ESGレポートとほかの報告書との違いは?作成するメリットや手順を解説 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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ESGレポートとほかの報告書との違いは?作成するメリットや手順を解説

ESG環境や社会問題、企業ガバナンスへの取り組みは、社会的責任を果たすだけでなく、企業評価やイメージ向上にもつながります。ESGレポートは、企業が取り組む課題の情報発信として注目されている方法の1つです。

ESGレポートとはどのようなものなのでしょうか。この記事では、ESGレポートの概要とメリットについて解説し、作成手順もお伝えしています。ぜひお役立てください。

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1. ESGレポートとは

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ESGレポートとは、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)への取り組みついて報告するレポートです。ESGはそれぞれの頭文字を組み合わせた言葉で、情報開示基準の整備やESG格付けが普及するなど世界的に注目されています。

環境および社会問題解決を目的とした活動であり、企業イメージの向上や投資家・ステークホルダーとの信頼構築において、自社をアピールする重要な手段といえるでしょう。

ESGレポートの具体的な内容は、以下の通りです。

2. ESGレポートが求められている背景

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ESGレポートが求められている背景には、大きく2つの理由が挙げられます。

  • パリ協定やSDGsの採択
  • ESG経営やESG投資の広まり

温室効果ガス排出削減など環境問題への取り組み、あるいは貧困や飢餓ゼロ、ジェンダー平等などを実現するための世界目標が採択され、ESG要素に配慮した企業経営が求められるようになりました。

また、近年注目されているESG投資(ESGへの取り組みを評価した投資方法)は、投資家からの信頼獲得や資金調達の安定化、競争力の強化などのメリットが魅力です。SDGsへの意識向上に加え、ESG投資の広まりによって、ESGレポートが重視されていると考えられます。

3. サステナビリティレポート・統合報告書との違い

はてな

ESGレポートと同じようなテーマですが、要素が異なる2つのレポートの違いについて解説します。

  • サステナビリティレポートとの違い
  • 統合報告書との違い

3-1. サステナビリティレポートとの違い

サステナビリティレポートとは、サステナブル(持続可能)な社会を実現するためにおこなう、企業の取り組みや成果をまとめた報告書です。内容や構成や企業によって異なりますが、基本的にはガイドラインに沿って作成されます。

主な違いはレポートの対象者といえるでしょう。ESGレポートが投資家・ステークホルダーなどの財務関係者を中心としているのに対し、サステナビリティレポートは、より広範囲な対象者向けに作成される点が特徴です。

3-2. 統合報告書との違い

統合報告書とは、企業の財務情報にESGに関する情報を含めた報告書です。提供する情報が異なり、ESGレポートが非財務情報を中心としているのに対し、統合報告書は企業の全体像を示しています。

統合報告書は、企業の成長性や持続可能性を理解してもらう重要なツールであり、主に機関投資家が対象です。

4. ESGレポート作成のメリット

メリット

ESGレポートを作成することで得られる、4つのメリットについて解説します。

  • 透明性の確保
  • 経営リスクの低減
  • 企業イメージや社会的評価の向上
  • 投資家との信頼構築

4-1. 透明性の確保

ESGレポートの公開によって、企業計画や運営が明確になり、透明性を確保できます。顧客や投資家・ステークホルダーとの信頼関係の強化、企業のイメージアップにつながるでしょう。

また、労働環境の整備やダイバーシティへの取り組みによって、従業員満足度の向上・人材確保なども期待できます。

4-2. 経営リスクの低減

経営リスクの低減もESGレポートのメリットです。環境や社会問題に対する法規制準拠を証明することで、法的リスクを回避できます。また、人権や労働環境への配慮は企業存続の可能性を高めるでしょう。

管理体制の整備や情報開示では、ガバナンスの強化にもつながります。

4-3. 企業イメージや社会的評価の向上

ESGレポートを公開し、環境・社会問題への活動をアピールすることで、企業イメージや社会的評価の向上につながります。社会的責任を果たす企業はブランド価値が高まるため、差別化を図れるでしょう。

企業の価値観や目標に共感する人が増えることで、ステークホルダーからの信頼につながり、優秀な人材や新規顧客の獲得にも役立ちます。

4-4. 投資家との信頼構築

ESGレポートは、投資家へのアピールにも有効です。前述の通り、ESG経営・ESG投資への関心が高まっていることから、ESG投資家からの評価を得やすいといえるでしょう。投資家から選ばれることで、安定した資金調達が可能になります。

5. ESGレポートの作成手順

ステップ

ここからは、ESGレポートの作成方法について解説します。

  • 目的とターゲットの明確化
  • スケジュールの作成
  • ガイドラインに沿ったデータ収集・分析
  • ESGレポートの作成と発信

5-1. 目的とターゲットの明確化

まず、ESGレポートを作成する目的とターゲットを明確にしましょう。ターゲットのニーズや期待を理解することで求める情報を提供でき、レポートの有用性を高めます。目的とターゲットについては、以下の通りです。

  • 目的:達成したいこと(ステークホルダーとの信頼構築、投資家へのアピールなど)
  • ターゲット:情報を利用する対象(投資家・顧客・社員・地域社会など)

5-2. スケジュールの作成

ESGレポートを作成し、公開するまでのスケジュールを立てます。レポートを作成する目的や内容によってデータ収集や分析、聞き取りの量が異なるため、余裕を持ったスケジュールを見積もりましょう。

定期的にミーティングをおこない、コミュニケーションを取りながら、進捗を把握することも大切です。

5-3. ガイドラインに沿ったデータ収集・分析

データの収集・分析をおこないます。以下は、ESGレポートに必要なデータ例です。

  • 環境:温室効果ガス排出量、廃棄物管理、エネルギー消費量など
  • 社会:労働環境、社員の多様性、ボランティア活動など
  • 企業統治:コンプライアンス、倫理、社員と役員の報酬など

データ収集・分析にはガイドラインを活用しましょう。ガイドラインには、ESGに関する開示項目や情報収集・報告の仕方、指標の選定などが定められており、国や地域、業界などによって異なります。

ガイドラインを参考にすることで、標準化されたレポートの作成が可能です。信頼性の高いレポートとなり、投資家やステークホルダーにとっても情報収集しやすくなります。

5-4. ESGレポートの作成と発信

データをもとにESGレポートを作成し、社内外に発信します。目標と進捗状況、成功事例の紹介などのほか、企業が取り組む重要課題(マテリアリティ)も示しましょう。企業成長と社会的責任を果たすことにつながります。

レポートは、グラフやイラストなどを用いて、視覚的に表現するとわかりやすくなります。社外への発信は、投資家やステークホルダーへのアピールになりますが、社内への公開も大切です。社員の理解を深め、SDGsへの参加意識を高めます。

また、第三者機関による外部評価や認証を受けると、レポートの正確性と透明性が保証され、信頼性が高まるため検討してみましょう。

6. ESGレポートを活用し会社の価値を高めよう

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ESGレポートは、企業が環境・社会・企業統治について報告するレポートです。近年、SDGsやESG投資の広まりから重視される傾向にあります。環境・社会問題への貢献は、企業価値の向上や投資家との信頼構築などに有効です。

公開されているガイドラインを参考にESGレポートを活用して、持続可能な企業成長を実現させましょう。

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