ノー残業デーを導入する企業のメリット・デメリットを解説!形骸化させない継続のコツとは
更新日: 2026.2.27 公開日: 2022.3.5 jinjer Blog 編集部

残業をせず定時退社するノー残業デーは、約6割の企業で導入されている制度です。うまく活用できれば、残業代の削減につながる一方、形だけの導入になってしまったり、業務が滞る原因になってしまったりするケースもみられます。
この記事では、ノー残業デーを導入するメリットとデメリットや、活用するためのコツを解説します。
関連記事:残業の定義とは?正しい知識で思わぬトラブルを回避!
目次
人事労務担当者の実務の中で、勤怠管理は残業や深夜労働・有休消化など給与計算に直結するため、正確な管理が求められる一方で、計算が複雑でミスや抜け漏れが発生しやすい業務です。
さらに、働き方が多様化したことで管理すべき情報も多く、管理方法と集計にお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな担当者の方には、集計を自動化できる勤怠システムの導入がおすすめです。
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1. ノー残業デーとは


まずはどのような制度がノー残業デーといわれているのか、確認していきましょう。また、ノー残業デーが導入された背景や、水曜日を指定している企業が多い理由も解説します。
1-1. 残業せずに定時退社する日
ノー残業デーとは、「定時退社日」「早帰り日」と言い換えられることもあり、残業をせず定時で退社をする日を指します。
厚生労働省の調査によると、60.3%の企業が、労働時間削減の取り組みとしてノー残業デーを活用しています。
ノー残業デーを取り入れれば、残業代の削減に加えて、従業員のプライベートが充実し、十分な休養をとれることで生産性の向上が期待できるでしょう。
しかし、デメリットが全くないわけではありません。導入する際は後述するメリットとデメリットを理解し、検討することが大切です。
1-2. ノー残業デー導入の背景
ノー残業デーは最近登場した制度ではなく、1970年、高度経済成長期頃に登場しました。
当時は国際社会と比較して、日本人の労働時間が長いことから、残業を減らす取り組みとして始まったと考えられています。また、過労死が社会問題となり始めた1980~1990年代には、週1回のノー残業デーを導入する動きがでてきたとされています。
昨今では働き方改革の推進に伴い、時間外労働削減の好事例として改めてノー残業デーの取り組みが見直されています。
1-3. ノー残業デーは水曜日が一般的だが柔軟に対応するのがポイント
官公庁の定時退庁日が水曜日であるため、民間企業のノー残業デーも水曜日に設定されていることが多いです。しかし、ルールや推奨されている曜日はないので、何曜日をノー残業デーにしても問題ありません。
実際、厚生労働省の紹介するノー残業デーの好事例では次のような内容が紹介されています。
- 従業員自らがノー残業デーを決定する
- あえて忙しい曜日(月曜日など)に設定する
ノー残業デーをどこで設定すれば残業を減らし、従業員の業務効率を上げられるかを考えて導入するのがポイントです。
事業内容や法定休日、従業員の希望などを組み込み、効果が出やすくデメリットが少ない曜日に設定しましょう。
2. ノー残業デーを導入するメリット


ここでは、ノー残業デーを導入することで企業や従業員にどのようなメリットがあるのかを、コスト面・業務効率・働きやすさといった具体的な観点から解説します。
2-1. 人件費の削減
月60時間を超える時間外労働(法定外残業)については、50%以上の割増賃金を支払うことが法律で義務付けられています。そのため、長時間残業が常態化している企業ほど、残業時間の削減は人件費の抑制に直結します。
ノー残業デーの取り組みにより残業時間を減らせれば、高率の割増賃金を支払う必要がなくなり、結果として人件費全体の削減につながるでしょう。
さらに、従業員が定時で一斉に退社する日が増えれば、オフィスの照明や空調、事務機器の稼働時間が短縮され、電気代をはじめとした光熱費の削減も期待できます。
このように、残業削減は人件費だけでなく、日常的に発生する間接的な経費の見直しにもつながり、想定以上のコスト削減効果が表れるケースもあります。
関連記事:月60時間超残業の割増賃金率引き上げは中小企業も対象に!計算方法を解説
2-2. 生産性の向上効果
残業をしないためには、限られた勤務時間内で成果を出すことが求められるので、従業員一人ひとりが業務の進め方を見直し、より効率的に働こうとする意識が高まります。
例えば、業務の優先順位を整理したり、無駄な作業や会議を削減したりするなど、タイムパフォーマンスを意識した工夫が自然と生まれるようになるでしょう。
また、定時内に業務を終えられない従業員や部署の状況を把握することで、業務量の偏りや非効率な業務プロセスが明確になります。
その結果、業務の再配分や人員配置の見直し、業務フローの改善といった具体的な対策につなげられ、組織全体の生産性向上にも寄与します。
2-3. 従業員満足度を高められる
ノー残業デーの導入により、従業員のワークライフバランスの改善が期待できます。定時退社が定着すれば、十分な休養や睡眠時間を確保しやすくなり、心身の疲労やストレスの軽減につながります。
また、運動習慣の定着や食生活の見直しなど、健康的な生活を意識するきっかけにもなり、日々の業務に対する意欲や集中力の維持・向上が期待できるでしょう。
さらに、趣味や自己啓発、家族や友人と過ごす時間が増えれば精神的な充実感が高まり、スキルアップや成長意欲の向上を通じて、業務の質や生産性の向上にも寄与します。
このような働きやすい職場環境は、従業員の定着率向上や優秀な人材の確保につながり、結果として組織全体のパフォーマンス向上を実現するでしょう。
2-4. 法令遵守につながる
ノー残業デーを導入すれば、長時間労働を未然に防ごうとする意識が社内に根づきやすくなり、時間外労働の抑制や労働時間の適正な管理を促進できます。結果として、法令を遵守する体制づくりにもつながります。
労働基準法では、時間外労働に対して明確な上限規制が定められており、企業は36協定を締結したうえで、その内容を遵守しなければなりません。特に「月45時間・年360時間」という原則的な上限を超えないためには、継続的かつ計画的に労働時間を管理する体制が不可欠です。
ノー残業デーは、こうした上限規制の遵守を後押しする実効性のある取り組みであり、行政指導や法令違反といったリスクの軽減にも寄与します。
さらに、コンプライアンスを重視する姿勢を社内外に示すことで、従業員や取引先、求職者からの信頼が高まり、企業イメージの向上という面でも大きなメリットが期待できるでしょう。
関連記事:時間外労働の上限規制はいつから?上限時間と罰則・労働時間管理のポイントを解説
3. ノー残業デーを導入するデメリット


ノー残業デーは長時間労働の抑制や働き方改革の一環として有効な施策ですが、運用方法によってはデメリットが生じる可能性もあります。ここでは、導入時に注意すべき主なデメリットを解説します。
3-1. 顧客対応に不備が出やすくなる
これまで定時以降も顧客対応をおこなっていた企業が、十分な周知や調整をしないままノー残業デーを導入すると、取引先に混乱や不信感を与えるおそれがあります。
従来は問題なく取れていた時間帯の連絡が急にできなくなると、対応の遅れや業務の停滞を招き、結果として相手方にストレスや不満を抱かせてしまうでしょう。
さらに、「対応品質が低下した」「柔軟な対応ができなくなった」といった否定的な評価につながる可能性もあります。
そのため、ノー残業デーを導入する際は、あらかじめ取引先に対応可能な時間帯や運用方針を丁寧に説明し、理解と協力を得ることが重要です。
3-2. 部署間の連携が鈍くなる
部署ごとにノー残業デーの実施日が異なる場合、必要な確認や相談がタイムリーにおこなえず、業務の進行が滞ってしまうおそれがあります。
特に、部門をまたいだ承認や連携が必要な業務では、「連絡が取れない」「対応が翌日以降に持ち越される」といった事態が発生しやすく、結果として現場のストレスや部署間の不満が蓄積してしまう原因にもなりかねません。
そのため、全社一斉でのノー残業デーの実施が難しい場合であっても、あらかじめ緊急時の連絡ルートを明確にしておくことが重要です。
例えば、部署ごとに緊急対応が可能な担当者を週替わりで配置する、最低限の問い合わせに対応できる当番体制を整えるなど、業務が完全に停滞しないための仕組みづくりが求められます。
3-3. 業務負担の増加や収入の減少など従業員の不満につながる
これまで残業が前提となっていた職場では、残業手当が生活費の一部として定着している従業員も少なくないでしょう。そのため、ノー残業デーを導入して残業できる日が減ると、これまで得ていた残業代が支給されなくなり、実質的な収入減につながる可能性があります。
この点は制度導入に伴う避けがたいデメリットといえますが、事前に目的や方針を丁寧に説明し、収入面への影響も含めて十分に周知したうえで理解を求めることが重要です。また、業務効率化や評価制度の見直しなど、別の形で従業員に還元する工夫も併せて検討する必要があるでしょう。
4. ノー残業デーを効果的に導入するための手順


4-1. 目的を明確にする
まず最も重要なのは、ノー残業デーを導入する「目的」を明確にすることです。長時間労働の是正や組織の生産性向上、ワークライフバランスの改善など、目的によって具体的な施策の進め方は変わります。
目的が曖昧なままだと、従業員の理解や納得感を得られず、単に「早く帰る日」という形式だけの制度になってしまう可能性もあるでしょう。
目的を明確にすることで、従業員への説明や理解を得やすくなり、さらに目的に沿った具体的な施策を検討しやすくなります。その結果、制度の形骸化を防ぎ、実効性のある運用につなげられます。
4-2. 対象・実施方法を決める
次に、ノー残業デーの対象となる部署や従業員、実施する曜日や頻度、例外対応のルールなどを具体的に決めましょう。全社一律で実施するのか、業務の特性に応じて部署ごとに設定するのかを検討するとともに、繁忙期や緊急対応が必要な場合の対応方法もあらかじめ定めておくことが重要です。
現場の状況を考慮せず一律で運用すると、業務が滞って従業員の負担が増えたり、「形だけの制度」と受け止められたりして反発を招く可能性があります。そのため、各部署の業務状況を事前に把握し、現場の意見を制度に反映させることで、実効性を高められるでしょう。
なお、ノー残業デーは法律で義務付けられた制度ではないので、就業規則に明記する必要はありません。しかし、制度の仕組みや運用ルールを就業規則に記載することで、従業員への周知が明確になり、運用の安定化や形骸化防止にもつながります。
4-3. 業務量・業務フローを見直す
ノー残業デーを設けただけでは、業務量が自然に減るわけではなく、過剰な場合は別の日に残業が集中してしまうことがあります。そのため、まずは業務内容を棚卸しし、不要な作業や非効率なプロセスを整理・削減することが大切です。
加えて、業務フローの改善や作業分担の見直し、チーム内での優先順位の共有をおこなうことで、残業削減の効果をさらに高められます。さらに、ITツールや自動化の活用によって作業時間を短縮する取り組みを併せて進めることも有効です。
4-4. 実際に運用を開始する
ノー残業デー実施の準備が整ったら、制度の内容や目的、期待する行動を従業員に丁寧に周知したうえで運用を開始します。単に「残業禁止」と伝えるのではなく、「定時内で成果を出す働き方を目指す」というメッセージを発信することが重要です。管理職には率先して定時退社を実践してもらい、職場全体の意識づくりを進めるとよいでしょう。
4-5. 勤怠管理と運用状況をチェックする
ノー残業デーの運用を開始した後は、単に制度を設けたという形だけで終わらせず、実際に効果が出ているかをきちんと確認することが重要です。
まず、勤怠データを活用して、従業員が定時に退社できているかどうかを数値で把握します。加えて、ノー残業デーによって業務が前倒しされたり、別の日に残業が集中したりしていないかもあわせてチェックする必要があります。
注意すべき点として、従業員がノー残業デーに形だけ早く打刻して実際には仕事を続けてしまう「隠れ残業」の問題があります。そのため、勤怠データだけでなく、現場の声や上司の観察も組み合わせ、数値と実態の両面から運用状況を把握することが大切です。
4-6. 定期的に見直し・改善する
ノー残業デーは、一度導入して終わりではありません。制度の効果を最大化するためには、運用状況や従業員の声を定期的に確認し、フィードバックを反映させることが欠かせません。
そのうえで、実施方法や対象部署、業務改善の取り組みを定期的に見直すことが重要です。必要に応じて実施曜日を変更したり、柔軟な運用に切り替えたりすれば、より実効性の高い制度として定着させられます。
5. ノー残業デーが「意味ない」「おかしい」と指摘される理由


一方で、残業が常態化している職場にとっては、働き方を見直すきっかけとなる制度でもあります。時間の使い方や業務の進め方を見直す意識が高まる可能性もあるため、ノー残業デーを一概に否定することはできません。
ここでは、ノー残業デーが否定的に受け止められやすい主な理由を解説します。
5-1. 業務特性を無視して特定の曜日だけ強制される不合理さ
ノー残業デーを「毎週水曜日」など特定の曜日に一律で設定している企業は多いものの、その方法がすべての部署や業務に適しているとは限りません。繁忙期や締切前、顧客対応が集中する曜日など、業務特性によっては定時退社が現実的でないケースもあります。
こうした事情を考慮せず、残業を一律に禁止してしまうと、業務の遅延や品質低下を招くだけでなく、現場の負担や不満が高まり、「制度を守ることが目的化している」と受け取られるおそれがあります。
ノー残業デーを形骸化させず、実効性のある制度とするためには、曜日を固定すること自体にこだわるのではなく、各部署の業務内容や繁閑の状況を踏まえ、柔軟な運用を検討することが大切です。
5-2. 強制力がなく形式上のものとなっている
ノー残業デーを設定していても、「できるだけ早く帰りましょう」といった呼びかけだけにとどまり、具体的なルールや管理が伴っていないケースは少なくありません。その結果、業務が終わらなければ残業が事実上容認され、制度が単なるスローガンとして形骸化してしまうことがあります。
また、上司や管理職自身が残業していたり、ノー残業デーに残業をしても特段の注意や指導がおこなわれなかったりすると、従業員の間で「守らなくてもよい日」という認識が広がりやすくなります。このような事態を防ぐためには、ノー残業デーの目的や位置づけを明確にし、具体的な運用ルールを定めたうえで、継続的に管理・徹底していくことが重要です。
5-3. 業務量・納期は変わらないため別の日にしわ寄せがいく
ノー残業デーを導入しても、業務量や納期の設定が従来のままであれば、仕事そのものが減るわけではありません。限られた時間内に業務を終えられなかった場合、そのしわ寄せは前日や翌日以降に回され、結果として別の日の残業が増えてしまうケースも少なくありません。
このような状況では、労働時間の総量はほとんど変わらず、従業員から「結局は意味がない」「形だけの制度だ」と受け止められてしまうおそれがあります。ノー残業デーを実効性のあるものにするためには、制度の導入とあわせて業務量や納期が適切かどうかを見直すことが不可欠です。
5-4. 残業削減と人事評価が連動していない
ノー残業デーを推進していても、人事評価の基準が従来どおり「長時間働いている人」「遅くまで職場に残っている人」を高く評価する仕組みのままであれば、制度は形骸化し、職場に定着しにくくなります。
表向きは早く帰ることが推奨されていても、評価や昇進に不利になるという認識があれば、従業員は無意識のうちに定時退社を避け、残業を選択してしまうからです。
その結果、ノー残業デーであっても「周囲の目が気になって帰れない」「評価を下げたくないため仕事を続ける」といった状況が生まれ、制度本来の目的である長時間労働の是正や生産性向上が達成されません。
残業削減を本気で進めるのであれば、単にノー残業デーを設けるだけでなく、人事評価制度そのものを見直すことが不可欠です。
6. ノー残業デーを形骸化させないための具体的な運用方法とルール設計のポイント


せっかくノー残業デーを導入しても、名前だけの導入になってしまっては意味がありません。確実に機能させて効果を出すためには、次の点を意識してみましょう。
6-1. ポスター掲示や社内周知により目的・ルールを全社に浸透させる
ノー残業デーを定着させるためには、さらなる工夫が必要です。例えば、ポスターだけでなく、社内イントラネットやメールでの定期的なリマインダーも効果的です。従業員が意識的にノー残業デーを意識できるよう、企業としてのルールが明確であることが求められます。
企業文化の一環として積極的に行動することが大切であり、従業員間のコミュニケーションを活性化させるためのイベントやアクティビティを設けることも考えましょう。また、ノー残業デーの達成状況を定期的に振り返り、成功事例や課題を共有することで、全員の意識を高め、次回の取り組みに生かされるようにすることも重要です。
6-2. システム制限や施錠対応など強制的に残業を防止する仕組みを整える
ノー残業デーを形骸化させないためには、企業が具体的な制度を導入し、従業員が実際に残業できない環境を整えることが求められます。
例えば、従業員が業務を定時内に完結できるよう意識づけを強化するために、全社一斉で消灯時間を前倒しする、定時に業務用PCを強制シャットダウンする仕組みを導入する、オフィスの施錠時間を明確に定めるといった運用があります。
また、雇用契約や就業規則において、ノー残業デーの取り決めを明示し、違反した場合のペナルティを設けることで、従業員に遵守意識を浸透させることも重要です。さらに、パソコンの使用ログを管理し、業務の持ち帰りを禁止するような取り組みも効果的です。
このような仕組みを導入することで、従業員は「定時で帰ることが当たり前」と捉えるようになり、業務上の慣習も見直されるようになります。最終的には、従業員それぞれが自分の仕事を効率的に進め、ノー残業デーの意義を再確認し、健康的な働き方を推進することができるでしょう。
関連記事:残業削減のためのアイデア7選!残業の原因を分析して効果的な対策を打とう
6-3. 人事評価制度と連動させて実効性のある施策として運用する
ノー残業デーを形だけの取り組みで終わらせず、実効性のある制度として定着させるためには、企業としての明確な後押しが不可欠です。その際、人事評価との連動は特に重要な検討ポイントとなります。
これまでのように長時間残業を前提とした評価の考え方を改め、限られた時間の中で成果を上げる工夫や、チーム全体の残業削減に向けた業務改善・マネジメントに積極的に取り組んだ管理職や部署を、評価項目として明確に位置づけることが効果的でしょう。
このような評価制度を通じて、「残業しないと評価が下がる」という誤った認識を払拭し、「生産性を高め、働きやすい職場づくりに貢献することこそが正当に評価される」というメッセージを、企業として明確に示すことが大切です。
6-4. 業務都合による例外残業を想定した現実的なルールを設ける
ノー残業デーを導入したとはいえ、一切の残業を禁止してしまうと、仕事がしづらくなってしまいます。
緊急時には少し残って仕事をできるようにしたり、ノー残業デーを別日にずらしたり、ある程度柔軟な対応ができたりした方が、従業員もストレスなく仕事ができるでしょう。
ノー残業デーの目的は「残業をしないこと」ではなく「残業を減らして経費の削減やライフワークバランスを整えること」です。この点を念頭に入れて対応しましょう。
6-5. 経営層・管理職主導のトップダウンにより制度を定着させる
ノー残業デーの導入直後は「本当に帰ってよいのか」と戸惑う従業員が多いです。上司が残っているうちは帰れないと感じる従業員もいるでしょう。
そのため、ノー残業デーの習慣が定着するまでは、トップダウンでしっかりと進めることが大切です。残業が多い部署は朝のうちに残業をしないで帰ることを呼びかけたり、立場が高い人間が率先して仕事を切り上げたりすると効果的です。
7. ノー残業デーを推進することで生産性の向上を目指そう


残業をせずに定時で退社するノー残業デーは、多くの企業で導入されている働き方の一つです。
残業の削減や従業員のモチベーション向上につながる一方、形だけの導入ではデメリットが発生することがあります。導入のポイントは、企業に合わせた柔軟な対応と、残業する習慣を変えることです。
ノー残業デーを形骸化させずに継続し、生産性を向上して企業発展に結び付けましょう。



人事労務担当者の実務の中で、勤怠管理は残業や深夜労働・有休消化など給与計算に直結するため、正確な管理が求められる一方で、計算が複雑でミスや抜け漏れが発生しやすい業務です。
さらに、働き方が多様化したことで管理すべき情報も多く、管理方法と集計にお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな担当者の方には、集計を自動化できる勤怠システムの導入がおすすめです。
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