社内研修が無駄といわれる理由は?効果的な研修のポイントを紹介
更新日: 2024.11.15
公開日: 2024.7.26
OHSUGI
「社内研修が無駄といわれる理由は?」
「効果的な研修にするためのポイントは?」
上記のお悩みを抱えていませんか。
社内研修は人材育成において役立つものである一方、「無駄」と言われることもあります。貴重な機会を無駄に終わらせないために、実態を知り工夫することが大切です。
本記事では社内研修が無駄だといわれる理由や、効果的な社内研修のポイントを解説します。有益な社内研修を実施したい労務担当者の方は、ぜひご一読ください。
目次
人事評価制度は、健全な組織体制を作り上げるうえで必要不可欠なものです。
制度を適切に運用することで、従業員のモチベーションや生産性が向上するため、最終的には企業全体の成長にもつながります。
しかし、「しっかりとした人事評価制度を作りたいが、やり方が分からない…」という方もいらっしゃるでしょう。そのような企業のご担当者にご覧いただきたいのが、「人事評価の手引き」です。
本資料では、制度の種類や導入手順、注意点まで詳しくご紹介しています。
組織マネジメントに課題感をお持ちの方は、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご確認ください。
1. 社内研修は無駄ではない
社内研修は無駄ではありません。社内研修を実施する効果として以下が期待できるためです。
- スキル向上
- 意識改革
- コミュニケーション促進
業務に活かせるスキルや知識を身につけられるため、すぐに成果につながらなくても今後の業務で役立つケースが多いです。
しかし、社内研修の内容が受講者に見合わない、研修する側の自己満足になっている場合は、無駄だと感じられることがあるため注意しましょう。
2. 社内研修が無駄だといわれる理由
社内研修が無駄だといわれる理由は、以下の5つです。
- 社内研修の目的が不明確である
- 受講者が社内研修の目的を理解していない
- 現場で必要なことと研修内容が合っていない
- 受講者のスキルと研修内容が合っていない
- インプットのみでアウトプットの場所がない
2-1. 社内研修の目的が不明確
社内研修の目的が不明確な場合は無駄だと思われやすいです。
具体的には、社内研修が恒例行事になったり、他社の真似をしたりして開催しているケースが挙げられるでしょう。
社内研修の目的を明確にしておかないと、受講者に何が目的でどこで使うスキルなのかわからず、ただ時間を潰すだけになります。研修をおこなう前に目的を明確にしたうえで、適切な講師を選ぶことを心がけてください。
2-2. 受講者が社内研修の目的を理解していない
受講者が社内研修の目的を理解していない場合、無駄だと判断することがあります。
社内研修をおこなう場合は、事前に研修の目的や必要性を受講者に伝えておくことが大切です。
社内研修の前に、研修後にどうなって欲しいのか、どういうスキルを身に着けて欲しいのか受講者に伝えておくとよいでしょう。また、研修で使う教材についても、選んだ理由を伝えられるとより効果的です。
2-3. 現場で必要なことと研修内容が合っていない
研修内容が現場で必要なスキルと合っておらず、研修者が必要ない研修だと判断することがあります。
社内研修でおこなうことがすぐに業務に直結しない場合は、企画した段階で実践までのフォローを考えておきましょう。例えば、OJTに落とし込むなど関連づけておくことで、必要なことだと判断してくれるようになります。
2-4. 受講者のスキルと研修内容が合っていない
受講者がすでに身につけたスキルを研修でおこなったり事前学習がない段階で研修をおこなったりすると無駄だと思われることがあります。
社内研修に実施にあたり受講者のスキルを考慮せずに、毎年おこなっている恒例行事として実施するケースで起こりやすいです。
人事担当者が計画段階で受講者のスキルや状況を確認して、受講者をレベルごとに分けたり、スキルに合わせた研修を心がけたりすると良いでしょう。
2-5. インプットのみでアウトプットの場所がない
社内研修がインプットばかりでアウトプットする機会がないと、無駄だと思われる原因になります。
座学のみの研修を行っている際は、グループワークやシミュレーションなどの取り組みを導入して、アウトプット中心の研修に切り替えることもおすすめです。
ほかにも研修の理解度をチェックするテストをおこなうことも効果を期待できます。また、社内研修の数ヵ月後にフォローアップの研修を実施すると、習得の程度が把握でき、今後の課題を見つけやすくなるでしょう。
3. 効果的な社内研修のポイント
効果的な社内研修をおこなうためには、以下のポイントを押さえてください。
- 社内研修の目的・意図を明確にする
- 実務で必要な知識を伝える
- 研修後はフォローもおこなう
- 複数の研修方法を取り入れる
- 必要な教材を用意する
社内研修の効果を高めるためにも、それぞれのポイントを見ていきましょう。
3-1. 社内研修の目的・意図を明確にする
社内研修の目的と意図を明確にして、受講者に何を伝えたいのか、受講者にどうなって欲しいのかわかりやすくしましょう。
社内研修の運営スタッフは、研修する意図や目的を共有しなければいけません。社内研修後の効果を事前に決めておくことで、適切な研修内容にできます。
3-2. 実務で必要な知識を伝える
新入社員の不安をなくすためにも、実務で必要な知識を教える研修にしましょう。新入社員は会社で役に立てるのか不安に感じているため、不安を取り除く必要があります。
わかりにくいポイントや間違いやすい点を重点的にフォローできる内容がおすすめです。実務で使うことができる知識を事前に伝えることで、新入社員の自信につながるだけでなく、戦力アップも期待できます。
3-3. 研修後はフォローもおこなう
社内研修のあとのフォローもおこないます。社内研修後のフォローが十分ではない場合、学んだ内容を業務に生かせない可能性があるためです。
研修後は先輩や上司が早い段階でフォローに入り、研修の効果を高めるだけでなく、効果が出るまで続けられるような職場を作りましょう。新入社員の場合は孤独を感じることも多いため、定期的に確認してください。
3-4. 複数の研修方法を取り入れる
新入社員を飽きさせないためには、複数の研修方法を取り入れましょう。グループワークを取り入れたり、座学メインの研修を入れたりすることで、飽きることなく研修に参加できます。
また社員同士のコミュニケーションを促す場合は、レクリエーションなどの取り組みもおすすめです。レクリエーションを取り入れることで、新入社員同士のつながりも期待できるでしょう。
講師が指導するのみの座学では、研修中にスキルを身につけにくいこともあります。研修内容に応じて、適切な研修方法を選択し、組み合わせましょう。
3-5. 必要な教材を用意する
必要な教材を用意しましょう。研修で使用する資料やスライドなどはゆとりを持って準備してください。新入社員が見てわかりやすいレイアウト、フォント、大きさなどの配慮をすることも大切です。
また、伝えたいことが多いからといって文字数を増やしすぎるのはよくありません。情報を詰め込みすぎず、伝えたいことがシンプルにわかる教材を目指してください。
4. 効果的な社内研修が難しいなら社外研修も一つの手
効果的な社内研修をするのが難しい状況では、社外研修に切り替えるのも一つの手です。社内研修では、内容を事前に準備したり信頼できる講師を準備したりするなど、非常に労力がかかります。
また、しっかり準備した場合でも社内研修が良い効果をもたらすかは事前にわからないため、難しい場合は社外に相談したほうが簡単なことも多いです。
社外研修を利用するメリットは以下のとおりです。
- 社内研修担当者の負担を減らせる
- テーマに沿ってプロから学べる
- 自社にはない視点が学べる
社内研修にかかるコストを抑えるだけでなく、新しい考え方を取り入れられることもできます。そのため、社内研修にあまり時間をかけられないときや、新しい視点を取り入れたいときは、社外研修を検討してください。
5. 社内研修を無駄にしないよう十分な準備をしよう
社内研修が無駄だといわれる理由は、社内研修の目的が不明確だったり受講者のスキルアップにつながっていなかったりするからです。社内研修をおこなってそれきりになると、社内研修の反省が次回に反映されず、効果的な社内研修にできません。
本記事で紹介した項目を参考に、有益な社内研修となるよう工夫することが大切です。質の高い研修内容であれば、業務や成果に反映されるでしょう。
人事評価制度は、健全な組織体制を作り上げるうえで必要不可欠なものです。
制度を適切に運用することで、従業員のモチベーションや生産性が向上するため、最終的には企業全体の成長にもつながります。
しかし、「しっかりとした人事評価制度を作りたいが、やり方が分からない…」という方もいらっしゃるでしょう。そのような企業のご担当者にご覧いただきたいのが、「人事評価の手引き」です。
本資料では、制度の種類や導入手順、注意点まで詳しくご紹介しています。
組織マネジメントに課題感をお持ちの方は、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご確認ください。
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