ポータブルスキル見える化ツールとは?診断する項目や活用方法を解説 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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ポータブルスキル見える化ツールとは?診断する項目や活用方法を解説

いろいろなタイプ

「ポータブルスキル見える化ツールとは何?」

「診断する項目や活用方法は?」

上記のようにお悩みの方も多いでしょう。

ポータブルスキル見える化ツールとは、厚生労働省が提供しているポータブルスキルの診断ツールです。自身が持つポータブルスキルの強みや弱みがわかります。従業員のポータブルスキルを可視化することで、企業はキャリア形成やスキルアップのサポートができるでしょう。

本記事では、ポータブルスキル見える化ツールの診断項目や活用方法を解説します。従業員のポータブルスキルを鍛える方法も解説しているため、ぜひ参考にしてください。


人的資本経営って結局なにをすべき?
企業の対応状況や取り組みが知りたい方へ

2023年から人的資本の情報開示が義務化されたことにより、人的資本経営に注目が高まっており今後はより一層、 人的資本への投資が必要になるでしょう。

こういった背景の一方で、人事担当者の皆さんの中には「人的資本投資にはどんな効果があるのかわからない」「実際に人的資本経営を取り入れるために何をしたらいいの?」とお悩みの方も多くいらっしゃるでしょう。
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「人的資本経営に関して、大企業や他社ではどのような取り組みをしているのか、課題や現状の実態が知りたい」という方は、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご活用ください。

1. ポータブルスキル見える化ツールとは

統計

厚生労働省が提供する「ポータブルスキル見える化ツール」とは、ポータブルスキルを測定できるツールです。キャリア形成やキャリアチェンジを検討しているミドルシニア層のホワイトカラー職種を想定して作られています。

無料で利用でき、事前登録や個人情報の入力などは必要ありません。質問に回答することで、自身が持つポータブルスキルの強みや弱みなどを診断してもらえます。

参考:ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)|厚生労働省

2. ポータブルスキル見える化ツールで診断する項目

考える時間

ポータブルスキル見える化ツールでは、ポータブルスキルを「仕事のし方」と「人との関わり方」に分けて診断します。「仕事のし方」の診断項目は以下のとおりです。

診断するスキル項目 スキルの定義
現状の把握 常にアンテナを張って情報を収集し、評価・分析している
課題の設定 自分なりの問題意識にもとづいて、改善策や解決策を設定する
計画の立案 最終的なゴールに向けて、効果的なシナリオを描き、具体的な実行計画をたてる
課題の遂行 成長や目標達成にこだわって、納期を厳守しながら業務を確実に遂行する
状況への対応 どのような状況の変化に直面しても、臨機応変に対応する

「仕事のし方」では、仕事における各工程の得意・不得意を診断します。「人との関わり方」の診断項目は以下のとおりです。

診断するスキル項目 スキルの定義
社内対応 価値観の異なる人々や利害の対立する社内関係者と調整し、合意形成を図る
社外対応 価値観の異なる人々や利害の対立する顧客・社外関係者と調整し、合意形成を図る
上司対応 上司に対して、報告や意見具申をおこなう
部下マネジメント 部下やメンバーの持ち味を把握して業務を割り当て、育成・指導をおこなう

「人との関わり方」では、マネジメントスキルや対人スキルなどを診断します。ポータブルスキル見える化ツールで診断できるスキルは合計9種類です。以下のステップでスキルを測定します。

  1. 持ち味の測定
  2. 到達度の測定

持ち味の測定は各スキルに対する自己評価です。自身が得意だと思う程度に応じて、29点の持ち点を各スキルに割り振ります。

到達度の測定では各スキルに選択肢が5つ用意されているため、該当するものを選びましょう。2つのステップが終了すると、診断結果が表示されます。

参考:ポータブルスキル見える化ツール|職業情報提供サイトjobtag

3. ポータブルスキル見える化ツールでわかること

判定結果

ポータブルスキル見える化ツールの診断結果でわかることは以下の2つです。

  • 自身のポータブルスキルの強みと弱み
  • 自身が持っているポータブルスキルを活かせる職務

診断結果では、数値化された自身のポータブルスキルがレーダーチャートで表示されます。足りていない要素や強みになる要素が視覚的に理解できるでしょう。

また、自身のポータルスキルに近い職務が以下の中から5つ表示されます。

職種 職務
経営戦略 ・経営戦略
人事・人材開発・労務管理 ・人事、人材開発
・労務管理
企画法務・総務・広報 ・企画法務

・総務

・広報

経理・資金財務・経営管理分析 ・経理

・資金財務

・経営管理分析

情報システム ・情報システム
営業・マーケティング・広告 ・営業

・マーケティング

・広告

生産管理 ・生産管理プランニング

・生産管理オペレーション

ロジスティクス ・ロジスティクス管理

・ロジスティクスオペレーション

国際事業 ・国際経営管理

・貿易

各職務に求められるポータブルスキルのレーダーチャートも確認可能です。自身のレーダーチャートと比較すると、自身のスキルが活かせる職務がわかります

診断結果は自己評価をもとにしているため、職種への適性を判定するものではないことに注意しましょう。

参考:ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)|厚生労働省

4. ポータブルスキル見える化ツールの活用方法

提案するための考える時間

ポータブルスキル見える化ツールは、従業員のキャリア形成や人材育成に活用できます。社内で診断をおこなうことで、従業員が持っているスキルの強みや弱みが可視化されるからです。

従業員は自身のポータブルスキルを把握して、キャリアの目標や方向性を考えられます。企業は、従業員のキャリアプランを考慮した人事異動がおこなえるでしょう。

また、従業員に不足しているポータブルスキルがわかるため、スキルアップを目指した育成計画が作成できます。

ポータブルスキル見える化ツールを活用することで、従業員のキャリアアップを支援できるでしょう。結果として企業の成長につながります。

5. 従業員のポータブルスキルを鍛える方法

スキルアップ

従業員のポータブルスキルを鍛える方法は、以下の3つです。

  • 社内研修と外部研修をおこなう
  • 社内の学習環境を充実させる
  • 人事評価制度に反映する

それぞれの方法について詳しく解説します。

5-1. 社内研修と外部研修をおこなう

研修を実施することで、従業員のポータブルスキルを鍛えられます。厚生労働省はポータブルスキルに関する研修資料も提供しているため、社内研修で活用するとよいでしょう。

研修資料はテキストの資料に加えて、ロールプレイング用の動画も用意されています。社員同士でロールプレイングをおこなうことで、コミュニケーション能力やチームワークの向上が期待できるでしょう。

また、外部研修では、専門的な知識をもつ講師から実践的な内容を学べます。外部研修を活用する場合は、従業員のスキルレベルやキャリアプランに合わせて適切な研修プログラムを選択することが重要です。

従業員のキャリア形成を考慮して、社内研修と外部研修をおこないましょう。

参考:ミドル層のキャリアチェンジにおける支援技法|厚生労働省

5-2. 自主的に学べる環境を整える

従業員のポータブルスキルを鍛えるためには、自主的に学べる環境を整えることも重要です。具体的には、以下のような取り組みが挙げられます。

  • eラーニングの導入
  • スキルアップのための費用補助制度の導入

eラーニングを導入することで、従業員はパソコンやモバイル端末を使って自分の好きなタイミングで学習を進められます。

ポータブルスキルに関係する書籍の購入費用やセミナーへの参加費用を補助する制度を設ければ、従業員の自発的な学習を促進できるでしょう。

5-3. 人事評価制度に反映する

従業員のポータブルスキルを鍛えるには、人事評価制度にポータブルスキルに関する項目を取り入れることも有効です。従業員が積極的にポータブルスキルの向上に取り組む可能性が高くなります。

また、スキルアップの成果を評価し昇給や昇進に反映させることで、従業員のモチベーションを高められるでしょう。

6. ポータブルスキル見える化ツールを活用して人材育成に取り組もう

いい人材が欲しい

ポータブルスキル見える化ツールは、使用者のポータブルスキルを測定し、スキルが活用できる職務を診断するツールです。

ポータブルスキルの強みと弱みがわかるため、従業員のキャリア形成や人材育成に活用できます。従業員のポータブルスキルを鍛えたい場合は、研修を実施したり従業員が自主的に学べる環境を整えたりすることが重要です。

ポータブルスキル見える化ツールを活用して人材育成に取り組みましょう。

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jinjer Blog 編集部

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