モチベーションマネジメントとは?社員の意欲を引き出す要素も紹介 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに

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モチベーションマネジメントとは?社員の意欲を引き出す要素も紹介

研修を受ける社員たち

従業員が高い意欲を持って仕事に取り組めるよう、モチベーションマネジメントについて考えてみましょう。モチベーションマネジメントでは、従業員それぞれの仕事の動機づけをおこない、サポートを図ります。本記事ではモチベーションマネジメントのはじめ方やメリット、目標設定・評価に役立つフレームワークまで紹介します。

関連記事:部下のモチベーション管理をうまく成功させる具体的な方法

【従業員の評価、適切におこなえていますか?】

人事評価制度は、健全な組織体制を作り上げるうえで必要不可欠なものです。
制度を適切に運用することで、従業員のモチベーションや生産性が向上するため、最終的には企業全体の成長にもつながります。

しかし、「しっかりとした人事評価制度を作りたいが、やり方が分からない…」という方もいらっしゃるでしょう。そのような企業のご担当者にご覧いただきたいのが、「人事評価の手引き」です。

本資料では、制度の種類や導入手順、注意点まで詳しくご紹介しています。
組織マネジメントに課題感をお持ちの方は、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご確認ください。

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1. モチベーションマネジメントとは

プランとゴールをつくる

モチベーションマネジメントとは、従業員が高いモチベーションを保ちつつ自発的に仕事に取り組めるようにするマネジメント業務を指します。モチベーションの維持・向上のために、仕事に対する動機づけを行ったり、サポートをしたりすることが主な内容です。

従業員のモチベーションマネジメントに有効な日常のアクションとしては、「あいさつをする」「声をかける」「意見を聞く」「情報を共有する」などのコミュニケーションがあります。つまり、管理者は一人ひとりの従業員の能力を認め、共に成果を出すという意識を持つことが重要です。

部下が悩みを抱えている時には「一緒に考える」「ヒントを与える」などのアクションで目標を達成するためのサポートをおこないましょう。

なお、モチベーションには大きく分けて「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」2つの種類があります。それぞれの違いを押さえておくと、従業員のモチベーションを高める効果的なアプローチに活用ができます。

1-1. 内発的動機づけ

内発的動機づけは、興味や探究心といった本人の内的要因にアプローチする動機づけのことです。仕事に対するやりがい、自己成長への欲求などが例として挙げられます。
内発的動機づけは、本人自らの意志で動くためモチベーションを維持しやすい一面をもつのが特徴です。
資格取得の補助金やサポート、研修やセミナーの実施、副業の許可、得意分野への人事配置といったことが、内発的動機づけには効果的です。

1-2. 外発的動機づけ

外発的動機付けは、報酬や評価など外的要因をもって意欲を引き出す動機づけです。「上司から認められたい」「昇給したい」「懲罰を受けたくない」といった外部からの影響によってもたらされます。
すぐに行動を変容させられる一方で、モチベーションの長期的な持続はあまり期待できません。外発的動機づけをおこなう際は、この点についても注意しておく必要があります。

2.社員のモチベーションが低下してしまう原因

仕事を大量に抱える人

モチベーションマネジメントで一定の成果を出すには、まずは社員のモチベーションが低下する原因について知っておくことが重要です。ここでは、主な4つの原因についてご紹介します。

2-1. 目標設定が本人の能力に合っていない

会社の生産性を上げるために、社員に高い目標設定を強いていることも少なからずあるでしょう。本人のスキルや能力にそぐわない目標になっていると、「達成するのは無理」と諦めモードになってしまい、仕事への意欲低下につながってしまいます。
一方的に目標を課すのではなく、社員との面談を通して目標のすり合わせをおこなうことが重要です。本人のスキルにあった目標であれば、モチベーションの維持だけでなく、本人の成長も期待できるでしょう。

2-2. 評価に不満を感じている

評価に対する不満も、社員のモチベーションを低下させる要因の一つです。社員が評価に不満をもつ原因として挙げられるのは、人事評価の不透明さにあるでしょう。評価基準や評価過程が明確にされていないことで、社員は不満や不信感を抱きやすくなってしまいます。
まずは、人事評価を可視化させて、社員に人事評価の基準や過程を明確に示すことが大切です。現行の仕組みでは可視化させることが難しいようであれば、客観的に評価がおこなえる人事評価システムの導入を検討してみても良いでしょう。

2-3. 仕事にやりがいをもてない

仕事に慣れてくると処理能力は上がり生産性が高まる一方で、仕事自体が単調に思えてしまい、やる気の低下を招くことがあります。また、自分の仕事が誰かの役に立っている実感が得られないことも、仕事へのやりがいを失う原因につながります。
やりがいを失っている社員に対しては、担当している仕事の目的や重要性、日頃の頑張りに対する感謝の言葉など、適切なコミュニケーションを図ることが大切です

2-4. 業務が多忙で疲労を感じている

残業や休日出勤が続いていると身体的疲労が蓄積されていき、モチベーションを維持することが困難になってきます。また、継続的な身体的疲労は、モチベーションの低下だけでなく、心の病気を招く恐れもあるため放置するのは禁物です。
有給休暇の取得を促すなど適切に労務管理するのはもちろんのこと、業務内容や役割分担の見直しも場合によっては必要となってくるでしょう。

3. モチベーションマネジメントのメリット

社員のスキルを管理

モチベーションマネジメントによって得られるメリット3つを紹介します。

3-1. 企業の業績アップ

モチベーションマネジメントがうまくいくと、従業員は自発的かつ意欲的に業務に取り組むようになります。業務の効率化を図れるだけでなく、サービス・商品の品質向上や、生産性アップにつながることも。個々のモチベーションマネジメントの成功により、全体の業績アップを果たした企業も少なくありません。

3-2. 従業員のスキルアップ

従業員が仕事に対して意欲的に取り組むことで、目に見えた成果が上がりやすくなります。この成功体験が従業員を後押しするため、より高い目標にもチャレンジできるようになるのです。

3-3. 離職率の減少

従業員が離職する理由の1つに、モチベーションの低下が挙げられます。モチベーションマネジメントで従業員の意欲を保つことで、優秀な人材の離職を防ぐことができます。

4. モチベーションを高めるために必要な4つの要素

手で4を指す

モチベーションマネジメントにおいて大切な4つの要素について詳しく解説します。

4-1. 状況の把握

モチベーションマネジメントにおいて、現在の従業員のモチベーションを把握しておくことは重要です。チームミーティングや1on1ミーティングなどで、定期的にコミュニケーションを図り、モチベーションの低下にいち早く気づける環境を整えておきましょう。

4-2. 正当な評価制度

成果に対し、正当な評価が得られなければ、従業員のモチベーションは下がる一方です。企業が個人の努力を正当に評価する姿勢を見せるためにも、正当な評価制度の構築に取り組みましょう。

従業員のスキルやその習熟度を盛り込んだスキルマップの運用も評価に活用できます。また、周囲からの評価を内的な動機として活かすために、従業員同士で感謝の気持ちなどを送り合う制度を取り入れている企業もあります。これは経営層や上司だけでなく、同じ立場の人から評価されることで、従業員の自発的なやる気を引き出す仕組みです。

関連記事:スキルマップとは?導入する目的とメリットを解説

4-3. 適切な目標の設定

人事考課のために個人目標を設定する場合、従業員の目標は、高すぎず、低すぎず、設定するよう心がけましょう。目標達成が困難すぎても、容易すぎても、モチベーション低下の原因となってしまうためです。

目標を設定する際は、企業の経営目標と従業員の個人目標を連動させた「目標管理制度(MBO)」を活用するのも手段のひとつ。従業員の目標の達成が、どのように企業に貢献しているかがわかるため、モチベーションの向上につながります。

関連記事:MBO(目標管理制度)とは?メリットや導入方法を詳しく紹介

4-4. スキルや能力を活かせる人材配置

人材配置をおこなう場合は、企業のニーズを踏まえることはもちろん、従業員個人のスキルや能力を活かせるよう配慮しましょう。スキルや能力を活かせる配置にすると、従業員もやりがいや満足を感じやすくなり、人的資源の最適化にもつながります。

関連記事:人員配置とは?その目的や最適化する方法を徹底解説

5. 目標設定・評価に役立つフレームワーク

封筒にフレームワークと書く

モチベーションマネジメントにおいて、ぜひ活用していただきたいフレームワークを紹介します。

5-1. SMARTの法則

目標設定のために使われるフレームワークで、目標達成に必要な次の5項目から分析を進めます。「SMART」とは、5項目の頭文字をとったものです。

  • 具体性(Specific):目標の内容が具体的でわかりやすいか
  • 計測可能性(Measurable):数字で達成度を測定できるか
  • 達成可能性(Assignable):目標は達成可能か
  • 関連性(Realistic):(組織などの)目標に関連しているか
  • 明確な期限(Time-related):達成までの期限が決められているか

人材育成の場でこのフレームワークを活用すると、従業員の能力にあわせた目標を設定でき、目標達成のために何をすべきかがわかりやすくなります。

5-2. カークパトリックモデル

カークパトリックモデルとは、教育の成果を4レベルに分けて評価するフレームワークです。

  1. 反応:研修直後、満足度などのアンケート調査をおこなう
  2. 学習:研修の数日後、理解度を測定する試験やレポート提出などをおこなう
  3. 行動:研修の3~6ヵ月後、上司や本人にヒアリングし、仕事上での成果や変化を確認する
  4. 結果:研修から一定期間後、企業の業績向上度の変化を見る

レベルが上がるにつれて、評価の難易度も上昇します。教育の数値がどの程度出ているのか、数字で把握できるというメリットもあります。

5-3. HPI(Human Performance Improvement)

HPI(Human Performance Improvement)は、組織・人材のパフォーマンス向上を図るフレームワークです。

まず、人材の理想像や現状を把握し、課題が生まれる原因分析をおこないます。その後、課題解消に向けて人材育成の手法を実行し、成果を分析します。組織全体の視点から人材育成の課題を把握する方法のため、人材育成の成果が上がらない時にも有効です。

5-4. カッツモデル

カッツモデルは次のようなマネジメント層に対して用いられるフレームワークです。

  • ローワーマネジメント:店長、現場監督など
  • ミドルマネジメント:部長、課長、係長など
  • トップマネジメント:社長など

マネジメント業務においては、次の3つのスキルが重視されます。

  1. テクニカルスキル:仕事を遂行する能力、専門的な知識など
  2. ヒューマンスキル:コミュニケーションにおける能力全般
  3. コンセプチュアルスキル:論理的思考や俯瞰力など

カッツモデルを使うと、マネジメントの立場ごとに必要なスキルを把握でき、目標を設定しやすくなります。また、それに応じて教育を進められるため、効率よくスキルアップを図れるでしょう。

6. モチベーションとリンクする目標設定・評価が重要

的の真ん中に刺す

モチベーションマネジメントにおいては、モチベーションと関連付けた目標設定と、従業員の取り組み・成果に対する正当な評価が重要です。従業員が意欲的に仕事に取り組めるようになれば、企業の業績アップにもつながります。今回紹介したフレームワークなども活用して、モチベーションマネジメントを成功させましょう!

関連記事:人事評価で悩む5段階評価の割合の考え方の注意点

【従業員の評価、適切におこなえていますか?】

人事評価制度は、健全な組織体制を作り上げるうえで必要不可欠なものです。
制度を適切に運用することで、従業員のモチベーションや生産性が向上するため、最終的には企業全体の成長にもつながります。

しかし、「しっかりとした人事評価制度を作りたいが、やり方が分からない…」という方もいらっしゃるでしょう。そのような企業のご担当者にご覧いただきたいのが、「人事評価の手引き」です。

本資料では、制度の種類や導入手順、注意点まで詳しくご紹介しています。
組織マネジメントに課題感をお持ちの方は、ぜひこちらから資料をダウンロードしてご確認ください。

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OHSUGI

OHSUGI

クラウド型勤怠管理システムジンジャーの営業、人事向けに採用ノウハウを発信するWebメディアの運営を経て、jinjerBlog編集部に参加。営業時代にお客様から伺った勤怠管理のお悩みや身につけた労務知識をもとに、勤怠・人事管理や給与計算業務に役立つ情報を発信しています。

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