財務諸表とは?主な役割や財務三表、財務諸表の見方を解説 | jinjerBlog

財務諸表とは?主な役割や財務三表、財務諸表の見方を解説

  • 会計

表 見方

財務諸表とは企業の財務状況を具体的にまとめたもので、内容を確認すれば会社の経営状態を詳しく把握できます。
財務諸表には、企業にかかわるすべての人への情報開示という意味合いがあります。この記事では、財務諸表がもつ意味や、財務諸表の中でも特に重要な項目である財務三表の考え方について解説いたします。

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1. 財務諸表とはどのようなもの?どんな役割がある?

考える 女性

財務諸表とは、企業が1つの年度の中でおこなった取引をすべて反映したもので、いわば、企業の総合的な成績表や通知表のような役割をもちます。
金融商品取引法では、上場企業などに財務諸表の作成が義務付けられています。また、会社法では財務諸表を株主総会に提出することや10年間保管することが義務とされています。
財務諸表には、企業の情報を正しくレポートするという大きな役割があります。
財務諸表を確認すれば、企業がどのような業務を実施して収益を出したのか、どれくらいの利益や損失が生まれているのかを詳しく知ることができます。
企業の代表者や従業員にとって財務諸表は、企業の収益を知るための重要な情報源となります。財務諸表の内容は、財務分析をして経営戦略を立てる際に役立ちます。
財務諸表をチェックするのは社内の人員だけではありません。財務諸表は企業の情報としてサイトに掲載されるほか、金融庁のサイトでも確認できます。投資家や株主、債権者が財務諸表を確認して、投資や取引の判断材料とするケースも多いものです。
また、税務当局も財務諸表を適宜チェックして課税の内容が適切かを確認します。
財務諸表は、企業に関わるすべての利害関係者に対して、必要となる情報を適切に提供するためのものなのです。

2. 財務諸表における「財務三表」の種類や特徴

3つ

財務諸表には損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書、附属明細表、株主資本等変動計算書などさまざまな種類があります。中でも、損益計算書と貸借対照表、キャッシュフロー計算書は重要な書類とされており、この三表を合わせて財務三表と呼ばれます。
まずは、それぞれの表の特徴を確認していきましょう。

2‐1. 損益計算書

損益計算書はProfit and Loss Statement(プロフィットアンドロスステートメント)といい、P/Lと略されます。
損益計算書にはその企業の損益状況がまとめられています。企業は商品やサービスの売上から収益を得ますが、収益はそのまま利益となるわけではなく、業務には一定のコストがかかります。
企業の利益を把握するためには、収益から費用を差し引く必要があります。また損益計算書には、どのような理由で利益を上げているのかも示されます。
損益計算書には具体的には、売上総利益や営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益といった項目があります。これらの項目を詳しく計算すれば、企業がどのような事業でどれだけ利益を上げたかをチェックできます。

2‐2. 貸借対照表

貸借対照表は英語ではBalance Sheet(バランスシート)またはB/Sと呼ばれる書類です。
貸借対照表には企業の資産や負債、純資産について詳しく記載されています。貸借対照表を確認すれば、企業の決算時点での財政状態を知ることができます。

2‐3. キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書はCash Flow Statement(キャッシュフローステートメント)、またはC/Fと表記される財務諸表です。
キャッシュフロー計算書には営業活動と投資活動、財務活動の3項目が表示されます。それぞれの項目において、帳簿上の数字ではなく現金の資金繰りの状況がわかるようになっています。

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3. 財務諸表の見方

キーポイント

損益計算書と貸借対照表、キャッシュフロー計算書といった財務諸表には専門的な用語や数字が多く、見づらさを感じることがあるかもしれません。
それぞれの書類の見るべきポイントを押さえておけば、企業の財務状況や経営状況をすぐに把握できるようになります。ここからは、財務諸表を確認するときのポイントを紹介いたします。

3-1. 損益計算書の見方

損益計算書には売上総利益や営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益といった項目があります。
売上総利益は企業の利益を把握するための項目です。売上高から売上原価を差し引いて求めることができ、粗利(あらり)とも呼ばれます。
営業利益は、先に求めた売上総利益から販売費と一般販売費を差し引いた金額です。販売費や一般販売費とは、人件費や広告費、消耗品費など、仕入以外で販売のために必要となる費用のことをいいます。
経常利益は、先に求めた営業利益に営業外収益をプラスし、営業外費用をマイナスすることで求められます。営業外収益とは金融機関の利息や有価証券の配当金などを指します。また、営業外費用とは借入金の支払利息や雑費など、本来の事業以外で生じた費用です。
税引前当期純利益は、先に求めた経常利益に特別利益をプラスし、特別損失をマイナスすることで求められます。特別利益や特別損失とは、固定資産や投資有価証券売却で生まれた利益や損失のことをいいます。
当期純利益は、法人税や住民税、事業税を差し引くことで計算できます。この数字が純粋な企業の利益となり、マイナスになった場合は赤字という扱いになります。

3-2. 貸借対照表の見方

貸借対照表は、左右に金額の一覧を記載して作成します。その左側には企業の財産である資産の部を、右側には企業の債務を示す負債の部と、資本金等の総額を示す純資産の部を記載します。
左側の資産の部では現金や預金、商品や原材料などの棚卸資産、建物などの有形固定資産など、資金の運用状況がわかります。
右側にある負債の部には、借入金や車載など、資金の調達状況がまとめられます。負債の部の下部には純資産の部があり、資本金や資本準備金など、返済の義務がないお金がどれだけあるのかを把握できます。
左側の資産の部と、右側にある負債の部と純資産の部の金額は必ず一致します。
貸借対照表では、自己資本比率を求めて経営の健全性を確認できます。自己資本比率のパーセントは、純資産÷総資産に100をかけることで求められます。
自己資本比率が50%以上なら財政状態には問題がないといえます。もし自己資本比率が10%を下回るようなことがあれば、危険水準と判断できます。

3-3. キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書には、営業活動と投資活動、財務活動それぞれに関するお金の流れが詳しくまとめられています。
営業活動によるキャッシュフローの欄でわかるのは、純利益など営業活動によるお金の流れです。プラスになっていれば経営状態が良好で、マイナスの場合には資金力が不足しているということになります。
投資活動によるキャッシュフローの欄では、固定資産や有価証券の売買などの情報がわかります。財務活動によるキャッシュフローの欄には、資金調達や借入金返済の収支が記載されます。

4. 損益計算書と貸借対照表を正しく作成して自社の状況を具体的に把握しよう

ひらめき

財務諸表は会社の経営状態を客観的に示す重要な資料です。財務諸表には、企業の経営判断に活用したり、株主や投資家向けに情報を開示したり、税務当局に課税内容を示したりといったさまざまな役割があります。
財務諸表の中でも損益計算書と貸借対照表、キャッシュフロー計算書は特に重要な書類です。これらの書類を正しく作成すれば、自社の状況を具体的な数字で把握することが可能となります。

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