目標管理シートの書き方を例文付きでわかりやすく紹介 - ジンジャー(jinjer)| クラウド型人事労務システム

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目標管理シートの書き方を例文付きでわかりやすく紹介

虫眼鏡で的を調べる目標管理シートは、チームや個人の目標管理に使われるツールです。たとえば、従業員が自分で目標を設定し、セルフマネジメントをおこなう目標管理制度(MBO)で目標管理シートが使われます。本記事では、目標管理シートに記載すべき項目や、職種別の書き方見本、目標管理シートを書くときの注意点を例文付きでわかりやすく解説します。

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1. 目標管理シートとは?

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そもそも、目標管理シートとは何なのか疑問に思う人もいるでしょう。目標管理シートは、チームや個人が目標を設定し、達成するまでのプロセスを可視化するツールです。目標管理シートは、ベーシック法と呼ばれるフレームワークを元に作成することが一般的です。

ベーシック法
  1. 目標を設定する
  2. 目標を達成するための基準を決める
  3. 目標を達成するまでの期限を設定する
  4. 目標を達成するための手段やプロセスを言語化する

ここでは、目標管理シートに記載すべき項目を簡単にみていきます。

1-1. 目標管理シートに記載すべき項目

目標管理シートに記載すべき項目は、大きく分けて5つあります。

目標設定

達成すべき目標を具体的に書きます。可能であれば「売上を前年比◯%増やす」「顧客満足度のスコアを◯%改善する」など、数値化可能な目標を設定しましょう。

達成基準

次に、目標を評価するための基準を書きます。目標管理シートでは、目標達成度を1.0〜10.0のスコアで評価したり、A~Eのアルファベットで評価したりします。目標達成度の評価は、数字やデータなどの客観的な基準に沿っておこなうことが大切です。

たとえば「10個の新機能をリリースする」というチーム目標を設定する場合、6個リリースできたら6.0(60%)、8個リリースできたら8.0(80%)と数字で重み付けをおこないましょう。

期限

ベーシック法のフレームワークに基づいて、目標を達成するまでの期限も設定しましょう。上期・下期・四半期など、事業年度の区分に沿って期限を設定する企業もあれば、目標ごとに具体的な日付を指定する企業もあります。

成果指標

成果指標は、目標を達成するために取り組むべき課題のことです。課題をひとつずつクリアすることで、自動的に目標が達成されるような成果指標を指定しましょう。成果指標には、チームや個人に対して、目標達成に向けてとるべきアクションを示唆する役割もあります。

評価(振り返り)

最後に、目標を達成できたか、達成できなかった場合はどのくらいの達成率だったかを評価します。チームや個人が自己評価をおこなうための振り返り欄と、管理者がレビューをおこなうためのフィードバック欄を個別に用意しましょう。

目標設定、アクション、評価、改善のサイクルを繰り返すことで、PDCAを回す習慣が身につきます。

2. 目標管理シートの書き方を例文付きで紹介(職種別)

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目標管理シートに記載すべき項目は、業種によって異なります。

たとえば、営業職の場合は、売上目標、顧客単価、案件獲得数といった収益に関わる目標がメインといえます。一方、事務職の場合は職場環境やバックオフィスに関する目標が中心です。

ここでは、6つの業種を例に挙げ、書き方の見本をそれぞれ紹介していきます。

2-1. 営業職の書き方・記入例

営業職の目標管理シートには、売上や収益に関する目標を記載することが一般的です。営業職の目標設定と成果指標の例は以下のとおりです。

目標設定 売上を前年比◯%増やす
成果指標 ● 1日当たりの架電を◯回増やす
● アポイントを◯件増やす
● メルマガの配信数を月◯回に増やす

売上目標を設定する場合は、そこから逆算して目標達成に必要なアクションを考えましょう。

2-2. 事務職の書き方・記入例

営業職と違い、事務職は定量的(数値化可能)な目標を設定するのが難しいという特徴があります。たとえば、定量的な目標の例として、コピー用紙やインクなどの印刷コストの削減が挙げられます。

目標設定 印刷コストを前年比◯%減らす
成果指標 ● モノクロ印刷を推奨する
● 印刷方法を周知徹底し、ミスを削減する
● 純正インクからリサイクルインクに切り替える

一方「バックオフィス業務のミスや漏れを減らす」など、定性的(数字で表せない)な目標を設定するケースもあります。齟齬が生じないように、明確でわかりやすい言葉づかいを意識しましょう。

2-3. 管理職の書き方・記入例

事務職と同様に、管理職も売上に直接つながらない間接部門のひとつです。ほかの従業員を監督する立場として、職場環境づくりや部下のメンタルケアに関する目標設定が中心となります。

管理職におすすめなのが「部下の目標達成率」を目標に設定する方法です。

目標設定 部下の目標達成率を◯%増やす
成果指標 ● 月◯回の1on1ミーティングをおこなう
● ◯月◯日までに目標管理ツールの導入を目指す
● ピアボーナス(※従業員が互いに称賛し、報酬を送り合う制度)の制度設計に向けたヒアリングをおこなう

2-4. 企画・マーケティング職の書き方・記入例

企画・マーケティング職も営業職と同様、目標を数値化して設定することが多い傾向にあります。この職種の場合、「企画に対する売り上げの伸び率」「マーケティング施策に対する反応率」などが目標設定に挙げられます。

目標設定 SNSから自社商品を購入してくれる人の割合を〇%伸ばす
成果指標 ● 商品の魅力や活用法を伝える投稿を毎日〇回おこなう
● ライブ動画を〇回実施しフォロワーからの質問等に回答する

2-5. 技術職の書き方・記入例

システムエンジニアやプログラマーといった技術職も、売上を基準とした目標設定がしづらい職種です。数値化が難しいため、「納期を遵守する」「導入時のトラブルを減らす」など間接的に売り上げに貢献できるような目標設定が望ましいでしょう。

目標設定 納期の遵守を徹底させる
成果指標 ● スケジュール確認とタスクの所要時間の正確な見積もりをおこなう
● プロジェクト開始時にリスクの洗い出しをおこない対策を検討する
● 人や技術といったリソースの正確な評価と適切な配分をおこなう

2-6. サービス職の書き方・記入例

サービス職は、売上や顧客数、クレーム件数、顧客満足度など目標を数値化できる要素が多々あります。裏を返すと、目標設定数が多くなりがちであるため、目標設定の内容や難易度などを精査する必要があります。

目標設定 担当売場の売上を5%増やす
成果指標 ● 1日に20人の顧客に声がけをする
● ポップや陳列のレイアウトの見直しを月に1回実施する
● 接客に関する勉強会を月に1回おこなう

3. 目標管理シートを書くときの注意点

注意 ビックリマーク

目標管理シートを書くときの注意点は2つあります。

  • SMARTの法則を意識する
  • 目標の数は3~5個に絞る

目標を設定するときは、具体的でわかりやすい言葉を使いましょう。SMARTの法則を意識すれば、明確な目標設定が可能です。また、目標管理シートに記載する目標の数は3~5個が適切です。目標の数を増やしすぎると達成が難しくなるため、優先順位を付けましょう。

3-1. SMARTの法則を意識する

目標管理シートを書くときに役立つのが、SMARTの法則と呼ばれるフレームワークです。

  • 具体的でわかりやすく書く(Specific)
  • 数字やデータで測定可能なものを書く(Measurable)
  • 達成可能なものを書く(Achievable)
  • 経営目標と直接関わりのあるものを書く(Relevant)
  • 期限を明確に書く(Time-bound)

SMARTの法則には、目標管理シートを書くときに意識したいポイントが網羅されています。目標設定の項目は、具体的でわかりやすい言葉を使って書きましょう。

売上目標、顧客単価、案件獲得数など、数値化可能な目標を設定することも大切です。目標設定が曖昧だと、目標を達成するまでの道のりを具体的にイメージできず、チームや個人のモチベーションが高まりません。本記事で紹介した書き方見本を参考にしながら、目標設定を具体的におこないましょう。

3-2. 目標の数は3~5個に絞る

目標管理シートの書く目標の数は、3~5個が適切だとされています。たとえば、Google社の取り組み事例では、目標を3~5個に絞り、チームや個人の集中力が低下することを防いでいます。

目標は3~5個に絞ります。目標が多すぎるとチームにとって過度な負担になり、気が散って集中できなくなることがあります。

引用:OKRを設定する|Google re:Work

また、目標管理シートの成果指標の欄には、1つの目標につき3個程度の成果指標を指定することが一般的です。目標の優先順位付けを行い、重要性の高い目標のみを記載しましょう。

4. 目標管理シートの書き方を知り、適切な目標設定を実践しよう

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目標管理シートは、目標の設定から達成までのプロセスを1枚のシートにまとめ、見える化したツールです。目標管理シートには、以下の5つの項目を記載することが一般的です。

  • 目標設定
  • 達成基準
  • 期限
  • 成果指標
  • 評価(振り返り)

目標管理シートを作成すれば、チームや個人のモチベーションが高まるだけでなく、PDCAサイクルを回す習慣が定着します。本記事で紹介した業種別の例文を参考にしながら、目標管理シートの正しい作り方を学びましょう。

【従業員の評価、適切におこなえていますか?】

人事評価制度は、健全な組織体制を作り上げるうえで必要不可欠なものです。
制度を適切に運用することで、従業員のモチベーションや生産性が向上するため、最終的には企業全体の成長にもつながります。

しかし、「しっかりとした人事評価制度を作りたいが、やり方が分からない…」という方もいらっしゃるでしょう。そのような企業のご担当者にご覧いただきたいのが、「人事評価の手引き」です。

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OHSUGI

クラウド型勤怠管理システムジンジャーの営業、人事向けに採用ノウハウを発信するWebメディアの運営を経て、jinjerBlog編集部に参加。営業時代にお客様から伺った勤怠管理のお悩みや身につけた労務知識をもとに、勤怠・人事管理や給与計算業務に役立つ情報を発信しています。

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