【職種・役職別】360度評価で使えるコメントの例文を紹介
更新日: 2024.11.20
公開日: 2023.3.6
OHSUGI
さまざまな立場から社員同士を評価する360度評価では、コメントの書き方によって相手に与える印象が大きく変わります。そのため、コメントの書き方や注意点を知っておくと360度評価をより有意義なものにできます。
本記事では360度評価の中でも、コメントに絞って職種別の例文や注意点を解説します。
目次
人事評価は、従業員のモチベーションや生産性に直結するため、正しく制度化され運用されていることが欠かせません。労働人口の減少が問題視される昨今では、優秀な人材を採用し定着させること、従業員エンゲージメントを高めることが、企業の成長に繋がるためです。
しかしながら「工数がかかる割には、人事評価をうまく制度化できていない」「制度自体はあるけれど、評価結果を活かせていない」」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当サイトは、そんな人事担当者に向けて「課題別!システムを使用した人事評価の課題解決BOOK」を無料配布しています。
資料では、人事評価の仕組みや手法の種類など基礎的な解説から、実際に企業が抱えている、よくある人事評価の課題別に解決方法をわかりやすく解説しています。
「人事評価の制度を見直したい」「人事評価の課題を解決したい」という方は、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご活用ください。
1. 【職種別】360度評価におけるコメントの例文を職種別に紹介
360度評価でのコメントを書く際には、職種別に内容を変えるとより効果的です。
ここでは、360度評価でのコメントの例文を「営業職」「事務職」「技術職」の3つの職種に分けて紹介します。
1-1. 営業職のコメント例文
営業職の評価をする際には、コミュニケーション能力や行動力の評価を大切にしましょう。売上やノルマだけにとらわれた評価となると、被評価者がプレッシャーを感じやすくなります。
取引先との関係や他部署との連携についても評価の目を向けるとよいでしょう。
営業職の上司から部下へのコメント例文
- 人脈の確保に向けて、セミナーや交流会への積極的な参加がうかがえる。
- アポイントの件数については目標を超える数値の達成がみられ、評価できる。契約まで至らなかったアポイントについて分析をおこない、今後に活かしてほしい。
営業職の部下から上司へのコメント例文
- 顧客対応時に頂いたフォローにより、商談をスムーズに進めることができた。
- 経験談や過去の失敗事例を教示してもらったことで、適切にクレーム対応ができた。
1-2. 事務職のコメント例文
事務職の評価をする際には、ミスの少なさや確実性を評価するようにします。
日々の業務における細かい変化も評価対象とすると、被評価者の印象もよくなるため、意識するとよいでしょう。
事務職の上司から部下へのコメント例文
- 作業の効率アップを目指し、マクロなどを使いこなして日々工夫をおこなっている。これからは今までに培ったスキルを活かした水平展開を期待する。
- 細かい作業でもミスが少なく、丁寧なところが評価できる。今後も精度を落とさずスピードアップを目指してほしい。
事務職の部下から上司へのコメント例文
- 従来から使いづらさを感じていたシステムについて移行を提案してくれたため、業務の効率が上がった。
- 繁忙期にフォローや指示をしてもらえたことで業務負担を分散できた。
1-3. 技術職のコメント例文
技術職の評価をする場合には、経験や資格取得といったスキルアップのほか、実際に業務効率化に貢献した内容にポイントをおくとよいでしょう。また、コメントをする際には、技術力のみにとらわれず、業務の進め方についてもチェックしましょう。
技術職の上司から部下へのコメント例文
- 自ら積極的に新しい技術を身につけている。業務で得た技術を活かし、会社の売上にも貢献している。
- 経験豊かで多角的かつ合理的な判断で問題解決ができている。
技術職の部下から上司へのコメント例文
- 開発プロジェクトへの指摘のみではなく、人材の割当や作業の改善案を積極的にしてくれたため、業務をスムーズに進行できた。
- 経験のない業務を任された際のアドバイスにとても助けられた。
2. 【役職別】360度評価におけるコメントの例文
次に、360度評価での役職別のコメントの例文を紹介します。コメントに記載する内容については、役職によって評価対象となるスキルや行動が変わってきます。
「上司から部下」「部下から上司」「同僚同士」の3つのパターンに分けてみていきましょう。
2-1. 上司から部下へのコメント例文
上司から部下に対して評価をする場合には、成績だけをみて評価するのではなく、仕事のスキルやモチベーションを評価するようにしましょう。
成績はもちろん重要な要素ですが、成果に至るまでのプロセスにも目を向けるようにすると、部下のモチベーションアップにもつながります。なお、部下のモチベーションを評価する場合には、日頃から部下の行動をよく観察しておくことが求められます。
コメント例文
- 日々スキルアップに積極的に取り組んでいる様子がうかがえる。これからは習得した知識を活用し実務上成果を出せるよう期待する。
- 目標の達成には至らなかったものの、顧客目線に立った資料を作成するなど、業務をおこなう上で工夫する姿勢が評価できる。
2-2. 部下から上司へのコメント例文
部下から上司への評価をおこなう際には、上司のマネジメント能力に重点を置いた評価とするとよいでしょう。マネジメント能力を判断するには、部下自身が今置かれている環境に働きやすさを感じているかを基準とします。また、部下の育成姿勢に問題がないか、チーム全体をみることができているかもポイントとなるでしょう。
コメントをするときには、上司の好き嫌いだけで主観的な評価をするのではなく、よいところと悪いところ、双方をみて客観的な評価をすることも大切です。
コメント例文
- 一人ひとりの部下の特性を理解したうえでセミナーや研修の提案をしていただいたため、効率よくスキルアップできた。
- 業務効率化に有効なシステムの導入を提案していただいたため、作業時間の短縮に役立った。
- 定期的にミーティングを開催していただけているため、業務状況の把握がきちんとおこなわれている。
- 他部署と関わりのある業務についても、事前に十分な根回しをしてもらっているため、スムーズに連携できた。
2-3. 同僚のコメント例文
同僚同士で評価をする場合には、仕事への積極性や意欲を評価するとよいでしょう。同僚の評価は難しさを感じますが、評価することで自分が仕事をするうえで参考にすべき点がみえてくるというメリットもあります。
評価をする際には、馴れ合いや好き嫌いでの評価を避け、客観的な評価をするようにしましょう。
コメント例文
- メンバーの特性を理解しており、共同の作業をおこなう際の分担をスムーズに実施できる。
- 社内に知り合いが多く、業務に詳しい社員を紹介してくれるため助かっている。
- 社内のイベントに積極的に関わり、コミュニケーションの活性化をはかっている。
3. 360度評価でコメントを書くときの注意点
360度評価でコメントを書くときには、次の3つの点に注意するとよいでしょう。
3-1. 問題点や改善点を具体的に記載する
360度評価でコメントを書く際は、被評価者の問題点や改善点について具体的に記載するようにしましょう。
ただ単によくないところを挙げただけでは、相手を不快にするだけでなく、問題解決に向けた方策もみえにくくなります。
3-2. 仕事ぶりや成果を公平に評価する
360度評価で評価を実施するときは、過剰な評価や誹謗中傷は避け、公平な評価をしなければなりません。そのためにも、一人だけで評価をおこなうのではなく、複数人での評価を実施するとよいでしょう。
コメントをする際には、あくまでも感情は交えず、客観的なコメントをすることが重要です。
3-3. 役職に応じた評価でコメントする
360度評価でコメントする際には、役職に応じた評価をもとにするようにしましょう。
上司に対してはマネジメント能力を評価対象とし、部下に対しては仕事に対する積極性やスキルを評価対象とします。
日頃から部下は上司のマネジメント能力を注視し、上司は部下が成果を出すまでのプロセスにまで目を配っておくようにすると、的確なコメントができます。
3-4. 誹謗中傷や過度な評価にならないようにする
コメント欄には自由な内容を書き込めますが、私情が入り交ざった評価はしてはいけません。
誹謗中傷やひいきであると受け止められる表なコメントになりそうな場合は、ないほうがよいでしょう。あくまでも業務の一環としての評価であり、不満点をぶつける機会ではないことを十分に理解してもらうことが重要です。
4. 360度評価でのコメントは公平かつ具体的な内容で記載しよう
360度評価を導入することで、さまざまな立場からの評価によって、客観的な評価が可能となります。360度評価でコメントをする際には、被評価者のモチベーションアップにつなげるため、公平かつ具体的な内容で記載するようにするとよいでしょう。
人事評価は、従業員のモチベーションや生産性に直結するため、正しく制度化され運用されていることが欠かせません。労働人口の減少が問題視される昨今では、優秀な人材を採用し定着させること、従業員エンゲージメントを高めることが、企業の成長に繋がるためです。
しかしながら「工数がかかる割には、人事評価をうまく制度化できていない」「制度自体はあるけれど、評価結果を活かせていない」」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当サイトは、そんな人事担当者に向けて「課題別!システムを使用した人事評価の課題解決BOOK」を無料配布しています。
資料では、人事評価の仕組みや手法の種類など基礎的な解説から、実際に企業が抱えている、よくある人事評価の課題別に解決方法をわかりやすく解説しています。
「人事評価の制度を見直したい」「人事評価の課題を解決したい」という方は、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご活用ください。
人事・労務管理のピックアップ
-
【採用担当者必読】入社手続きのフロー完全マニュアルを公開
人事・労務管理公開日:2020.12.09更新日:2024.03.08
-
人事総務担当が行う退職手続きの流れや注意すべきトラブルとは
人事・労務管理公開日:2022.03.12更新日:2024.07.31
-
雇用契約を更新しない場合の正当な理由とは?通達方法も解説!
人事・労務管理公開日:2020.11.18更新日:2024.11.21
-
法改正による社会保険適用拡大とは?対象や対応方法をわかりやすく解説
人事・労務管理公開日:2022.04.14更新日:2024.08.22
-
健康保険厚生年金保険被保険者資格取得届とは?手続きの流れや注意点
人事・労務管理公開日:2022.01.17更新日:2024.07.02
-
同一労働同一賃金で中小企業が受ける影響や対応しない場合のリスクを解説
人事・労務管理公開日:2022.01.22更新日:2024.10.16