本は「勘定科目」と「仕訳」
86個の勘定科目と仕訳例をまとめて解説

「経理担当になってまだ日が浅く、会計知識をしっかりつけたい!」
「会計の基礎知識である勘定科目や仕訳がそもそもわからない
「毎回ネットや本で調べていると時間がかかって困る」

などなど会計の理解を深める際に前提の基礎知識となる勘定科目や仕訳がよくわからない方もいらっしゃるでしょう。

そこで当サイトでは、勘定科目や仕訳に関する基本知識と各科目ごとの仕訳例を網羅的にまとめた資料を無料で配布しております。 会計の理解を深めたい方には必須の知識となりますので、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご活用ください。


jinjer Blog 編集部

jinjer Blog 編集部

jinjer Blogはバックオフィス担当者様を支援するため、勤怠管理・給与計算・人事労務管理・経費管理・契約業務・帳票管理などの基本的な業務の進め方から、最新のトレンド情報まで、バックオフィス業務に役立つ情報をお届けします。

経費管理のピックアップ

新着記事