商品券の経費処理は複雑?ケース別にわかりやすく解説 - ジンジャー(jinjer)| クラウド型人事労務システム

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商品券の経費処理は複雑?ケース別にわかりやすく解説

商品券は現金と同じような感覚で利用できて便利であり、ビジネスシーンにおいても備品を購入したりクライアントへの贈答用に用いられたりと、いろいろと活躍します。

ただ、現金と同じような感覚で利用できるものの実際の現金とは異なるものであるため、経費処理をする際には取引の内容に応じて適切に処理しなければなりません。

本記事では、取引ごとの商品券の経費処理の方法や商品券の経費処理において間違えやすい点について、説明します。

商品券を経費処理する方法とは?
「商品券を仕訳するときにどのような記載をすれば良いかわからない」
「商品券を扱うときって課税非課税どっちなの?」
「商品券を仕訳するときの勘定科目が間違っていないか不安、、、」
などなど商品券の経費処理に関して不安な方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。当サイトでは本記事の内容をとてもわかりやすくまとめた「商品券の経費処理ルールBOOK」という資料を無料配布しております。商品券の経費処理の方法からや処理する際の注意点などをまとめており、商品券を適切に処理したい方におすすめの資料です。ぜひ無料でダウンロードしてご覧ください。

商品券の経費処理

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1. 商品券の経費処理の方法をケース別に解説

商品券の経費処理の方法は、商品券を購入したのか・使用したのか・贈答したのかなどに、目的や使用方法によって異なります。

以下では、さまざまなケース別に具体的な経費処理の方法について説明します。

今お悩みのケースがこの中にあるか、ぜひご確認ください。

1-1. 自社で購入・使用する場合

まずは、自社で使用するために商品券を購入し、商品券で自社のために何か買った際の経費処理を解説します。

① 自社で使用するために商品券を購入した場合

自社で使用するために商品券を購入した場合、勘定科目は「他社商品券」となり以下のように経費処理をおこないます。

例:現金で商品券を2万円分購入した

借方 貸方
他社商品券 20,000 現金 20,000

商品券を購入した場合の消費税は非課税であるため、消費税を経費処理する必要はありません。

② 自社で商品券を使用した場合

購入した商品券を自社で実際に使用した場合は、以下のように経費として経費処理をおこないます。

例:2万円の消耗品を商品券で購入した

借方 貸方
消耗品費 18,182 他社商品券 20,000
仮払消費税 1,818

商品券を購入した場合とは異なり、商品券の使用は課税であるため、税抜経理をおこなっている場合は上表のように仮払消費税を計上する必要があります。

1-2. 商品券を贈答用に購入した場合

次に、贈答用として商品券を購入した際の経費処理についてみていきましょう。

① 「贈答用」として商品券を購入した場合

商品券の購入が贈答目的である場合、勘定科目は接待交際費となり、以下のように経費処理をおこないます。

例:クライアントへの贈答用に商品券を5万円購入して渡した

借方 貸方
接待交際費 50,000 現金 50,000

商品券を贈答した際は消費税が非課税ですが、この点は間違えやすいので注意しておきましょう。

② 商品券を贈答した際の経費処理は必要ない

商品券を「贈答」した際は、経費処理をする必要はありません。

1-3. お祝いとして従業員に贈答した場合

従業員へのお祝いに商品券を利用した場合、勘定科目は福利厚生費または給与となり、以下のように経費処理をおこないます。

例:従業員への結婚祝いとして商品券を3万円購入して渡した

借方 貸方
福利厚生費

または給与

30,000 現金 30,000

勘定科目に関しては福利厚生費と給与のどちらを用いてもよいですが、一度決めた勘定科目で今後も経費処理をおこなうことになります。

1-4. 報酬の支払いに商品券を利用した場合

商品券を報酬として利用することもあると思いますが、そのような場合は以下のように経費処理をおこないます。

例:報酬として10万円の手取りを商品券で支払った

借方 貸方
支払報酬 102,260 他社商品券 100,000
仮払消費税 8,180 預り源泉所得税 10,440

商品券を報酬として支払う場合、現金の場合と同様に源泉徴収を行わなければならない点には注意しておきましょう。

関連記事:経費処理の重要性や効率的におこなうための5つのポイント

1-5. 商品券を使用しなかった場合

商品券を購入したものの、使わずに期末まで残ってしまうケースもあります。その場合は貯蔵品として処理をします。
例:1万円分の商品券が期末まで残った状態になっている

借方 貸方
貯蔵品 10,000 接待交際費 10,000

残っている商品券は在庫として取り扱い、期末に計上しなくてはいけません。

忘れがちなポイントであるため、商品券が目的の用途に使われずに残っている場合は、目立つようにしておくとよいでしょう。
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2. 商品券を経費処理するときの4つの注意点

ここまで説明してきた商品券を経費処理するときの具体的な方法を踏まえて、以下のような点に注意しておくと、商品券の経費処理をミスなくおこなえるでしょう。

  • 用途によって勘定科目や課税・非課税が異なる
  • 余った商品券は在庫として処理する必要がある
  • 消費税の区分が購入時と使用時で異なる
  • 高額の贈答用商品券は疑念を持たれる恐れがある

ここでは、それぞれについて説明いたします。

2-1. 用途によって勘定科目や課税・非課税が異なる

先ほどいくつか例に挙げた取引においても、商品券の勘定科目や課税・非課税はケースごとにまちまちでした。

商品券を経費処理する際のパターンがある程度決まっているからといって、「商品券=○○」というように定型的に覚えていると、パターン外の取引がおこなわれた際に間違って処理してしまう可能性があります。

そのため、商品券の経費処理をおこなう際は今回の取引はどのケースに該当するのかを確認しながら、勘定科目や課税・非課税をきちんと確認することが重要です。

2-2. 余った商品券は在庫として処理する必要がある

贈答用に商品券を購入したものの、すべてを使いきれずに余ってしまうこともありますが、その場合は在庫として処理して経費からは除外しなければなりません。

在庫として計上する場合の勘定科目は、前述したように「貯蔵品」です。

商品券は不正な取引に用いられることもあり、税務署が厳しくチェックするポイントでもあるため、疑いを持たれないように適切に経費処理をおこなう必要があります。

とはいえ、商品券の経費処理はそこまで頻度が大きくないため、いざ商品券の経費処理が発生した際に処理方法や注意点などを正確に覚えておくのは難しいでしょう。そこで当サイトでは本記事の内容をわかりやすくまとめた「商品券の経費処理ルールBOOK」を無料配布しております。商品券の経費処理の方法から経費処理の注意点まで気になった時にいつでも確認できる資料となっておりますので、ぜひこちらから無料でダウンロードしてご活用ください。

2-3. 消費税の区分が購入時と使用時で異なる

商品券に関連する消費税で注意したいのは、自社用の商品券で何かを購入する際の取り扱いです。

商品券には非課税のイメージが強いですが、商品券で物品を購入した際は消費税が発生します。購入時は非課税でも、使用時には課税されるという点に十分に注意しましょう。

2-4. 高額の贈答用商品券は疑念を持たれる恐れがある

贈答用の商品券は税務調査で疑念を持たれやすく、高額になるとその可能性は高くなります。

事業とは関係のない謝礼であったり、金額が大きすぎたりする場合は経費として認められない可能性があることを覚えておきましょう。適切な使途で常識的な範疇に収めることが大切です。

3. 商品券の経費処理をケース別に把握して正しく処理をしよう

矢印と%がブロックに書かれている

商品券をどのように経費処理するかは、商品券を購入したのか使用したのか贈答したのか、贈答した場合、相手は誰かどのような目的での贈答かなどによって異なります。

取引ごとに適切な経費処理をおこなって、税務署によるチェックで無駄な疑いを持たれることのないようにしましょう。

商品券を経費処理する方法とは?

「商品券を仕訳するときにどのような記載をすれば良いかわからない」
「商品券を扱うときって課税非課税どっちなの?」
「商品券を仕訳するときの勘定科目が間違っていないか不安、、、」

などなど商品券の経費処理に関して不安な方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

当サイトでは本記事の内容をとてもわかりやすくまとめた「商品券の経費処理ルールBOOK」という資料を無料配布しております。商品券の経費処理の方法からや処理する際の注意点などをまとめており、商品券を適切に処理したい方におすすめの資料です。ぜひ無料でダウンロードしてご覧ください。

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jinjer Blog 編集部

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