エンゲージメントサーベイは無駄で意味がない?解決策とメリットを解説!
更新日: 2024.10.16
公開日: 2023.6.15
OHSUGI
若年層の早期退職や人材不足が課題の昨今、職場改善のためにエンゲージメントサーベイを実施する企業が増えています。しかし従業員の声をただ聞くだけでは「何のためにやっているのかわからない」「回答するだけ無駄で意味がない」と感じてしまい、さらにエンゲージメントを低下させる原因になりかねません。
この記事では、エンゲージメントとはそもそも何か、そして活用するポイントを紹介します。これからサーベイを実施しようとしている企業や、なかなかうまく活用できない場合は参考にしてみてください。
目次
人材不足が課題の昨今、職場定着率の低さ・若年層の早期退職は深刻な問題です。
このようなケースに該当する企業において、考えられる要因のひとつに従業員満足度の低さがあげられます。
この解決方法として、職場改善を目的とした従業員のモチベーション管理の仕組みを積極的に取り入れる企業が増えており、従業員満足度の調査ツールが注目を集めています。
当サイトでは、「モチベーション管理において、まず何から始めていいのかわからない」「具体的にどのような分析・活用をすべきなのか知りたい」という人事担当者の方に向けて「従業員満足度調査のハンドブック」を無料配布しています。
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1. エンゲージメントサーベイとは
エンゲージメントサーベイとは、従業員エンゲージメントを数値化して可視化し、組織の現状や加課題を把握する調査のことです。従業員エンゲージメントとは、従業員が会社対して抱いている愛着心や信頼度、自発的に貢献したいと思う意欲を指します。
エンゲージメントサーベイでは、従業員がどれだけ会社に貢献したいと思っているか、仕事に対する熱意がどれだけあるか、人間関係や労働条件に対する満足度などを測定します。数値化したデータは労働環境の改善や従業員満足度向上のための指標として活用できます。
関連記事:サーベイとは?代表的なサーベイの種類や注意点を紹介
関連記事:エンゲージメントサーベイとは?実施手順や注意点を解説
関連記事:エンゲージメントサーベイとは?実施する意味・質問事項をわかりやすく解説!
1-1. エンゲージメントが低い企業の特徴
従業員エンゲージメントが低い企業の特徴は次のとおりです。
- 従業員のモチベーションが低い・従業員同士のコミュニケーション不足
- 離職率が高い
- 従業員に課された目標が明確でない
- 賃金や福利厚生に不満を抱いている
- マネジメントが機能していない
- 組織文化やビジョンが明確でない
従業員エンゲージメントが低いとモチベーションの低下、さらには従業員同士のコミュニケーション不足などにつながります。また、業務内容だけでなく賃金や福利厚生などへの不満から離職を選択する従業員も現れます。
1-2. エンゲージメントが高い企業の特徴
一方で従業員エンゲージメントが高い企業は次のような特徴があります。
- 従業員のモチベーションが高い・社内コミュニケーションが活発である
- 従業員のスキルアップ支援や育成に力を入れている
- 適正な評価制度が取り入れられている
- 働き方の自由度が高い
- マネジメント層がフィードバックを尊重している
- 従業員が企業理念を理解し、会社との方向性が一致している
従業員エンゲージメントが高い企業には、低い企業に比べて「優秀な人材の流出が少ない」「業績が向上する」などのポジティブな傾向が認められます。
2. エンゲージメントサーベイが無駄で意味がないと感じる理由
エンゲージメントサーベイを実施して、従業員のエンゲージメントを高めるのに有効です。しかし、なぜ無駄で意味がないと感じる人がいるのでしょうか。エンゲージメントサーベイが無駄で意味がないとされる理由は次の3つにあります。
- 目的がぶれてしまっているため
- 数値の分析がされていないため
- 従業員へのフィードバックができていないため
2-1. 目的がぶれてしまっているため
エンゲージサーベイが無駄と感じてしまうのは、実施する目的がぶれてしまっているためです。エンゲージメントサーベイを実施する場合は、従業員の離職率を低下させたい、従業員の生産性を向上させたいなど、目的を明確にしておきましょう。
2-2. 数値の分析がされていないため
エンゲージメントサーベイは、実施して従業員から回答を集めて完了ではありません。回収した結果を分析して、エンゲージメントを高めるような施策を講じることが大切です。そのため、数値を分析せずにいてはエンゲージメントサーベイが無駄に終わってしまいます。
2-3. 従業員へのフィードバックができていないため
エンゲージメントサーベイの結果は従業員にフィードバックしましょう。従業員へのフィードバックがないと、エンゲージメントの低下につながりかねません。フィードバックがないことで従業員のエンゲージメントが低下してしまうと、エンゲージメントサーベイを実施した意味がなくなってしまいます。
関連記事:パルスサーベイは意味がない?その理由・効果を上げる方法を解説
3. エンゲージメントサーベイを無駄にしないための活用ポイント
エンゲージメントサーベイを無駄にしないためにも、実施する上で大切なポイントについて見ていきます。
3-1. 従業員の理解を得る
エンゲージメントサーベイを導入する際は、必ず従業員の理解を得る必要があります。まず、実施の意義や目的を明確に定めて従業員に伝えましょう。従業員になぜアンケートに回答する必要があるのかを理解してもらうことが、アンケート回答率向上にもつながります。
3-2. 質問項目の選定
質問への回答をきっかけに、従業員が自身の行動や組織の状態を理解できます。そのため、質問項目には組織の目指す姿やビジョンを入れ込んで選定することで、回答する従業員は組織と自分のギャップに気づくことができます。企業理念やビジョンを共有するためにも質問項目の選定は慎重に行いましょう。
3-3. 従業員の負担にならないようにする
エンゲージメントサーベイを実施する際は、なるべく従業員の負担を減らすように努めましょう。導入時は、多くても月に1回の実施、質問項目を増やしすぎない、回答がオンラインで簡単にできるシステムを導入するなどして、従業員の負担にならないよう気を付けることが大切です。
3-4. 労働環境の改善に活かす
アンケート回収後にデータを分析し、改善策やアクションプランを作成することが大切です。従業員の意見を反映させることで従業員の職場に対する心理的安全性が高まり、従業員エンゲージメントの向上につながります。せっかく回答してもらったデータをそのままにしておくと信頼度が低下してしまうので気を付けましょう。
3-5. 繰り返しおこなう
エンゲージメントサーベイとは“現状”の従業員エンゲージメントを調査することです。従業員のエンゲージメントは日々変化しているので、その時々の課題や問題を定期的に抽出して改善策を計るのがエンゲージメントサーベイを実施する目的でもあります。そのため、1回きりで終わってしまうとまた新たな問題が発生したり、従業員から不満が出るかもしれません。必ず定期的な実施を継続し、推移を確認しましょう。
4. エンゲージメントサーベイを導入するメリット
会社の規模が大きくなるほど、従業員一人ひとりの意見に耳を傾けることが難しくなります。そのため、一部の従業員の意見が強く反映されてしまい、従業員の総意とはかけ離れてしまう恐れがあります。エンゲージメントサーベイを導入すれば、全従業員の意見を数値で把握できるため、より正確に課題を把握できるでしょう。
本章ではエンゲージメントサーベイの主なメリットについて詳しく解説します。
4-1. 従業員のモチベーション向上
エンゲージメントサーベイを実施することで、従業員の率直な意見を聞くことができ、その結果をもとにアクションプランを立てることができます。従業員の声に寄り添って自己実現や成長の機会を与えることで、従業員のやりがいやモチベーションが向上します。
4-2. 組織の状態を把握できる
エンゲージメントサーベイを実施すれば、売上や利益率のような目に見える数値ではなく、従業員の本音を引き出せます。そのため、表面的にはわからなかった課題や問題点があぶり出されることも。組織の状態や課題を適切に把握することで、企業が取り組むべき改善策を導き出せます。
4-3. 生産性向上
エンゲージメントサーベイでは、従業員の満足度や労働環境に関する質問をすることができます。現状に不満を抱いている従業員に適切な人事配置を行うことで、パフォーマンス力が向上するだけでなく、結果的に企業の生産性アップにもつながります。
5. エンゲージメントサーベイを上手く活用して従業員と会社の信頼度を高めよう
エンゲージメントサーベイを上手く活用して役立てるポイントは、従業員が抱えている課題や意見に寄り添い、改善策やアクションプランを一緒につくっていくことです。従業員は会社に対して意見を言いやすくなり、会社は社内の課題や問題点を把握できるようになるので、お互いの信頼度が高まります。その結果、離職率低下や生産性の向上につながるでしょう。ただし、定期的な実施を継続するためには、従業員の負担にならないような運用方法を心がけることも大切です。
関連記事:エンゲージメントとは?重要性や向上させる方法を徹底解説
人材不足が課題の昨今、職場定着率の低さ・若年層の早期退職は深刻な問題です。
このようなケースに該当する企業において、考えられる要因のひとつに従業員満足度の低さがあげられます。
この解決方法として、職場改善を目的とした従業員のモチベーション管理の仕組みを積極的に取り入れる企業が増えており、従業員満足度の調査ツールが注目を集めています。
当サイトでは、「モチベーション管理において、まず何から始めていいのかわからない」「具体的にどのような分析・活用をすべきなのか知りたい」という人事担当者の方に向けて「従業員満足度調査のハンドブック」を無料配布しています。
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