精算表とは?意味や作成手順を初心者向けに簡単解説 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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精算表とは?意味や作成手順を初心者向けに簡単解説

お金 グラフ決算の時期になると、残高試算表(決算整理前残高試算表)などの帳簿や、貸借対照表欄、損益計算書などの財務諸表を作成します。記載内容にミスが見つかった場合、大きな手戻りが発生することも少なくありません。
決算作業のミスをなくすために役立つのが、精算表と呼ばれる帳簿です。精算表の作成は義務づけられていませんが、決算の流れがわかりやすくなるため、決算作業が不慣れな人はなるべく作成しましょう。

この記事では、精算表の役割や作成手順を初心者向けにわかりやすく解説します。

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などなど会計の理解を深める際に前提の基礎知識となる勘定科目や仕訳がよくわからない方もいらっしゃるでしょう。

そこで当サイトでは、勘定科目や仕訳に関する基本知識と各科目ごとの仕訳例を網羅的にまとめた資料を無料で配布しております。 会計の理解を深めたい方には必須の知識となりますので、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご活用ください。


1. 精算表とは?

返金額を計算する人

精算表は決算の流れを一覧表にまとめ、視覚的にわかりやすくした帳簿です。精算表の様式には、記入箇所が6つの6桁精算表や、記入箇所が10つの10桁精算表などがあります。
もっとも広く使われているのが、試算表・修正記入・損益計算書・貸借対照表の欄があり、借方と貸方で合計8つの記入箇所がある8桁精算表です。
ここでは、8桁精算表を例に挙げながら、精算表のポイントや記入箇所を簡単に解説します。

1-1. 試算表(残高試算表)とは

精算表の左側の欄が試算表(残高試算表)です。試算表は、各勘定科目の借方・貸方の残高を記載した帳簿を指します。精算表を作成する場合、すべての取引を記録した総勘定元帳の各勘定残高を試算表の欄に転記し、借方・貸方の最終的な合計金額が一致しているか確認します。

1-2. 修正記入(決算整理仕訳)とは

修正記入の欄には、決算整理仕訳の結果を記入します。決算整理仕訳とは、その年の会計処理の最終修正を行うための仕訳です。期中の会計処理を修正したら、精算表の修正記入の欄に整理記入を行います。

1-3. 損益計算書(P/L)とは

損益計算書は財務諸表の一つで、その会計年度の事業収支を記載した書類です。精算表を作成するときは、試算表と修正記入の欄の収益・費用に関する各勘定を合算し、損益計算書の欄に記入します。
借方・貸方が同じ場合はそのまま足し算し、借方・貸方が反対の場合は引き算をしましょう。例えば、800,000円の仕入を期末に修正し、以下の表のとおりに決算整理仕訳を行ったとします。損益計算書の欄には、800,000円+200,000円-300,000円=700,000円を記載します。

勘定科目 残高試算表 整理記入 損益計算書 貸借対照表
借方 貸方 借方 貸方 借方 貸方 借方 貸方
仕入 800,000円 200,000円 300,000円 700,000円

1-4. 貸借対照表(B/S)とは

貸借対照表はバランスシートとも呼ばれ、期末の時点の財務状況をまとめた書類です。精算表を作成するときは、試算表と修正記入の欄の資産・負債・純資産に関する各勘定を合算し、貸借対照表の欄に記入します。
損益計算書の例と同様に、借方・貸方が同じサイドの場合は足し算、反対サイドの場合は引き算します。例えば、以下の精算表の場合、貸借対照表の欄には200,000円+300,000円-200,000円=300,000円を記入しましょう。

勘定科目 残高試算表 整理記入 損益計算書 貸借対照表
借方 貸方 借方 貸方 借方 貸方 借方 貸方
繰越商品 200,000円 300,000円 200,000円 300,000円

2. 精算表を作成する目的

得点までのステップ

精算表を作成する目的は2つあります。

  • 決算のミスをなくすため
  • 財務状況を確認するため

決算の時期になると、その期の会計の最終修正を行う決算整理仕訳や、損益計算書・貸借対照表などの財務諸表の作成など、さまざまな決算作業が必要になります。
精算表を作成すれば、残高試算表の作成から決算整理仕訳、財務諸表の作成までの決算作業の流れがわかりやすくなり、ミスを減らすことができます。また、損益計算書や貸借対照表が1つの表にまとめられるため、簡易的な財務諸表としても役立ちます。

2-1. 決算のミスをなくすため

決算業務は以下の流れで行います。

  1. 期中の記帳を確定させ、試算表を作成してミスがないか確認する
  2. 棚卸資産を確認し、帳簿の数字と実際の数字にミスマッチがないか確認する
  3. 決算整理仕訳を行い、その年の会計処理を確定させる
  4. 貸借対照表や損益計算書などの財務諸表(計算書類)を作成する
  5. 株主総会を開催し、計算書類の承認を受ける
  6. 確定申告を行い、法人税などの税務申告に必要な書類を提出する

このように決算の時期になると事務作業が多くなり、作成した帳簿や財務諸表にミスが出やすくなります。精算表を作成すれば、試算表・決算整理仕訳・貸借対照表・損益計算書の4点の整合性をとれているかを確認できるため、決算業務のミスを減らせます。

2-2. 財務状況を確認するため

精算表には、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成する基礎資料としての役割があります。精算表を簡易的な財務諸表として活用することもできます。精算表には、貸借対照表と損益計算書の数字が並べて記載されているため、財務状況の問題点が視覚的にわかりやすいという特徴があります。

3. 精算表の作成手順

ゴールまでの手順

精算表の作成手順は4つのステップに分かれています。

  • 各勘定の残高を試算表の欄に転記する

まずは総勘定元帳を参考にしながら、各勘定の残高を試算表の欄に記入しましょう。決算整理前残高試算表を作成している場合は、そのまま数字を転記します。転記ミスを防止するため、各勘定の借方・貸方の合計金額が一致しているかチェックしましょう。

  • 決算整理仕訳を行い、修正記入の欄に記入する

決算整理仕訳を行った場合は、修正結果を修正記入の欄に記入します。決算整理後残高試算表を作成した場合は、そのまま数字を転記します。試算表の作成から決算整理仕訳までの流れは以下の通りです。

  1. 決算整理前残高試算表を作成する
  2. 決算整理仕訳を行う
  3. 決算整理後残高試算表を作成する
  4. 精算表に転記する
  • 損益計算書と貸借対照表を転記する

試算表と修正記入の欄を合算し、損益計算書と貸借対照表の欄に記入します。決算整理仕訳を行わなかった勘定科目は、そのまま損益計算書と貸借対照表の欄に転記します。このように損益計算書と貸借対照表は、精算表を基礎資料として作成するとスムーズです。

  • 借方と貸方の合計金額が一致しているか確認する

損益計算書と貸借対照表の欄の借方・貸方を合算し、当期純利益または当期純損失として記入します。最後にすべての勘定科目の借方・貸方の合計金額を比較し、整合性がとれているかチェックしましょう。
精算表を作成すれば、試算表・修正記入・損益計算書・貸借対照表の4点にミスがないか確認できます。もし計算ミスや転記ミスが不安な場合は、精算表に対応した会計システムを導入するのがおすすめです。

4. 精算表の意味や作成手順を知り、ミスなく決算を行おう

注意を促す女性

精算表は決算の流れを視覚的にわかりやすく表現するための帳簿です。精算表には、記入箇所が6つの6桁精算表や、記入箇所が8つの8桁精算表、記入箇所が10つの10桁精算表などの様式があります。広く使われている8桁精算表の場合、試算表・修正記入・損益計算書・貸借対照表の4つの欄に記入し、借方と貸方の合計金額が一致しているか確認します。

精算表を作成すれば、決算作業のミスを減らすことが可能です。また、損益計算書と貸借対照表が並んでいるため、精算表を簡易的な財務諸表として使うこともできます。

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jinjer Blog 編集部

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