エンパシーとは?重要性と高める方法を解説 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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エンパシーとは?重要性と高める方法を解説

説明する男性「エンパシーは共感と何が違うの?」

「仕事や人間関係にどう役立つの?」

と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

エンパシー(感情的共感力)は、相手の気持ちを深く理解し、適切に寄り添うための大切なスキルです。ビジネスや教育、日常生活のあらゆる場面で、信頼関係の構築やコミュニケーションの円滑化に欠かせません。

本記事では、エンパシーの定義や重要性、そして日常で実践できる高め方についてわかりやすく解説します。

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1. エンパシーとは

オフィス

エンパシーとは、他者の視点に立ち、相手の考えや感情を想像する力です。ビジネスでも日常生活でも「エンパシー」の重要性が注目されています。

自分と違う価値観を持つ他者に対して、ただ理解を示すだけでなく、その人の立場に身を置いて感じ取ることがエンパシーです。語源はギリシャ語の「emphatheia」で、かつては美術や哲学の分野で使われていました。

エンパシーと似た言葉に「シンパシー」がありますが、こちらは自身の価値観から相手に同情する感情です。一方、エンパシーは相手の視点で理解する姿勢が求められます。

2. エンパシーはなぜビジネスに必要なのか

はてな

ビジネスにおいてエンパシーが求められる理由は、他者と円滑な関係を築くためです。多様性が重視される現代では、相手の立場や背景を理解する姿勢が信頼を生むでしょう。

異なる価値観を持つメンバーと協力する場面でエンパシーがあると、相手の考えに寄り添い、適切な言動を選べます。コミュニケーションの質を高め、チームの結束力を強めることにもつながるでしょう。

特に、リーダーや管理職はメンバーの気持ちを汲み取り、安心して働ける環境づくりをおこなううえでエンパシーが不可欠です。

つまり、エンパシーは単なる感情ではなく、信頼関係や成果を生み出すための実践的なビジネススキルといえます。

3. エンパシーの種類

会議

エンパシーの種類は以下の通りです。

  1. エモーショナル・エンパシー
  2. コグニティブ・エンパシー
  3. コンパッショネイト・エンパシー
  4. ソマティック・エンパシー

詳しく見ていきましょう。

3-1. エモーショナル・エンパシー

エモーショナル・エンパシーは、相手の感情を直感的に感じ取り、共にその気持ちを味わう力を指します。ビジネスにおいてエモーショナル・エンパシーは、信頼関係を築くうえで非常に効果的です。

プロジェクトに失敗して落ち込んでいる同僚を見たとき、直感的に落ち込んでいるだろうなと感じとれると、共感したうえで励ましの言葉をかけられます。相手は「理解してくれている」と感じ、関係性が深まるでしょう。

つまり、エモーショナル・エンパシーは感情をつなげる大切なスキルです。

3-2. コグニティブ・エンパシー

コグニティブ・エンパシーとは、相手の立場や考え方を論理的に理解しようとする能力です。ビジネスの現場では、コグニティブ・エンパシーの重要性が高まっています。

自分とは異なる価値観を持つ顧客や同僚と関わる場面では、感情よりも「なぜそう考えるのか」を冷静に読み取る力が求められるでしょう。意見の対立があっても相手の意図や理由を理解したうえで建設的な対話が可能です。

コグニティブ・エンパシーは多様な人々と協働するうえで欠かせないスキルといえます。柔軟かつ論理的なコミュニケーションを支える基盤となるでしょう。

3-3. コンパッショネイト・エンパシー

コンパッショネイト・エンパシーは、他者のつらさや困難に共感したうえで、実際に行動を起こし支援しようとする姿勢を指します。

ビジネスにおいては「共感するだけでは足りない」とされる場面が多くあるでしょう。そこで求められるのが、コンパッショネイト・エンパシーです。

例えば、悩んでいる部下に寄り添いながら、必要なサポートや解決策を自ら提案することが挙げられます。単なる共感にとどまらず、相手の状況を前向きに変える原動力となるでしょう。

特に、リーダーやマネージャーにとって、コンパッショネイト・エンパシーは、信頼される存在になるための重要な要素です。

3-4. ソマティック・エンパシー

ソマティック・エンパシーは、他者の緊張や不安、体調の変化などを自分の身体感覚として受け取る力を指します。ビジネスにおいても、身体レベルで相手の状態を感じ取る「ソマティック・エンパシー」は重要です。

例えば、会議前に緊張している同僚をみると、自分も自然と息が浅くなるようなケースがソマティック・エンパシーにあたります。

感受性を持つ人は無意識に相手の状態を察知しやすいため、タイミングよく声をかけたり、配慮ある行動ができたりするのです。

職場の空気を読む力や、細やかな気づきに基づくフォローが求められる場面で強みとなります。

4. ビジネスにおけるエンパシーの具体例

腕組する男性

エンパシーの具体例を、以下のビジネスシーンにわけて紹介します。

  1. 上司から部下へ
  2. 部下から上司へ

詳しく見ていきましょう。

4-1. 上司から部下へ

職場で信頼関係を築くには、上司がエンパシーをもって接することが重要です。業務を急ぎで依頼する場面でも、ただ命令するのではなく、部下の負荷や状況を理解したうえで声をかけましょう

声かけの例は以下の通りです。

急なお願いで申しわけないけど、今日中にこのデータをまとめられるかな? もし今手が離せないなら、ほかのタスクは調整するよ。

上記のように伝えるだけで、部下は「理解してくれている」と感じ、前向きに対応できます。細かな配慮が、部下のやる気や信頼感につながるのです。

4-2. 部下から上司へ

部下が上司に対してエンパシーを発揮するためには、上司の意図や立場を理解し、ニーズに合わせた対応をすることが求められます。上司が業務の進捗を尋ねる際、単に「順調です」と答えるのではなく、現在の状況や問題点まで伝えることが重要です。

例えば、以下のような声掛けを意識してみましょう。

はい、順調に進んでおり、現在おおよそ8割ほど完了しています。最終確認を行ったうえで、本日15時までにはメールで提出します。

上司は次にどのようにサポートすればよいかが分かり、円滑な業務進行が可能になります。エンパシーを意識する部下は上司の状況や求めている情報を考慮して、具体的で適切な報告をおこなうため、信頼関係が深まるでしょう。

5. エンパシーを高くするには

男女

エンパシーを高めるためには、意識的に他者の感情や立場を理解しようと努力しましょう。まず、最も重要なのは「傾聴」です。

相手の話を途中で遮らず、じっくりと耳を傾けることが、エンパシーの基礎となります。相手の考えや感情をより深く理解しやすくなり、共感を示せます。

次に、多様な人々との積極的な交流が大切です。異なるバックグラウンドを持つ人々との会話を通じて、多様な価値観や思考パターンに触れます。自然と他者の立場を理解する力が養われるでしょう。

さらに、文学作品や映画などを通じて登場人物の心情を読み取ることも役立ちます。物語の中で感情の変化を追いながら、人間の複雑な心理を学ぶと、日常の人間関係にも応用できるエンパシーが向上するでしょう。

6. エンパシーを高めてより良い職場環境を目指そう

笑顔の男女

エンパシーとは、他者の感情や立場を理解し、共感する能力のことです。ビジネスや人間関係において、エンパシーは信頼関係の構築や円滑なコミュニケーションに欠かせません。

上司と部下、同僚との間で感情を理解し合うことで、より良い協力関係を築けます。エンパシーが高い人は、相手の気持ちに寄り添い適切なサポートができるため、チームのモチベーションが向上するでしょう。

エンパシーを高めるには、傾聴を意識することや、多様な価値観を持つ人々と交流することが効果的です。本記事を参考に、エンパシーを高めて風通しの良い職場環境を目指しましょう。

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人事評価制度は、従業員のモチベーションに直結するため、適切に設計・見直し・改善をおこなわなければ、最悪の場合、従業員の退職に繋がるリスクもあります。

しかし「人事評価制度に改善したいが、いまの組織に合わせてどう変えるべきか悩んでいる」「前任者が設計した評価制度が古く、見直したいけど何から始めたらいいのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。

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