仕訳帳とは?決算書でも使用される5つの分類と注意点を解説 - ジンジャー(jinjer)| クラウド型人事労務システム

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仕訳帳とは?決算書でも使用される5つの分類と注意点を解説

仕訳

会社で決算書を作成する際には、簿記上の仕訳という作業を最初に行います。その仕訳を記録する帳簿を仕訳帳といい、簿記において重要な主要簿と呼ばれるものに分類されます。
仕訳帳には会社で起きた「お金の発生する全ての取引内容」を記録する必要があり、仕訳帳を見ることでいつお金が動いたかを把握できるようにしておかなければなりません。
そんな仕訳帳ですが、記録の仕方に細かいルールが定められています。
ある5つの分類ごとの法則に従って記録していきますので、今回は仕訳帳の扱い方や5つの分類について詳しく解説していきます。

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などなど会計の理解を深める際に前提の基礎知識となる勘定科目や仕訳がよくわからない方もいらっしゃるでしょう。

そこで当サイトでは、勘定科目や仕訳に関する基本知識と各科目ごとの仕訳例を網羅的にまとめた資料を無料で配布しております。 会計の理解を深めたい方には必須の知識となりますので、ぜひご覧ください。

勘定科目と仕訳

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1. 仕訳帳とは

説明する女性

仕訳帳とは、会社でお金が動く取引が発生した順番(日付順)に、取引内容を記録していく帳簿をいいます。
取引が発生した場合、まずは仕訳という作業を行い、取引内容を借方と貸方に分類します。
仕訳したものをまとめて記録する場所が仕訳帳です。
仕訳帳の作成には仕訳という作業がまず必要になるとお伝えしてきましたが、仕訳はどのようにして行うのかを説明します。

たとえば会社で以下の取引が発生したケースを考えます。

・2022円4月1日に500円の商品を売り上げて現金が500円増えた

この場合、仕訳をすると以下のようになります。

2022円4月1日に500円の商品を売り上げて現金が500円増えた

簿記では仕訳だけでなく全ての帳簿において共通して、左側を「借方」・右側を「貸方」と呼びます。
動いたお金とその理由等の項目を「勘定科目」といい、今回の取引では下記のようになり「売上」と「現金」が勘定科目になります。

・2022年〇月〇日に500円の商品を「売り上げ」て「現金」が500円増えた

このように、お金が動いた理由と金額が一目でわかるよう分類した物を仕訳といい、これを仕訳帳に書き写していきます。

関連記事:仕訳とは?借方・貸方の考え方や仕訳の手順をわかりやすく解説

2. 勘定科目における5つの分類について

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先ほども少し出てきた「勘定科目」ですが、現金や売上以外にも取引の要因となるものがたくさん存在しています。
たとえば、当座預金・受取手形・支払手形・借入金・家賃なども勘定科目です。

勘定科目は、誰が帳簿を見てもお金の動いた理由がわかるようにするためのものです。法律で決まっているわけではなく、会社によって自由に決められます。しかし、一度使った勘定科目はそのまま決算書(貸借対照表や損益計算書)にも使用されますので、誰にでも伝わりやすい項目をつくるのが良いとされます。

勘定科目は以下の5つのグループに分類されます。

1.資産
2.負債
3.純資産
4.収益
5.費用

これらのグループを更に細かく分類した項目が「勘定科目」です。
帳簿の記入は、勘定科目によって借方・貸方のどちらに記入するかがわかれています。
資産と費用は左側の「借方」、負債と純資産と収益は右側の「貸方」と定位置が決まっており、増えた場合は定位置のほう(借方か貸方)に記入することになっています。

「資産」は会社の財産となるもので、現金・当座預金・建物・受取手形等が含まれます。資産は借方に定位置が決まっていますので、先ほどの例で「現金が500円増えた」ことを仕分ける際に左側の借方に「現金 500」と記入したこととつながります。

「負債」はいずれ支払わなければならない義務があるお金で、買掛金(後で支払うことを約束したお金)・借入金・支払手形などが含まれます。

「純資産」は会社の資産から負債を引いて手元に残るお金のことです。

「収益」は事業によって得た収入などをいい勘定科目の売上などが含まれ、「費用」は収益を得るためにかかったお金ですので、給料・家賃などが勘定科目です。

また、あまり使わない勘定科目の仕訳方を忘れてしまうこともあるでしょう。
当サイトではそういったお困りごとが発生した際に使っていただける「勘定科目と仕訳のルールブック」という無料ガイドブックを作成しました。
この資料では、どんな取引をどんな勘定科目をもちいて仕訳をするのかを一覧表にして記載しています。勘定科目の疑問や不安をすぐに解消できる内容になっております。興味のある方は、こちらから無料でダウンロードしてぜひご覧ください。

関連記事:仕訳帳の項目ごとの書き方や仕訳する際の考え方を紹介

3. 仕訳帳の実際の記入例

書類に記入する様子

それでは、仕訳・仕訳帳・勘定科目・借方と貸方を理解したところで、実際に仕訳した記録を仕訳帳に記入していきます。

先ほどと同じ取引を例に挙げ、作成していきます。

・2022円4月1日に500円の商品を売り上げて現金が500円増えた

2022円4月1日に500円の商品を売り上げて現金が500円増えた

先ほどはこの仕訳作業を行いました。
この仕訳をした表を仕訳帳に書き写すと以下のようになります。

仕訳をした表を仕訳帳に書き写す

・日付…日付を必ず記入する。
・摘要欄…摘要欄に勘定科目を()を付けて記入し、勘定科目1つにつき1行を使う。勘定科目の下に、取引内容を簡潔に記入する。
・元帳…仕訳帳の次に作成する「総勘定元帳」の勘定口座の番号を記入する。総勘定元帳は、勘定科目ごとに取引内容を記録するもの。各勘定科目ごとの記録する場所を「勘定口座」といい、それぞれに番号が振られている。

仕訳帳のルールに従って記入したものを見ると、いつ・どのような取引で・いくらお金が動いたかが一目で分かるようになります。
このように、会社のお金の動きを誰が見てもわかるように記録したものが仕訳帳です。

関連記事:仕訳帳と総勘定元帳の違いや転記方法について解説

4. 仕訳帳を記入するうえでの注意点

注意点

仕訳帳を記入するうえでの注意点は、大きく2つあります。

1.借方・貸方を間違えない
2.摘要欄は勘定科目1つにつき1行使用する

借方・貸方を間違えないようにするには、先述してきた勘定科目のグループごとの定位置を覚えることが必要です。

そしてここまでは簡単な取引内容を例に挙げて説明してきましたが、実際は1つの取引で勘定科目が3つ以上出てくることもあります。
そのような場合、仕訳帳の記入が複雑になり、摘要欄の記入のやり方も少し変わるため注意が必要です。

・2022年4月5日にA社から10,000円の商品を仕入れて、5,000円現金で支払い、残りは後日払うことにした

たとえば上記のような取引があった場合の仕訳は以下のようになります。

2022年4月5日にA社から10,000円の商品を仕入れて、5,000円現金で支払い、残りは後日払うことにした
支払い方法が2種類の場合は、勘定科目も2つにわけて記録します。
仕入は勘定科目の「仕入」で費用のグループ、「現金」は資産のグループ、後日支払う代金は勘定科目の「買掛金」で負債のグループに分類されます。

こちらの仕訳を仕訳帳に書き写します。

仕訳を仕訳帳に書き写します。

勘定科目が増えても、必ず勘定科目ごとに1行を使用します。
勘定科目が2つ以上ある場合は、勘定科目の上に「諸口」と記入するルールがありますので、忘れずに記入しましょう。

5. 仕訳帳は勘定科目とルールを守って記入する

注意マーク

仕訳帳は日々の取引を細かく記録する作業で、どんな小さな金額でもお金が動いた場合は仕訳帳に記録しなければ、決算書の作成時に金額が合わなくなってしまう可能性があります。ルールや勘定科目、借方・貸方を覚えてしまえばそれほど難しい作業ではありません。

しかし、会社の取引発生回数は非常に多いため、人の手で作業をするとミスが起こってしまう可能性が高いです。
そこで管理システムを導入すると、これらの細かい仕訳作業をミスなくスピーディーに行ってくれるため、経理の負担が軽減されます。
申請や承認はオンラインで簡潔でき、確認作業に時間をとられることもなくなりますので、経理全体の効率アップにつながるでしょう。
また、紙の書類ではなくオンライン上でのやり取りやデータの管理をするため、コスト削減にも貢献できます。
ぜひ、管理システムの導入を検討してみてください。

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MEGURO

MEGURO

HR NOTEのライター、総合求人サイトとシニア向け情報メディアの立ち上げを経て、現在はjinjer blogの運営に携わっています。 事業視点から、バックオフィスの重要性を啓蒙するコンテンツを作っています。 保有資格:ファイナンシャル・プランニング技能士(3級)

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