サーベイとは?代表的なサーベイの種類や注意点を紹介
更新日: 2023.9.1
公開日: 2022.11.10
OHSUGI
従業員が自社に対して何を思っているか、どういったとこに満足しているかを把握するのにおすすめなのが、サーベイです。サーベイはリサーチとは異なるうえに、目的に応じてさまざまな種類があります。
今回はサーベイの定義や種類、実施にあたっての注意点などを紹介します。
1. サーベイとは?
サーベイとは、従業員が自社に対してどういった思いを持っているかを把握するときに活用される調査のことを指します。またマーケティングにおいて、ユーザーの印象を測る際にも用いられます。
1-1. リサーチとの違い
リサーチはマーケティングの分野で用いられることが一般的です。また対象となるのは、特定の条件を満たしている人です。そのため、サーベイで全体像を把握した後にリサーチで細かくニーズを調査するという流れが一般的です。
2. サーベイの種類
サーベイの種類は次のとおりです。
- 従業員サーベイ
- パルスサーベイ
- エンゲージメントサーベイ
- モラルサーベイ
それぞれに特徴があるので、自社の目的に応じて実施するようにしましょう。
2-1. 従業員サーベイ
従業員サーベイとは従業員が職場の人間関係や業務内容に満足しているかを測る、従業員満足度調査です。
従業員サーベイを実施することで、社内にどういった問題があるかを把握できます。また、結果に対して対策を講じることで、社内の生産性向上や離職率の低下が期待できるでしょう。
2-2. パルスサーベイ
パルスサーベイは従業員サーベイを短いスパンで繰り返すサーベイです。数十分ほどで回答できる質問で従業員が職場に満足しているかを確認します。
通常の従業員サーベイと異なり、短いスパンで実施するパルスサーベイであれば、従業員がどういった状況にあるかがリアルタイムで把握できます。
2-3. エンゲージメントサーベイ
エンゲージメントサーベイは従業員が自社について愛着を持っているかを測るサーベイです。エンゲージメントサーベイによって、従業員が自社の営業方針に共感している、同じ目標に向かっているかが把握できます。
従業員の自社への愛着が高まることで、生産性の向上や離職率の低下につながります。
2-4. モラルサーベイ
モラルサーベイは従業員のやる気や意欲の状態を対象とした調査です。モラルサーベイで出た結果を基に、従業員のやる気や意欲を引き上げるための施策が講じられます。
従業員のやる気が高まれば、目標が達成しやすい状態になるでしょう。
3. サーベイを実施するときの注意点
サーベイを実施する際は、明確な目的を設定しておくことが大切です。
加えて、回答しやすいルールづくりやフィードバックを忘れずに行いましょう。
3-1. 調査する目的を明確にしておく
サーベイにはさまざまな種類があり、目的に応じて選ぶ必要があります。なんとなく従業員の状態を把握したいという理由で進めてしまうと、調査の精度低下につながってしまい、満足いく結果が得られないかもしれません。
そのためサーベイ実施前には調査の目的をはっきりとさせておきましょう。
3-2. 匿名で回答できるようにする
質問に対しては匿名で回答できるようにしておきましょう。記名で回答を促すと従業員が本音で回答してくれない可能性があります。サーベイの目的は従業員が抱く会社に対する思いを把握して、対策を講じることです。
従業員から本音を引き出すためにも、匿名で回答できるようにしておきましょう。
3-3. 回答期間は長くしておく
サーベイを実施すると従業員の業務時間を割いてしまいます。そのため、回答期間は余裕をもって長く設定しておきましょう。急に実施すると従業員が本業にあたる時間の邪魔になり、質問に対して真摯に回答してくれないかもしれません。
正確な回答を得るためにも、回答期間は長くしておきましょう。また、現場の様子をうかがいながら繁忙期は避けるようにしましょう。
3-4. 回答結果にフィードバックする
サーベイを実施して得られた回答結果は該当の従業員にフィードバックするようにしましょう。サーベイの目的は状態を把握するだけでなく、フィードバックや対策を講じて、従業員の意識や愛社精神、やる気を高めることにあります。
そのため、回答結果はフィードバックして、従業員をさらなる高みに引き上げましょう。
4. サーベイを実施する3つの流れ
サーベイは、次の3つの流れで実施しましょう。
- 社内への通知
- 結果を集計
- データを分析
4-1. 社内へ周知
サーベイを実施する際は、事前に社内へ周知しておきましょう。社内へ周知する内容としては次のとおりです。
- 実施の目的
- 回答方法
- 回答締切
なお目的を伝えるときは、実施することで社員が得られるメリットもあわせて伝えておきましょう。
4-2. 結果を集計
回答締切を迎えたら、結果を集計します。結果の集計には時間がかかるため、あらかじめどれくらいの工数がかかるかを試算しておくとよいでしょう。
また、回答締切が近づいてきたら回収状況を確認することも大切です。回収状況が芳しくない場合、未回答の従業員にリマインドメールを送りましょう。
集計作業では転記ミスをはじめ、さまざまなミスが予想されます。そのため、紙やWord,Excellなどではなく、Webで質問を作成〜回答をしてもらいましょう。
Webであれば自動で集計可能なうえに回収状況を把握しやすいというメリットがあります。Webで質問を作成する際は、専用ツール以外にもGoogleフォームやGoogleスプレッドシートのように無料で使用できるものもおすすめです。
4-3. データを分析
集計が終わったらデータを分析します。データを分析する際は、グラフを盛り込んで視覚的にわかりやすい工夫を凝らしましょう。また、質問の回答だけを単純にデータ化するのではなく、勤続年数や役職、部署といった属性も交えたクロス集計も実施しましょう。クロス集計を行なうことで、どういった属性の従業員にどういった特徴があるかが把握できます。
5. サーベイを実施して従業員の状況を的確に把握しよう
サーベイを実施することで、従業員の状況が的確に把握できます。サーベイで満足いく結果を得るためには、従業員の何を知りたいか、目的を明確にしておきましょう。
また、回答しやすいルールを設定したり、回答期間は長くしたりといった注意点も押さえておく必要があります。
サーベイの結果を分析して対策を講じれば、従業員の満足度や愛社精神が向上し、より働きやすい職場となるでしょう。
従業員の離職を減らすためには、離職兆候をなるべく早くキャッチし、フォローすることが重要です。
パルスサーベイなら、従業員自身のコンディションについての簡単な質問に短いスパンで継続的に回答してもらうため、従業員の不満や不安をキャッチしやすく、離職につながる前にフォローが可能です。
パルスサーベイのシステムがどのようなものか詳しく知りたい方は、以下のボタンからクラウド型人事管理システム「ジンジャー人事労務」のサーベイの紹介ページをご覧ください。
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