心理的安全性の高い職場とは?4つの因子・低い職場の特徴・高める方法を解説 - ジンジャー(jinjer)|クラウド型人事労務システム

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心理的安全性の高い職場とは?4つの因子・低い職場の特徴・高める方法を解説

オフィスに並ぶビジネスマン

心理的安全性の高い職場の特徴とは、相手の地位や立場に関係なく、全従業員が自由に発言できる職場環境です。

本記事では、心理的安全性の高い職場の特徴や職場の心理的安全性の4因子、職場の心理的安全性が重視される背景を解説しています。

そのほかに、職場の心理的安全性について高める効果・高める取り組みについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。


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1. 心理的安全性の高い職場とは

クエスチョンマーク

心理的安全性の高い職場とは、相手の地位や立場に関係なく、全従業員が不安なく自由に自分の意見を発言できる職場環境のことです。

例えば、正社員と同等の業務をこなす契約社員のAさんのケースについて見ていきましょう。Aさんが持っている業務改善に関する意見を、不安を感じることなく上司に伝えられる場合は、心理的安全性の高い職場です。

一方、契約更新を控えていることや周囲の正社員に気兼ねして意見を伝えられない場合は、心理的安全性の低い職場といえるでしょう。

そもそも心理的安全性は、組織のなかで相手の地位や立場に関係なく、自分の意見を安心して表現できる度合いのことを指します。

つまり、だれかが発言する際に、ほかのメンバーが発言を拒絶したり罰したりしないと確信できる職場は、心理的安全性が高いです。

参考:心理的安全性の4つの因子、「話・助・挑・新」|厚生労働省

2. 職場の心理的安全性の4つの因子

チェックボックスにチェック

職場における心理的安全性の4つの因子とは、以下のとおりです。

  1. 話しやすさ
  2. 助け合い
  3. 挑戦
  4. 新奇歓迎

各因子の詳細を見ていきましょう。

2-1. 話しやすさ

職場における心理的安全性の4因子の一つは、話しやすさです。話しやすさとは、ほかの人に声をかけやすく、心穏やかに相手と会話ができる状態を意味します。

ミスの報告や上司への意見など、職場や相手によっては自分の評価を下げる可能性がある意見や考えも素直な気持ちで発言できることです。

職場の心理的安全性が高い場合、自分が発言する際に、他者は拒絶したり不必要な罰を与えたりしないと信じて発言します。ゆえに、だれもが話しやすいです。

2-2. 助け合い

助け合いも、職場における心理的安全性の4因子の一つです。職場の従業員の一人ひとりが、互いに協力し合うことを自然なことと考えている状態を指します。

例えば、職場でだれかがミスしたり困ったりした場合、すぐに相談できる相手がおり、ともに問題解決策を積極的に検討・実行できる状態です。

2-3. 挑戦

職場の心理的安全性の4因子には、挑戦もあります。結果に関係なく、困難なことや新たなことに挑むこと自体を推奨・歓迎することです。

心理的安全性の高い職場では、挑戦が失敗した場合も、担当者だけでなくチームや組織全体で失敗の原因や対策を探り、今後の成功につなげます。

2-4. 新奇歓迎

職場における心理的安全性の4因子の一つとして、新奇歓迎も挙げられます。次のような多様な観点から対応できるように、チームや会社内でお互いに各人の個性を尊重することです。

  • 性別
  • 年齢
  • 国籍
  • 人種
  • 性格
  • 考え方
  • スキル
  • 知識

なお、新奇歓迎とは新しいことや珍しいことを喜んで受け入れる姿勢を意味します。多様な人材の積極的な活用を意味する、ダイバーシティー(多様性)の戦略と同様の考え方です。

また、お互いに各人の強みを活かすことを念頭に置きつつ、業務遂行に努めます。

参考:心理的安全性の4つの因子、「話・助・挑・新」|厚生労働省

3. 職場の心理的安全性が重視される背景

活発な議論

職場の心理的安全性が重視される背景の一つは、Google社が4年におよぶプロジェクトで突き止めた以下の生産性向上の要因です。

  • 心理的安全性
  • 相互信頼
  • 構造と明確さ
  • 仕事の意味
  • インパクト

さらに、同プロジェクトで共同作業するチームの効果性に影響を与える最重要因子として、心理的安全性が挙げられました

上記の心理的安全性の定義は、チーム内の対人関係においてリスク行動を取る場合に、当該チームなら大丈夫だと信じられる状態を指します。リスク行動とは、チーム内のメンバーに次のように思われる可能性がある行動です。

  • 無知
  • 無能
  • ネガティブ
  • 邪魔

また、心理的安全性の高いチームには以下の特徴があることも判明しました。

  • 離職率が低い
  • 他者発案のアイデアも上手に利用できる
  • 収益性が高い
  • 上司からの評価の機会が2倍多い

2016年のGoogle社による上記の発表が、心理的安全性が職場でも重視されるようになったきっかけの一つです。

参考:Google re:Work – ガイド:「効果的なチームとは何か」を知る|Google

4. 職場の心理的安全性を高める個人のメリット

改善のコンセプト

職場の心理的安全性を高めることは、組織にとって非常に重要ですが、次のとおり個人にも多くのメリットがあります。

  1. 集中力の向上
  2. ストレス軽減とやりがい向上
  3. 責任感の向上
  4. 集団思考に左右されなくなる

各効果について見ていきましょう。

4-1. 集中力の向上

心理的安全性が高い職場では、従業員は自分の意見を自由に発信できるため、余計なストレスを感じずに仕事に集中することができます。自分の意見が尊重される環境では、安心して業務に取り組むことができ、結果として仕事に対する集中力が高まるでしょう。

さらに、安心して業務を進めることで、ミスや過度な不安が減少し、効率的に作業を進められます。

4-2. ストレス軽減とやりがい向上

心理的安全性が高い職場は、従業員にとってストレスの少ない環境を提供します。発言や行動に対する不安が少なくなるため、自己表現がしやすく、仕事に対するやりがいも感じやすくなるでしょう。自分の意見が受け入れられる環境では、仕事へのモチベーションが向上し、自己成長を実感可能です。結果として、従業員はより高いレベルで業務に取り組みやすくなります。

4-3. 責任感の向上

心理的安全性の高い職場では、従業員が自分の意見や行動に責任を持つことが奨励されます。自分の意見が尊重され、間違いを恐れずに改善点を指摘できる環境では、責任感を持って業務に取り組めます。このような環境では、失敗を恐れずに積極的に改善策を提案したり、新しいアイデアを試すことができ、個人の責任感が自然と育成できるでしょう。

4-4. 集団思考に左右されなくなる

心理的安全性が高い職場では、集団思考が減少します。集団思考とは、グループの意見や考えに流されてしまう傾向を指します。心理的安全性が確保されている職場では、従業員は自分の意見を自由に表現でき、他の意見に左右されずに独自の視点を持ち続けることが可能になります。これにより、チーム全体の意見の多様性が保たれ、より革新的なアイデアが生まれることにつながるでしょう。

5. 職場の心理的安全性を高める組織のメリット

メリット

組織全体における心理的安全性を高めることは、個人の成長だけでなく、次のとおり組織全体の成果にも大きく影響します。

  • 情報交換による知識の深化
  • 多様な価値観がイノベーションを生み出す
  • 個人や組織のビジョンが明確になる
  • 人材が定着しやすくなる

5-1. 情報交換による知識の深化

心理的安全性が高い職場では、従業員は自分の考えを自由に発信しやすく、情報交換が活発におこなわれます。このような環境では、従業員同士での知識の共有や意見交換が進み、組織全体の知識が深まるでしょう。問題解決のためのアイデアが豊富に集まりやすく、業務の効率化や革新が促進されます。

5-2. 多様な価値観がイノベーションを生み出す

心理的安全性の高い職場は、多様な価値観や視点が尊重されるため、イノベーションを生み出す土壌を作り出します。自分の意見を自由に発言できることで、従業員は新しいアイデアを提案しやすくなり、これが新たなビジネスチャンスを生み出す可能性を高めるでしょう。多様な価値観の融合が、組織にとっての競争力を向上させることにつながります。

5-3. 個人や組織のビジョンが明確になる

心理的安全性が高い職場では、組織内での対話が活発になり、従業員個人のビジョンや組織のビジョンが明確になりやすくなります。組織の目標に向かって従業員が一致団結して取り組むためには、各メンバーが自分の役割や目的を理解することが重要です。心理的安全性が高い環境では、コミュニケーションが円滑におこなわれ、ビジョンの共有が促進されます。

5-4. 人材が定着しやすくなる

心理的安全性の高い職場では、従業員が自分の意見を自由に言える環境が整っているため、職場のストレス軽減が期待できます。従業員がストレスなく働ける環境は、満足度が高まり、離職率が低下します。また、従業員が自分を大切にしてもらえていると感じることで、長期的な雇用関係が築かれるため、企業にとっても人材の定着につながるでしょう。

6. 職場の心理的安全性を高める取り組み

資料の一部を指し示すオフィスワーカー

職場の心理的安全性を高める取り組みは、以下の3つです。

  1. 1on1ミーティング
  2. コミュニケーション活性化施策
  3. 組織目標の共有

それぞれの詳細を見ていきましょう。

6-1. 1on1ミーティング

職場の心理的安全性を高める取り組みの一つは、定期的な1on1ミーティングの実施です。

定期的に1対1の面談をすることで、上司と部下の信頼関係が増すため、職場の心理的安全性アップに役立ちます。1on1ミーティングでは、部下が主な話し手となり、上司は聞き手となることが一般的です。

部下は自身の仕事やキャリアについて上司と定期的に話すことで、次第に悩みや相談なども素直に話せるようになるでしょう。上司は部下の悩みや課題を早期に発見でき、必要に応じて適切なアドバイスができます。

6-2. コミュニケーション活性化施策

コミュニケーション活性化施策の実施も、職場の心理的安全性を高める取り組みの一つです。だれでも活発に自由な発言ができる場や互いの信頼関係を築く場を整えるためには、以下のようなコミュニケーションの活発化施策はかかせません。

  • 社内SNS・社内報・社内チャットツールの導入
  • 社内イベントの開催
  • 社員食堂・カフェの開設
  • ミーティングスペースの設置

また、多様な価値観を認める組織風土を目指す際にも、社内コミュニケーションの活性化は重要です。

6-3. 組織目標の共有

職場の心理的安全性を高める取り組みには、組織目標の共有もあります。組織目標を以下のような方法で全従業員と共有すると、組織としての一体感が増して組織力が向上するため、持続的な企業成長につながるでしょう。

社内ネットワーク 全従業員に対する、社内SNS・社内報・社内チャットツールを用いた組織目標の周知徹底
OKR 目標と主要な結果を設定して目標を管理するフレームワークの一つで、企業目標に連携させたチームや従業員の目標設定が可能

全従業員が組織目標を共有することで、各人やチームでの業務遂行における発言・行動・目標設定の指標になります。結果、目標達成に向けた各人の行動促進につながり、生産性の向上も期待できるでしょう。

7. 職場の心理的安全性を高めるポイント

ポイント

職場の心理的安全を高めるには次のようなポイントに注意しましょう。

  • リーダーの心理的柔軟性を向上させる
  • 仕事の基準を高くしているチームを目指す
  • 思い込みや偏見を改善する

7-1. リーダーの心理的柔軟性を向上させる

リーダーが心理的安全性を促進するためには、心理的柔軟性が不可欠です。心理的柔軟性とは、変化に柔軟に対応し、他者の意見を尊重し受け入れる能力です。リーダーがこの柔軟性を持つことで、従業員は自身の意見を自由に発信しやすくなり、意見交換が活発になります。リーダーがオープンな態度を示し、失敗を受け入れる文化を作ることが、組織全体の心理的安全性を高めます。リーダー自身が率先して、意見に対して肯定的である姿勢を示すことが大切です。

7-2. 仕事の基準を高くしているチームを目指す

高い仕事の基準を持つことは、心理的安全性を確保するためのひとつの方法です。仕事の基準が高いチームは、メンバー間で建設的なフィードバックを活発に行い、成長を促進する環境を作り出します。高い基準を設定することで、従業員は自分の役割に対して責任を持つようになり、業務に対する意欲が高まります。これは、従業員が自分の意見や考えを出しやすくする効果もあります。

7-3. 思い込みや偏見を改善する

職場内での思い込みや偏見が心理的安全性を損ねる原因となることがあります。従業員が自分の意見が受け入れられないと感じたり、偏見に基づいた判断が行われたりすると、心理的安全性が低下します。そのため、思い込みや偏見を改善するための取り組みが重要です。

8. 職場の心理的安全性の向上に取り組もう

メンバーそれぞれが平等な立場の会議

心理的安全性の高い職場の特徴とは、相手の地位や立場に関係なく、全従業員が不安なく自由に発言できる職場環境です。また、従業員がいきいきと働ける職場環境であるため、離職率が低く生産性が高い特徴もあります。

職場の心理的安全性を高める効果やメリットは多岐にわたるため、今後も職場の心理的安全性づくりは重視されるでしょう。職場の心理的安全性を高めるのであれば、1on1ミーティングやコミュニケーション活性化施策などに取り組みます。

心理的安全性を高める際はリーダーの心理的柔軟性を向上させる、仕事の基準を高くしているチームを目指す、思い込みや偏見を改善するなどのポイントを押さえておきましょう。

本記事の内容も参考にしつつ、ぜひ職場の心理的安全性の向上を目指してください。

\ 離職率が高い・新入社員がすぐやめる / このようなお悩みを抱えていませんか?

従業員の定着率の低さが課題の企業の場合、考えられる要因のひとつに従業員満足度の低さがあげられます。
従業員満足度を向上させることで、従業員の定着率向上や働くモチベーションを上げることにもつながります。
しかし、従業員満足度をどのように測定すれば良いのか、従業員満足度を知った後どのような活用をすべきなのかわからないという人事担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような方に向けて当サイトでは、「従業員満足度のハンドブック」を無料でお配りしています。
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