人材育成における目標設定の方法を知りたい!重要性や目標例も解説 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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人材育成における目標設定の方法を知りたい!重要性や目標例も解説

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「人材育成において目標を設定する方法を知りたい」

「目標を設定する重要性は?」

上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。

人材育成における目標設定は、従業員の成長につながり、企業の継続的な発展にも貢献する重要な要素です。企業は、職種や従業員の階層に応じて、適切な目標を設定しなければなりません。

本記事では人材育成における目標設定の重要性や手順、職種や階層ごとの目標例を紹介します。目標を設定する重要性やポイントを理解して、従業員の成長を促しましょう。

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1. 人材育成で目標を設定する重要性

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人材育成において目標設定が重要視される理由は、以下のとおりです。

  • 従業員の目標と役割が明確になる
  • 業務の効率化につながる
  • 企業のビジョンが浸透しやすくなる
  • 従業員のモチベーション向上につながる
  • 人事評価の透明性が高まる

目標を設定することで、従業員一人ひとりの達成すべきことが明確になり、足りないスキルや知識がわかりやすくなります。従業員は、目指すべき方向性が具体的になるため、業務に取り組みやすくなるでしょう。

また、目標の設定は人事評価にも役立ちます。目標が設定されていると評価基準が明確になり、人事評価の透明性と信頼性を高められるためです。

客観的な評価ができるので、企業と従業員双方にとって納得感のある人事評価が実現します。従業員の満足度が高まれば組織全体のパフォーマンスが向上するため、結果的に企業の成長につながるでしょう。

2. 人材育成の目標を設定する手順

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人材育成の目標を設定する手順は、以下のとおりです。

  • 目標の種類を確認する
  • 具体的な目標を設定する
  • 目標を達成するための行動を決める
  • 目標達成までの期限を設定する

2-1. 目標の種類を確認する

まず、目標の種類を確認しましょう。主に以下の2種類があり、どちらの目標を設定すべきかの検討が重要です。

種類 内容 具体例
発生型目標 ・すでに発生している問題や課題を解消するために定める目標

・マイナスをゼロにする

・赤字を黒字にする

・残業時間を削減する

設定型目標 ・現状をもとに個人が自発的に定める目標

・ゼロからプラスを目指す

・6ヵ月以内に売り上げを10%向上させる

発生型目標を設定する際は、問題や課題を洗い出し、しっかりと分析する必要があります。根本的な原因を突き止め、解決するための目標を立てましょう。

一方、設定型目標は、具体的な目標数値を決めることが難しい場合があります。そのため、目標数値に悩む従業員をサポートするための体制を整えておくとよいでしょう。

過去のデータや事例をもとに具体的な数値の提案により、目標設定を現実的かつ達成しやすくなります。

2-2. 具体的な目標を設定する

次に具体的な目標を設定します。目標を決める際は、フレームワークを活用すると効果的です。

代表的なフレームワークの一つに、SMARTの法則があります。

SMARTの法則 内容
Specific(具体的) 明確で具体的な目標を設定する
Measurable(測定可能) 成果を測定できるようにする
Achievable(達成可能) 現実的な目標を設定する
Relevant(関連性がある) 業務や企業の方針と関連する目標にする
Time-bound(期限がある) 達成までの期限を明確にする

目標を決める際は、一つに絞り込むことが重要です。複数設定すると、やるべきことが不明瞭になり、どの目標も達成できない結果になりかねません。

複数の目標がある場合は優先順位を決め、重要なものから取り組んでもらいましょう。

2-3. 目標を達成するための行動を決める

目標を設定したら、達成のためにどのような行動をすべきか明確にします。行動が抽象的だと意味がないため、いつ・何を・どのようにするのか、できるだけ詳細な行動計画を決めましょう。

例えば、「3ヵ月以内に社内の業務フローを改善すること」を目標に設定したとします。行動計画は、「従業員から意見を収集し業務の標準化マニュアルを作成する」など、現実的に達成できるレベルで、具体的な設定をすることが重要です。

目標達成に向けて行動しやすくするために、具体的な内容をリスト化するなどの工夫をするとよいでしょう。

2-4. 目標達成までの期限を設定する

どのような行動をすべきか明確にしたら、目標達成までの期間を設定しましょう。期限を設けることで、目標達成に向けて取り組む姿勢が強化されます。

目標達成までの期限は、目標内容によってさまざまです。数ヵ月単位の目標もあれば、年単位の長期的な目標になる場合もあるでしょう。

期限が長くなる場合は、中間目標を定めておくと状況が把握しやすくなります。また、中間目標を達成できれば小さな成功体験を積み重ねられるので、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。

中間目標を定期的に見直し、状況に応じて修正することも大切です。

3. 人材育成の目標の管理方法

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人材育成の目標を管理する際は、以下の点を意識しておこないましょう。

  • 定期的に進捗状況を確認する
  • フィードバックやフォローをおこなう

3-1. 定期的に進捗状況を確認する

目標設定後は、定期的に進捗状況の確認が欠かせません。個別に管理を任せると、目標達成に向けたアプローチがズレていたり、問題が発生したりした場合に早期にサポートできなくなるため得策ではありません。

進捗状況を把握できるように、目標管理シートなどを作成してもらうとよいでしょう。共有もスムーズになり、従業員が目標を意識するきっかけにもなります。

3-2.フィードバックやフォローをおこなう

状況に応じて、フィードバックやフォローをおこなうことも重要です。目標達成に向けてスムーズに進んでいない場合は、従業員を責めずに一緒に達成方法を考える姿勢をとりましょう。

従業員の成長の機会を逃がさないよう、すぐに答えを教えるのではなく、解決のためのヒントを与えることが大切です。自分で考え行動させることで、目標達成に対する自主性を維持しながら、問題解決能力を育てられます。

4. 職種別|人材育成の目標例

積み木

人材育成の目標は職種によって傾向が異なるため、職種に合わせた目標を設定することが重要です。ここでは、以下の職種別に目標例を紹介します。

  • 営業職
  • 技術職
  • 事務職

4-1. 営業職

営業職の目標例は、以下のとおりです。

  • 既存顧客にフォローアップを実施しリピート率を10%向上させる
  • 1日の商談件数を5件増やし月間3件の成約を目指す

営業職は、具体的な数値を目標に掲げやすい職種です。過去の実績や目標達成率などを見ながら、現実的に達成できる数値を設定しましょう。

4-2. 技術職

技術職の目標例は、以下のとおりです。

  • 来期までに新たな技術を3つ使えるようにする
  • タスク管理ツールを活用し納期の延期をゼロにする

技術職は、技術面の向上が主な目標になります。個人作業が多くなりがちですが、チーム内での知識共有や業務改善も重要な目標になるでしょう。

4-3. 事務職

事務職の目標例は、以下のとおりです。

  • データ入力ミスをゼロにするためチェックリストを作成し1ヵ月ごとに見直す
  • 業務フローを見直し作業時間を20%削減する

事務職は、数値目標を設定しにくい傾向があります。業務の効率化や正確性が求められるため、改善案や新しいツールの積極的な活用などが目標に設定しやすいでしょう。

5. 階層別|人材育成の目標例

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人材育成の目標例を、以下の階層別に紹介します。

  • 新入社員
  • 中堅社員
  • 管理職

5-1. 新入社員

新入社員の目標例は、以下のとおりです。

  • 入社3ヵ月以内に業務フローとシステム操作を習得する
  • 半年以内に新しい企画を1本提案する

新入社員は、基礎を身につけ、自己成長のために積極的に学ぶ意識を持たせることが重要です。成功体験を増やすために実現しやすい目標を設定すると、モチベーションが上がりやすくなります。

5-2. 中堅社員

中堅社員の目標例は、以下のとおりです。

  • 3ヵ月以内にチームで活用できる効率化ツールを導入する
  • 1年以内に業務に関連する外部研修を3回受講し、学んだ内容を社内でシェアする

中堅社員は、次世代のリーダーとして組織に貢献できる能力を身につける重要な時期です。自身の能力を最大化するとともに、リーダーシップや課題解決、業務改善などを目指した目標を設定してもらいましょう。

5-3. 管理職

管理職の目標例は、以下のとおりです。

  • 1年間でチーム全体の業績目標達成率を10%以上向上させる
  • 業務フローを見直し、無駄なコストを5%削減する

管理職は自身の目標だけでなく、部下の成長やモチベーション向上、チーム全体の目標達成を重視した目標を設定することが求められます

6. 人材育成の目標を立てる際のポイント

ポイント

人材育成の目標を立てる際は、以下の3つのポイントを押さえましょう。

  • 人事評価と個人の目標を連携させる
  • 無理のない実現可能な目標設定をする
  • 継続的なサポートとフォローをおこなう

とくに、人事評価と個人の目標を連携させることが重要です。目標を達成しても人事評価に反映されなければ、従業員は不満を抱きかねません。

人事評価と一貫性のある目標を掲げることで、従業員も納得感を持って自主的に取り組めるでしょう。

7. 人材育成の目標を設定して従業員の成長につなげよう

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適切な目標設定は、従業員の役割を明確にするため、目標達成に向けた行動に取り組みやすくなります。また、目標が設定されていると評価基準が明確になるため、人事評価の透明性と信頼性を高められるでしょう。

目標設定の重要性や手順を理解し、正しく管理することで組織全体のパフォーマンスがアップします

適切な目標設定を通じて従業員の成長を促し、企業の持続的な発展を実現させましょう。

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OHSUGI

OHSUGI

クラウド型勤怠管理システムジンジャーの営業、人事向けに採用ノウハウを発信するWebメディアの運営を経て、jinjerBlog編集部に参加。営業時代にお客様から伺った勤怠管理のお悩みや身につけた労務知識をもとに、勤怠・人事管理や給与計算業務に役立つ情報を発信しています。

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