固定費とは?変動費との違いや計算・分解方法を解説 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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固定費とは?変動費との違いや計算・分解方法を解説

有形固定資産 建物

企業の経営上、毎月必ずかかってくる固定の費用のことを固定費と呼びます。
本記事では固定費の概要や計算方法について詳しくご紹介いたします。また、固定費と変動費の違いについても解説していきます。

会計の基本は「勘定科目」と「仕訳」
86個の勘定科目と仕訳例をまとめて解説

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1. 固定費と変動費とは?

広告宣伝費の解答費用

会社運営には人件費や製造コスト、販売宣伝費など多くの費用が発生します。これらの費用を経費として計上する際に、「固定費」もしくは「変動費」に分けられます。ここでは、固定費と変動費の違いを解説するので、間違えないように気をつけましょう。

1-1. 固定費とは

固定費とは、企業の営業活動による売上とは関係なく常にかかる一定の費用のことをいいます。
事業活動を継続的に展開していくためには、最低限の固定費が必要となります。逆に言えば、事業の継続のためには固定費の金額を必ず回収しなければなりません。売上が固定費を下回ってしまう場合、事業が成り立たなくなるおそれがあるので注意が必要です。

固定費に該当する費用には、人件費、家賃、水道光熱費、広告宣伝費、リース料、減価償却費などがあります。これらの費目はどれも、事業を継続していく上で欠かせないものです。固定費の内訳は業種によって異なります。例えば製造業であれば製造原価にあたる直接労務費や間接労務費、販管費にあたる支払運賃や荷造費、租税公課などを固定費として計上します。卸売業の場合には車両燃料費や車両修理費を固定費として計上することも多いものです。

1-2. 変動費とは?固定費との違いも解説

変動費とは、生産量や販売量に比例してかかってくる費用のことをいいます。具体的には、製品を製造する際の原材料費、商品を仕入れるときの仕入れ代の他、販売手数料や運送費、消耗品費、支払手数料、荷造発送料などさまざまです。
固定費は、売上とは関係なく一定額発生するという性質をもちます。これに対し変動費は、売上がアップすれば比例して増え、売上が下がったときには比例して減ることが特徴です。
変動費は製造や販売といった企業活動に応じてかかる費用であることから、活動原価またはアクティビティコストと呼ばれることもあります。

2. 固定費と変動費を分類する固変分解の方法とは

何かを考える様子

企業の費用を固定費と変動費に分けることを固変分解と呼びます。また、原価を固定人変動費に分ける計算を原価分解と呼ぶことがあります。
固変分解には勘定科目法と回帰分析法という2つの方法があります。

2-1. 勘定科目法

勘定科目法とは、勘定科目ごとに固定人変動費を振り分ける手法のことで、個別費用法とも呼ばれます。
勘定科目法はそれぞれの費目に振り分けて分析するだけなので手間がかかりません。運用が簡単であることから、多くの企業が勘定科目法を採用しています。

ただし勘定科目方は厳密な固変分解の方法とはいえません。それは、それぞれの費用を固定費と変動費のどちらに振り分けるべきかという明確な基準がないためです。
勘定科目法で処理する際には、それぞれの費目が固定費としての性質を持つのか、それとも変動費に該当するのかという比重を個別に判断する必要があります。判断がつかないときには固定費に算入しておくとよいでしょう。

2-2. 回帰分析法

回帰分析法とは変動費率と固定費を詳しく計算する方法で、最小二乗法とも呼ばれます。
回帰分析法では、エクセルや専用システムを使って分析を行います。まずは横軸に売上を、縦軸に総費用を入れた散布図を作り、毎月の売上と総費用をプロットします。月ごとの12個の点を入れたらそれぞれの月の点を近似曲線で結んでいきます。

こうすることで変動費率と固定費が詳しく計算できます。回帰分析法の計算式はy=ax×bとなっています。
手計算で計算することも可能ですが手間がかかるため、回帰分析法を導入する際にはできればシステムを活用しましょう。

3. 固定費の計算や分析の方法

データ分析をする女性

会社の利益を増やすためには、より売上を増加させるか費用を削減するしかありません。本章では、売上増加やコスト削減で見込まれる利益の限界値を求める方法を解説します。

3-1. 限界利益と限界利益率とは

限界利益とは売上から変動費を差し引いた金額のことです。
限界利益率は、売上に対する限界利益の割合を指します。固定費は売上の増減と連動して費用が変動しません。そのため、限界利益率が高いほど売上が伸ばしやすいことを意味します。

限界利益 : 売上 – 変動費
限界利益率 : 限界利益 ÷ 売上 × 100%

3-2. 損益分岐点とは

損益分岐点とは、売上 – コスト(固定費 + 変動費)がゼロになる地点のことです。「その事業が黒字になるために必要な売上」を算出するために使用します。
損益分岐点:0 = 売上 – (固定費 + 変動費)

4. 固定費と変動費を分けて管理して分析をおこなう

分析

固定費とは、売上とは関わりなく常に一定にかかる費用のことをいいます。家賃や給与の他、水道光熱費や減価償却費などさまざまなものが該当します。

これに対し、売上に比例して変動する費目を変動費と呼びます。
売上に対する固定費の比率は固定費と呼ばれ、固定費÷売上という計算式で求めることができます。
企業の財務管理をおこなう際には、固定費と変動費を分けて管理し、必要に応じて分析をおこなうことが肝心です。

会計の基本は「勘定科目」と「仕訳」
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MEGURO

MEGURO

HR NOTEのライター、総合求人サイトとシニア向け情報メディアの立ち上げを経て、現在はjinjer blogの運営に携わっています。 事業視点から、バックオフィスの重要性を啓蒙するコンテンツを作っています。 保有資格:ファイナンシャル・プランニング技能士(3級)

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